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第8話、異世界へ・・・(3)
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「お・・・落ち着け!!ヒカル、シエラはプレセアの妹の名前だ!!」
「妹!!」
その言葉でクレフの襟首をつかんでいた手を離した。
「プレセアさんに妹さんがいたなんて知らなかった。」
「実はなヒカル・・・」
そこへシエラが現れたその姿はプレセアとなんら変わりはなかった。
「私から話します、導師クレフ・・・」
場面は再び北陸道・・青いNSXは東京へむけて走っている。
「もうすぐ金沢に差し掛かるな・・なあ本田、オマエは何処で獅堂さんにあったんだ?」
「東京タワーの大展望台だったなあれは・・・」
「東京タワー?」
本田は東京へ遊びに行っているとき光に会ったことを話した。その内容はやはり山波の時と同じ内容で、
東京タワー内のレストランでエレメンタル・フォースの話を一部始終聞いたという内容だった。
その場で本田がエレメンタル・フォースに加入する決めたのはいうまでもない。
「オレはやはり戦いたいからなたとえ相手がバケモンでもな・・・。」
「そうか・・・そうだ金沢で一旦出るぞ。ちょっとよるところがある。」
「どこへ行くんだよ!!」
「龍咲さんとこだよ今日は確か非番だって行ってたからな、ちょっと挨拶に寄っていく。」
青いNSXは金沢市街地へ向かっていった。
また場面はセフィーロ城内のテラスに戻る光とシエラが対峙していた。
「プレセアさん・・」
「ごめんなさいねヒカルいままであなたをだましていて・・・私はプレセアの双子の妹シエラ・・」
「シエラ?・・・じゃあプレセアさんはやはり・・・」
「そう・・でもヒカルがあまりにもかわいそうでそれで私はプレセアを名乗ることにしたのよ。」
光は動揺していたが・・・落ち着いて話し出した。
「やはり死んだ人は生き返らないんだな・・でもあの時はホントにうれしかったプレセアさんが生き返ったと
思ったし・・・」
「・・怒ってないの!?」
「怒るもなにも私のために元気づけてくれたシエラさんをうらむなんて・・むしろ感謝している・・」
光は両目から涙があふれでその場にしゃがみこんでしまった。そして静かに泣き出した。シエラは光に付き添い
光をシエラの部屋へと連れて行った。
しばらくしてようやく落ち着きを取り戻した光にシエラは暖かい紅茶を与えた。
「ウミとフウはどうしているの?}
「・・・海ちゃんは金沢へ風ちゃんはイギリスへそれからずっとあってない・・・」
光は静かに答える。
「ここには何しに・・・」
「チゼータへ行く船を待っているんだ。あそこで取引の入札があるんでね・・私は今貿易の仕事をしている。」
「チゼータ・・たしかにあそこは商業都市でもあったわね。でも何も異世界でやらなくても・・・」
「現実世界でもやってるよ!!それに、異世界で貿易したほうがずっと儲かるんだ。いろいろな文化も学べるしね。」
「そんなことしているのヒカルは・・」
「それだけじゃない。貿易のほかにも、少しでも多くの人を異世界へ移民させたりとか、異世界の治安を守るための軍隊の
ような組織も作った。」
「すごいことしているのねヒカルは・・感心したわ。でも変わったわね・・・」
そしていきなりベルが鳴ったヒカルは自分の襟をつかんで話しかけた。
「私だ!!」
光の顔つきが穏やかな表情から急にあのキツネのようなきつい表情に変わった。そして声も・・・
「豊田です。明日にはそちらへ向かえそうです獅堂少佐。」
「・・わかった。私のハリアーの回収を頼む。それと私のガードに鈴木速人中尉と川崎浩人中尉の2人を私の元へよこすように。」
「はっ!!了解しました獅堂少佐。」
「豊田伍長、山波君と本田君からは何か連絡はあったのか!?」
「いえ何もありません。あったらまた折り返しこちらから連絡します。」
「頼むぞ豊田伍長。」
そして通信が終わるとまたもとの穏やかな表情に戻った。
「あなた・・本当にヒカル!?声も急に変わるし(※ゼノサーガのコスモスのような口調・・普段は土曜スタジオパークの
ナレーションのような口調です(ちなみにやっている人は同じ鈴木麻里子です・・))」
「そうだけど・・・」
「まるで別人のようだったわ・・ホントに光はすごいのね・・でもどうやって通信ができたの?」
「あ・・それわね、この襟についているこの2つのバッジが高性能なインカム(通信機)なのよこれがあれば異世界のどこでも
会話できる優れものよ。(※モトネタはサイレントメビウスの襟にある通信機(外見は階級章)です。)」
「すごいものを発明したのね・・・」
「私が作ったんじゃないよ。エレメンタル・フォースのエンジニアが開発したんだよ」
「それでもすごいわ異世界と通信ができるなんて。」
「これさえあれば道に迷ってもだいじょうぶなのよ。すぐ助けが来るしね。」
光とシエラの会話は続く・・・。
そして山波たちはもう龍咲海の家に到着していた。
続く
管理人:PN.らくがきねこ
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