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第7話、異世界へ・・・(2)

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「見違えたなヒカル・・・」
「あのデボネアとの戦いから6年もたっているんだ、見違えるのも当然だ。」
「ま・・・それにしてもよく来てくれた。どうだ、お茶でも飲んでいくか。」
「そうね・・積もる話もあるし。」
クレフは6年前と変わらない姿であった。それもそのはずセフィーロは意思の力が支配する世界であり
セフィーロの人々は意志の力によって寿命はもちろん外見も自在という、うらやましい種族である。
さて山波たちは、偵察飛行を終え隊長に呼び出しを喰らっていた。
「まったく、おまえたちは腕がいいのは認めるが、また勝手に同時離陸したそうじゃないか。あれはスクランブル発
進以外はやってはいかんと何度もいったはずだ。それだけじゃないそのあとサーカス飛行までしている。戦闘機はおま
えらだけのものじゃないんだぞ。それにあの費用のでもとはみんな国民の納税者からでているものだ。特に山波三等
空尉、コレまでにも管制タワーをかすめて飛ぶこと実に32回、本田三等空尉は50回まったく呆れて物が言えん!!。
お前らのケツを蹴り上げたいとこだがな、さっきエレメンタル・フォースとかいうところからオレに電話があった。
おまえらのその腕を買いたいんだとよ。お前らは本当に悪運が強い!!あそこに選ばれるとはな・・いってこい!!
あそこで存分に腕を発揮させるがいい。血の気が多い本田三等空位にはピッタリだ。でもいいか、もしあそこでまたなんか
やらかしてここへ戻ってきてみろその時はお前らをクビにし、東ティモールへ避難民救援(※東ティモール民主共和国、
通称東ティモールは、東南アジアの島国。1999年8月30日、国連主導の住民投票によりインドネシアの占領から解放され、
2002年5月20日独立した。国際法上はポルトガルから独立したことになる。21世紀最初の独立国。)の運び屋をさせるぞ!!、
もうよい行け!!・・・まて!!」
「何か?」
「がんばれよ。」
「ありがとうございます隊長!!。」
二人は隊長室を後にした。
そして宿舎にて・・
「エレメンタル・フォースはずいぶん手回しがいいようで・・」
「ああ・・ま、もっとも除隊届けをだす手間は省けたな。」
「ちげえねえ、早く寝ちまおうぜ明日は俺たちの除隊式だ。」
航空自衛隊での最後の夜は終わりを告げた。
翌朝正門前には303飛行隊と306飛行隊のパイロットが全員集合していた。
「本田、がんばれよ!!またでもどりになんかなったらまたお前の頭ツルツルにするぞ!!」
「オイス松田先輩!!」
松田先輩・・彼は同じ小松基地配備の303飛行隊のエースパイロットであり、本田が入隊時にリーゼント頭できたのに
ぶち切れその場で頭をツルツルにしたそのひとであった。
山波と本田は入り口近くに止めていた山波の青いNSXにのりゆっくりと正門をでる。するとその中の誰かが・・
「山波さーん、山波さんのヤマハYZRはどーするんですかー?」
「おまえにやるよ大事にしろよ!!」
「わかりましたー!!」
そして隊員全員が二人に敬礼をし、別れを告げた、青いNSXは小松基地を跡に北陸道へと向かう。
「山波、これから何処へいきゃいいんだおれたちゃ・・」
「自衛隊を除隊したらとりあえず龍崎さんを尋ねろと獅堂さんはいってた。オマエは教えてもらわなかったのか?」
「紹介状しかもらってないよ、それより場所わかるのか?」
「まかせろ、オレが知ってる住所と地図ももらったしな。」
「目指すは東京か・・また東京へ行くことになるとはねえ。」
青いNSXは東京へ向かって走っていった。


場所は再びセフィーロへ戻る。さっきまでフライトスーツを着ていた光は山波とあった時と同じ紺色のスーツに着替えていた。
クレフとともにテラスへと続く屋外通路を歩いていた。
「・・・そうかウミはカナザワへ、フウはイギリスとか言う国へ・・」
「カルディナはラファーガと結婚してチゼータへいったとはねえそれでランティスは?」
「ランティスはまた旅にでた。何処へ行ったかは私もわからない。アスコットはファーレンへ行った。アスカのもとで修行する
そうだ。」
「じゃあいまここに残っているのは・・」
「私とフェリオそしてモコナと”シエラ”だけだ・・。」
「シエラ!?」
光はその”シエラ”という言葉に驚いていた。その時クレフはしまったという表情にかわっていた。
シエラとは創師プレセアさんの実の妹でザガートの戦いで死んだプレセアさんに代わって自らプレセアを名乗っていた人である。
「シエラって誰よクレフ!!プレセアさんはどうしたの!!」
光はクレフの襟首をつかんで激しく問いかけた。もはやクレフになす術はなかった・・・

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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