このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

第5話、ジリオン誕生(5)

戻る時はブラウザで”戻る”を指定してください。

エルザ3世号の娯楽室へ移動した3人はゲームを楽しんでいた。
「体感ゲームやシューティングゲームが多いなここは。」
「これも戦闘訓練の一環なんだろう。」
「しかし本当に長いな亜空間飛行は。でもマリスへ行ったときも片道でオネアミスから7日かかったからなそれにくらべればマシか。」
「あのなあナギサあのときは光子エンジン搭載のラーダット号だぞ、今回は波動エンジン搭載のエルザ3世号だもしこの船でマリスへ行ったら
亜空間飛行でも最低半年はかかるぞ。」
「そのためにこういった設備を設けているわけか、長期移動のために。」
「そのとうりだ。」
そこへあらわれたのはエルザ3世号のセリーヌ船長だった、3人はそくさま敬礼をした。
「敬礼はいい、我々は正規軍ではないからな。」
「でも階級があるじゃないですか。」
「階級があるのはあくまでも正規軍に命令できる特権のひとつにすぎない、ここでは年功序列が主となっている。」
「はあ・・・。」
「ブリッジをはなれてても大丈夫なのですかセリーヌ将軍・・・。」
「セリーヌさんでいいよ、それにいまは戦闘中ではないからな。この船は戦艦ではないが武装はついている海賊とかに狙われたとき応戦できるようにな。」
「海賊とかでるんですか。」
「そうだ、普段は移動もしくは物資輸送の貨物船だが輸送中を狙ってくることもあるそのためその荷物を守るために武装を施しているわけだ。」
「なるほど。」
「アン。」
「はい。」
「私の副官でもあり操舵手兼オペレータのアンだ、この3人に船内を案内してやってくれ。」
「了解しましたセリーヌ将軍。」
3人は副官のアンの案内で船内を見てまわった、そこは艦載機搭載の格納庫にそれらの修理製造をする整備工場、トレーニングルーム、メディカルルーム
図書室から食堂、そして船内のコンビニエンスストアまでそろっている代物であった。
そして3人は代表のいつ個室へ移動した。
「気に入ってもらえたかなエルザ3世号は。」
「すごい船ですね、なにかもいたれりつくせりで。」
「でもあなたたちが乗っていたラーダット号には負ける、マリーのいったとうりアッチは光子エンジンでこれは波動エンジンだからオネアミスまではなんとか移動できる
けど、マリスまでは移動できない、仮にできたとしても半年はかかってしまう。」
「プレアデス星団にありますからねマリスは、ところでマリスの移民計画で資材の運搬はどうするのです、往復で1年もかかったら・・・。」
「その点は心配ないクーカイファウンデーションやオネアミス宇宙軍の船をかりて運搬するから往復には半月ですむ、それも何隻もつかうから2〜3年で街らしくなると
おもう、既にエレメンタル・フォースからは都市開発部門と移民部門が動いているからね。」
「すごいですねエレメンタル・フォースは不足してる分は他から借りて補完させてしまうなんて。」
「そういうことだ。」
するとチャリチャンミがマリーに
「マリー、シャーミー(三毛猫のオス)の様子がおかしいんだおまえ医者だろ見てくれないか。」
「おいおいチャリチャンミ私はたしかに医者だけど、それは人間であって猫までは・・・。」
「いちおう見てやったら。」
「しかたないな。」
マリーは聴診器を取ってシャーミーを診察した
「呼吸が乱れている、おそらくなれない亜空間飛行で極度に興奮している状態で危険だ。」
「なんとかならないかこいつはオレの弟みたいなヤツなんだ。」
「太りすぎもある少しダイエットしてやったほうがいいとおもうが、猫用の鎮静剤があればいいのだが。」
「それならコレを半分に希釈して飲ませれば大丈夫だとおもいます。」
キャラウエイが鎮静剤を水で半分に薄めてシャーミーに飲ませてあげた、するとシャーミーの呼吸が落ち着いてきたのである。
「あとは目的地につくまで安静にしておけば大丈夫です。」
「さすがだなキャラウエイクスリを調合できるなんて、この船には医者はいらないな。」
「そんなことありません、マリーさんが診察して処方してくれたからです。」
「そういってくれると助かるよキャラウエイ。」
「キャラウエイは看護士の資格をもっているからなマリーが来るまでは彼女が医者代わりだった。私の秘書でもあるが、君達の力にもなるだろう、なにかあればキャラウエイに相談するとよい。」
ジュンからの船内放送があった
「まもなく惑星Rのシンキロウに到着します、搭乗員は各自持ち場についてシートベルトをしめてください。」
「シンキロウ?、トウキョウではないのですか?。」
「こんな大型の船をトウキョウへもっていけるとおもう、シンキロウはエレメンタル・フォースの本部があるところ、いったん本部を経由してからトウキョウへ入る。」
「考えてもみてください、このふねがトウキョウへついたら大混乱になります、これはエレメンタル・フォースだからできるのであってまだコチラの世界の人はこういう船を作る技術はもちあわせて
いないのです。」
「オネアミスのほうが進んでいたんだ・・・。」
亜空間を抜けたエルザ3世号は通常の空間にはいりシンキロウの上空にある空港に着艦していった。
シンキロウそこは惑星Rとは時の流れが10分の1しかなく1年の暦も12ヶ月ではなく10ヶ月となっているしかもここでは1年でも惑星Rは10年も経過してしまうそんな場所であった。
そしてここでは怪我に効く霊薬エリクサーの泉があり1年一度その泉が湧き出るのである、そしてそれを50000ギルで売って莫大な富を得たシンキロウ領主龍崎勇がエレメンタル・フォース
を設立させたのであった。
「ここがシンキロウかもっと都会だと思ったけど緑が多いいいところじゃないか。」
3人はエルザ3世号を降りてエレメンタル・フォースの本部へ向かっていった。

続く
管理人:桜ヶ丘うーくん

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください