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第9話、異世界へ・・・(4)

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山波と本田の二人は車から降り、山波はドアの呼び鈴を押した。
すると海がドアを開けて出てきたのである。
「山波君達じゃないの、どうしたの急に!?」
「実は俺たち、本日付けで航空自衛隊を除隊しました。それでお別れの挨拶にここへ来たわけです。」
「お別れに・・・それでこれからどうするの?」
山波は何かをいおうとしたそのとき本田が横からしゃべりだす。」
「あ・・あれですよ・・とりあえず東京へ出て、仕事を探すとこなんすよ。」
「・・・・そうなの」
「・・・ま、そういうことです。じゃあ俺らこれで失礼します。」
「二人とも新しい仕事決まるといいね。元気でね。」
山波と本田は再び東京へと進み始めた。
「なんで横から口を挟んだんだお前は、」
「あのまま、お前にしゃべらせたら、エレメンタル・フォースに行くといいかねなかったからな・・いくら海さんが異世界へ
行ったとはいえ、そんな話を信じるわけねえじゃろが。だから俺がフォローしたんだよ」
「・・・・すまんかったな。」
一方セフィーロでは、エレメンタル・フォースの迎えの船が到着していた。光は赤いYシャツに白いネクタイそして黒の上下の
ビジネススーツに着替えていた。
シエラとフェリオが見送りにでていた。
「また、遊びにこいよヒカル」
「ああ、そうさせてもらうよ。いくぞ鈴木、川崎」
そのときクレフが駆け寄ってきたなんとモコナも一緒である。
「間に合った・・・ヒカル、モコナを連れて行ってやってくれ、きっと何かの役に立つ。」
「モコナを・・・でも装備はうちで至急されたものがあるし・・・」
「それらも数に限りがある所詮は消耗品だろ、モコナの装備はモコナが生きてる限り無限だ、連れてけ。」
「わかった、モコナを連れてこう。」
「よろしいんですか、獅堂少佐!?」
「かまわん!!」
「ヒカルー!!久しぶり」
モコナが突然しゃべりだしたので、光は驚いた表情をした
「モコナ、しゃべれるようになったのか!?」
「おいらもこの6年で言葉を覚えた。しばらくみないうちに大きくなったなー。ウミとフウがいないね・・・」
「・・・・・今は私だけだよその代わり、鈴木と川崎がここにいる・・二人とも私の有能な部下だ」
「すごいねヒカルは・・・ねえこれからどこ行くの?」
「チゼータだよ。でも遊びに行くわけじゃないからおとなしくしててねモコナ。」
「わかった。」
「川崎中尉、このモコナを私の部屋へ案内してあげて。」
「わかりました。」
そして船はゆっくり上昇しはじめた。クレフ、シエラそしてフェリオが見送っている。
光は窓から見送るクレフたちを眺めている。
「短い間だったが、さよならクレフ、フェリオそしてシエラさん・・そしてさよならセフィーロ・・・」
船はセフィーロをあとにしチゼータへと飛び立っていった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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