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第12話、光とエルザ号(前)

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光と川崎はガイナンたちに連れられて空港へと向かった。そこの格納庫には全長170メートル近くはある船が収容
されていた。実に光達が乗ってきた船の2倍はある・・・
「こ・・・これがクーカイ・ファウンデーションの貨物船・・・すごい技術を持っているんですね・・・少佐・・」
「・・まったくだわ・・オートザムのNSX(※オートザムの戦艦のこと)ほどではないが・・これを私達が・・・」
ガイナンが説明を始めた。
「この船の名前はエルザ号(※ゼノサーガに登場する船のこと後にシオン・ウヅキたちが乗船する。レイアース3では
ゼノサーガEP1の2年前という設定・・・)といいます。」
「エルザ号・・・・」
「中へご案内いたしましょう。」
ガイナンは光たちをエルザ号の中へと案内をした。
「ここが居住ブロックです。部屋は男性用、女性用と2つで構成されています。」
「女性は私しかいないから、独占してしまうわね・・・」
「ははは、そうですな。こちらは食堂です。なお、厨房のコンロは電熱で行っています。」
居住ブロックから専用エレベーターでハンガー(※格納庫)へ案内された。
「ここが貨物室兼格納庫です。今は何もありませんが、もっともこれからチゼータのコロニー建設の資材で埋もれますがね。」
「これならかなり搭載できるわね。」
「気に入っていただけましたか?獅堂さん。」
「もちろんです。」
「それではブリッジへご案内いたしましょう。」
ガイナンたちはブリッジへ移動した。中には赤い帽子をかぶった中年の男性が座っていた。
「おう、これはガイナンの旦那」
「船長、このかたは今度我々とともに、チゼータのコロニー建設に協力をしてくださる。エレメンタル・フォースの代表獅堂光さんだ。」
「すごい美人さんじゃないですか。どうもエルザ号船長マシューズいいます。」
「獅堂光です。よろしくお願いします。」
光とマシューズはシェイクハンドをかわした。
「たしか、あなたはかつてセフィーロを救うためにこのチゼータはもちろんのこと、オートザムやファーレンともいくさをしたとか・・そんで
デボネアとかいうセフィーロに潜む魔女をたおして英雄になったとか・・・」
「ふっ・・昔の話です。」
「そういえばあなたのお連れさんがあなたのことを少佐と言っていますが。軍人ですか?」
「にたようなものですね、正規軍ではありませんが、この貿易や移民だけでなく治安維持の仕事も携わっていますゆえ、正規軍にも
命令でいる特権として階級が適用されているのです。」
「なるほど・・・やはりいくさとかもされるのですか?」
「いいえあくまでも治安維持が目的です。侵略行為なぞはいたしません。主な仕事は魔物退治や他国の戦争によって被害を受けた地域
への救援物資輸送や復興支援を中心として行っています。ただ時と場合によっては、敵が侵略してきた場合は防衛目的で戦争もおこり
えますがね・・・」
「よくわかりました。では我々は本国へ引き上げます。マシューズ船長後はよろしくお願いいたします。そうだ獅堂さんたちにはこれをお渡
しいたします。」
「これはなんですか?ガイナンさん。なんかTVゲームのパッドによく似ていますが・・・」
「これはプラグといいまして、障害物を取り除く機能のほかにノートPCにもなります。またネット通信も可能ですよ。」
「ホントにありがとうございます。できればもう2つくださると助かるのですが。」
「他に使いたいかたがいるのですか?。」
「ええ、これから新たに入る2人の部下(山波と本田)といま待機している私の部下の鈴木中尉にも渡そうと思いまして・・。」
「いいでしょう。ぜひお役に立ててください。」
ガイナンは光に4つのプラグを与えた。そしてそのひとつを光は川崎に与えたのである。
「それでは獅堂さん、またお会いしましょう」
そういってガイナンは去っていった。そして光は襟の通信機で鈴木を呼び出した。
「鈴木中尉、今すぐモコナをつれてこの場所へ来て。」
「わかりました。少佐」
10分後、鈴木はモコナをつれてエルザ号のブリッジへ現れたのである。
ブリッジから船内のブリーフィングルーム(※戦闘時の会議や作戦の説明で使われる部屋を意味している。)へ移動した。
そして新たにエルザ号のクルーが3名中に入ってきたのである。
「紹介しておこう、そう舵手のトニー(CVはフラガと同じ(実話))だ。そしてオペレーターのハマーとケイオス(※ゼノサーガに登場するレギュラ
ーメンバーの一人CVキラと同じ(実話))だ。」
そしてチゼータのコロニー建設の資材や人員の輸送に関する打ち合わせが始まり、その結果エレメンタル・フォースからも500名の人員を派
遣することになった。これらの取りまとめは技術士官の鈴木中尉の一任と決定した。
鈴木中尉はエレメンタル・フォースに入ってすぐに異世界のオートザムへわたりあらゆる文化や技術を学びとりいまやエレメンタル・フォースに
はなくてならない存在となっている。そして光の側近に大抜擢された。
一方川崎中尉はかなりのソロバンのたつ人でありエレメンタル・フォースの金庫番的存在となっている。また武術や格闘にも優れ、光のガード
に大抜擢されているのである。やがて山波と本田の両名は治安維持部門でその実力を発揮しまた、学問においてもこの鈴木や川崎をも凌ぐ
実力を身につけていくのであった。
一方山波と本田はいま関越道を進んでいた。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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