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第6話、異世界へ・・・(1)

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新潟を後にした山波は今特急北越に乗って小松へ向かっていた。
山波は考えていた。
「獅堂光か・・・、結構美人だったよな・・・さてどうやって除隊手続きをするかだな・・・。
本田も東京からそろそろ戻ってくるし。」
北陸本線はひたすら進む。
小松駅に到着した山波はそのまま基地へと足を運んだ。
「お、山波じゃないか何処へ行ってたんだ。」
「新潟ですよ。」
「あっそうだ。夕べ本田から電話があってな、明日にはここへ戻るって言ってたぞ迎えにいってやれよ。」
「・・・・そうさせてもらいますよ。守衛のダンナ。」
山波はそのまま自分の部屋に戻り、なにやら書いていた。除隊願であった。
「・・・・これを後は隊長に届ければ・・・でも本田にも相談しないとダメだな。」
そのまま山波は書類を机にしまい寝てしまったのであった。
翌日、山波は本田を迎えに行くため小松空港へ車に乗っていった。車は青いホンダNSXである。
小松空港へついた山波はすぐに到着ロビーへ行った。本田の帰りを待つためである。
「今日は龍咲はいないな・・非番かな・・」
山波はあたりを見回していた。すると到着ゲートに東京からついた客が出てきたのである。そこには本田の
姿もあった。
「おーい!!山波ぃ!!今戻ったぞ!!」
本田は両手に紙袋をいっぱい抱えていた。
「なんだこの荷物の数はお土産か!?」
「ま、そんなとこだ。オレな東京で面白い女にあったぜ。」
「獅堂光のことだろ。」
「!!なんでおまえが知ってんだよその女の名前を!!」
「俺もあったんだよ小松でな、彼女はフェラーリF40にのってたろしかもナンバーが光るやつ」
「おう、そうだったよ。」
「・・・とにかく早く行こうぜ積もる話しはあとまわしだ。」
「んだんだ。」
山波は本田の荷物を半分もち、空港の駐車場へ向かった。
「車で来たのかオマエ・・めずらしいないつもはヤマハのYZRで来るのに・・」
「そんなたくさんの荷物だと二人乗りはできないだろ。」
「それもそうだ。」
山波は本田の荷物を後部座席にいれ、助手席に本田をのせ基地へもどっていった。
小松基地宿舎・・二人は部屋で話し合った。
「山波はこの休みはどこか出かけたのか?」
「赤毛の女と新潟までデートだったよ。そんで佐渡へもいった。」
「佐渡か俺も行きたかったな。」
「で、どうするおまえはマジにエレメンタル・フォースに入るのか」
「おれは行くぜ!!言ってがっぽり稼ぐんだ。」
「でも危険が伴うこともあるぞ、いいのか?」
「かまわねえよ。もういつも偵察飛行や的当ての訓練にはあきあきしてたとこなんだ。山波もいくんだろ?」
「ああ・・なんか面白そうだしな。ドラゴンとか生でみれるかもな。」
「あしたはいつもどおりのスケジュールであさって隊長に除隊手続きしようぜ。」
そのまま二人の長い一週間の休日は終わりを告げた。
翌日二人はオレンジ色のフライトスーツをまといハンガー(格納庫のこと)へと向かった。
そこには若い整備士がいた。
「早いなお前ら・・今日は新しいエンジンが来たんでね。早速換装しておいたよ。」
そしてF15に乗った二人は滑走路へと進んだ。
「コントロールより離陸用意よし許可をたのむ。」
「コントロールより山波三等空位(正規軍で言う少尉に値する。)東京からの旅客機が着陸するからまだまて。」
「了解」
後ろには本田のF15がいた。
「そういやここは旅客と自衛隊で滑走路は共用だったな。コレが俺たちのここでの最後のフライトだな最後は
かっこよくきめようぜ。」
「ああ・・いつものやつやろうぜ」
「アレかい?いいぜどうせ最後だやるか!!」
旅客機が着陸しいよいよ山波のF15に離陸許可がでた。そしてナント本田のF15も同時に滑走路に並んだ
「コントロールより本田三等空位、オマエにはまだ離陸許可を出してないぞ!!なんのまねだ!!またやるのかアレを!!」
「硬いこといううんじゃんねえよ事故ったりしねえから黙ってみてろ!!」
「行くぞ本田ッ!!3・2・1、GO!!」
なんと二人のF15が同時に滑走路を離陸したのだ。
「またやりやがった!!ホントに呆れた奴らだ!!」
「はははははは最高だぜ山波ッ!!今日もかっこよくきまったな!!」
「ああ!!全くだエレメンタル・フォースでもできればいいな。」
二機のF15は互いに一回ひねりをし偵察エリアの東北エリアへ向かった。
そらは青空で満ちていた。
「異世界もこんなキレイな青空なんだろうな。どう思う本田?」
「青いんじゃないのか?お前エレメンタル・フォースに入ったらどんな飛行機に乗る?オレはF14だけどな」
「俺もF14だそれもペイントはアメリカ海軍VF-84部隊と同じタイプがいいな。」
「尾翼にドクロマークつけるのかい?」
「ドクロマークなんかつけないよ。鷲のマークだ。オレのトレードマークでもある。」
「F14か手に入るのかね。あの赤毛のネーチャンは好きなのに乗っていいとはいってたけどな。」
「・・・・信じるしかないだろ・・」
二人のF15はそのまま日本海上空を飛んでいた。
一方、光はセフィーロにいた。チゼータへ向かうためである。
「セフィーロに来るのは6年ぶりだな。みんな元気かな。」
光はハリアー(イギリスが開発した世界初の実用垂直離着陸機(V/STOL機)。原型機の初飛行は1960年。
2005年現在、イギリス、アメリカを始め、数ヶ国で戦闘機や攻撃機として運用されている。)でセフィーロ上空を
飛んでいた。
「これに異次元航行機能がついたおかげで異世界へ自由に行き来できるようになるとは夢にも思わなかったわ。」
そのハリアーにすぐに反応したのは導師クレフだった。そして光の操縦するハリアーはゆっくりと着陸を始めた。
「垂直離着陸できるから滑走路が要らないのがたすかるわ。」
クレフはただ黙ってみていた。そして光はハリアーから降りクレフの所へ近寄る。
「誰だおまえは!?」
クレフは身構えていたが。光はバイザーの降りたヘルメットを脱ぎ始めたそこからは長い赤い髪が現れたのである。
「お久しぶりです。導師クレフ。」
「ヒカルか!?」
無理もない6年もたっているとはいえ光の見違えぶりにクレフはただ唖然とするだけだった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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