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第2話、空白の6年(1)
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突然の言葉に山波は開いた口がふさがらなかったそこで、
「一つたずねてもいいっすか?」
「何か?」
「あなたは本当に元魔法騎士の獅堂光さんですか?」
光は首を縦にうなずいた。
「いかにも、私が元魔法騎士の獅堂光だ。なぜ山波君が私のことをしかも魔法騎士だったことを・・」
「あなたのことは龍咲海さんからよく聞きました。」
すると光は突然、山波の両肩をつかんで話しかけてきた。
「海ちゃんのこと知ってるの!?」
「しっ知ってるも何も家が隣近所なんですよ。3、4年前に東京から引っ越してきたといってました。
それに仕事柄よく空港で龍咲さんはしょっちゅう会いますし。」
「・・・そうだったの、ごめんねいきなり興奮したりして・・もう彼女とは6年もあってないのよ。
で今海ちゃんは何を?」
「小松空港で働いてますよ。主に案内係をやっていますが。それよりも何故自分のことをあんたが知ってるんですか?」
「・・・とにかくここじゃなんだから、着替えてきなさいよ。ジョギングの最中だったんでしょ。待っているから。あっ制服じゃなくていいからね。」
山波はゲートへ入り守衛に声をかけられた。
「ずいぶん美人じゃないかよ。これからデートかい?」
「・・・まっそういったことになりますかね。」
「うらやましいぞコノヤロ!!本田によろしくな!!。」
守衛の下を離れ山波は宿舎へ入り着替えまたゲートに戻ってきた。
「早かったわね。乗りなさい山波君。」
山波は緊張しながらF40のシートに座りシートベルトを肩に通した。そしてF40はタイヤを空転させながら発進
する。小松基地を離れたF40はそのまま北陸道へと入った。
「いったい何処へ行くんですか?」
「新潟までね・・」
「新潟・・・」
「いいじゃない。どうせ休みなんでしょさっき守衛さんに君のこと話してたのよ。」
「はあ・・・。」
「ところで山波君の髪型スポーツ刈りだけど伸ばさないの?」
「伸ばしたいけど無理ですよ。自衛隊では原則として長髪はダメなんです。(実話らしい)
作者の自分も会社の研修で陸上自衛隊に行かされ隊員に頭髪のことを話したらやはりボーズ頭に近い頭にされる
とのことです。もっとも自分は研修だったんで免除されましたが・・。
「本田なんか入隊時リーゼント頭で来たもんだから。先輩がブチ切れて、なんとその場で本田の頭をツルツルに
しちゃたんですよ。」
それを聞いた光は大笑いをした。
「あはははは!!ツルツル!?本当なのそれ!!ずいぶんすごいことされたのね、本田君は・・・でも私のとこに
来れば頭髪は自由よ、その証拠に私なんか腰まで伸ばしてるし髪も下ろしてるわよ。」
「そうだ何故獅堂さんは自分の事をしってるんです?それを教えてください。」
「・・・君が腕利きのパイロットだからよ。私はね君のような腕利きのパイロットを探していたのよ。」
「腕利きのパイロット!?自分がでありますか?」
「私の組織は表向きは貿易商なんだけど、その実態は異世界の治安を守る組織なわけ。」
「異世界の自衛隊みたいなもんですか?」
「そんなとこね。でも日本の自衛隊と違うのは実際の戦闘もあるということ。戦う相手は他国から侵略してきた
敵や、出没するモンスターの退治が中心になっているのよ。そのためには一騎当千の力を持つファイターやパイ
ロットが必要なの、それで私は世界中を奔走したわ。ついこの間もフランスへ行ってたのよ。」
「フランス?何故にフランスなんですか?」
「あそこはエトランジェ(外国人部隊)の募集をしているところでね。経歴国籍は一切問わないとこなのよ。そこ
でも私はさがしたけど該当する者はいなかった。でもそこで君の名前を聞いてねここへ来たというわけ。」
「いつのまにか自分の名前がその外人部隊にまで・・・」
「そういうこと君と本田君はそれだけ有名なのよ。」
「質問をしたいのですが、あなたは魔法騎士だったころは普通の中学生だったんですよね?何故わずか6年であなたは
ここまでえらくなったんです?」
光はしばらく黙っていた。
「いいでしょう。この際だから山波君にだけは私の6年間の出来事をはなして置いたほうがいいわね。」
光はあのザガートとエメロード姫との戦いそしてデボネアとの戦いのことを山波に話しはじめた。そして6年前の
東京タワー閃光事件の出来事も明確にはなした。
「!!、それじゃあ、あの東京タワー閃光事件は異世界へのゲート!?」
「そう・・でもそれ以前に私の運命を変える人にあったのよ。」
「誰ですかその人は?」
「エレメンタル・フォースの設立者であって私の父親の友人の息子”龍崎勇(Isamu.Ryuuzaki)”というひとよ。」
「龍崎勇!?海さんの親戚ですか?」
「(怒)違うわよ大体字が違うじゃない。”龍咲”と”龍崎”では!!」
「その人が私の人生を変えたといっても良いわね。」
光の口からでた龍崎勇とはいったい何者なのかこの人物が光の空白の6年にどうかかわるのか・・F40は富山付近を
通過していた。
続く
管理人:PN.らくがきねこ
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