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第14話、龍崎勇との出会い(1)

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山波たちはついに東京へたどりつき、そして龍崎の住所に来たのである。
「ここがあのエレメンタル・フォースの総帥、龍崎勇の家か・・総帥の家だからもっとすごい豪邸を
想像してたのに・・・」
「古いけど和風の屋敷ではあるね・・」
「それにしても無用心だ門があけっぱなしだぜ。」
「じゃあいくか・・ごめん!!龍崎総帥はご在宅でありましょうか・・!!」
ひとりの庭師が敷地内を掃除していた。作務衣はかなり汚れており無精ひげまでのばすまるでだらしない格好であった。」
「龍崎総帥ならいらっしゃるよ。」
「(おっ、いろようだな)、自分は元航空自衛隊小松基地第306部隊所属、山波裕人元3等空尉とその同僚本田拓斗元3等空尉
であります。ここへはエレメンタル・フォース代表獅堂光氏の紹介でここへ参った所存であります。ぜひお取次ぎを願いたい!!。」
「あっそう・・お入りなさいよ。あーっお客さんですよ!!。」
庭師は玄関に向かってそう叫んでいる。
「山波、庭師が一人いるだけで、守衛も誰もいない・・なんか調子狂うな・・・」
そして一人の女性が玄関へ駆け込んできた。”FUMIKO”と書かれたエプロンをしている。
「ようこそ、いらっしゃいませ。ただいま龍崎はちょっと手を離せぬ仕事をしておりまして・・・」
「(ずいぶん若いな・・・龍崎総帥の奥さんかな?)なら・・・ここで待たせてもらいます。」
「あ、でしたらお上がりになって、中でお待ちください。私はここの屋敷の使用人ふみこと申します。」
「これは、かたじけない・・・」
「どうぞ、こちらへ。」
ふみこさんによって。二人は龍崎の書斎へ案内された。
「どうぞこちらでお待ちください。」
書斎のまわりにはたくさんの書物が山のように積んであった。
「すごい本の山だ。」
二人は正座をして龍崎を待つ隣はすぐ庭になっていて先ほどの庭師が焚き火をしている。
そのとき隣のふすまが開き、ふみこさんが二人にお茶と和菓子をもってきたのである。
「どうぞ、粗茶と和菓子にございます。」
「お・・・これはかたじけない。」
「ごゆっくりなさいませ。」
といって、ふみこさんは部屋を出て行った。
「あの、ふみこさんはかなり礼儀がいいようで・・」
「それにしても遅いな龍崎とやらは・・・」
庭師は焚き火にあたっている。山波が庭師に尋ねだした。
「あのー、龍崎総帥は、今、どこかの部屋で役員とミーティング中でありますか?」
「いいや、お客さんはあんたたちだけですよ。」
そういうと庭師は塀の壁の方へ進みそこで立ち小便をしはじめ、山波と本田のいる書斎の方へよってきた。
そして首にかけてた、手ぬぐいを捨て、懐からキセルを取りだし近くにある火鉢に火をつけた。そしてキセルをふかしたあと、


「Welcome、オレがエレメンタル・フォース総帥龍崎勇だよ!!」
といったのである。
「(こっこの、だらしない格好した庭師がエレメンタル・フォースの総帥龍崎だと言うのか!?)」
「(俺たちをからかっているのか!?)」
そのとき本田の脳裏に光と東京タワーの大展望台にてあったときのことが浮かび上がった。
「いい、本田君、龍崎さんにあったときどんなことがあってもおどろかないのよ。」
「どういう意味っすか?獅堂さん。」
「人は見かけで判断してはいけないといってもいいかしらね・・・」
「・・・意味がわからん・・・・」
「とにかく、会えばわかるわ、これ私の紹介状・・これを必ず龍崎さんに見せるのよいいわね!!」
そしてまた場所は龍崎邸・・・
「おうっ!!、お前ら光からもらった紹介状はもってきているかい?」
「これですか?」
「おう、それだ早くオレにそれよこせ。」
龍崎はそういって二人の紹介状をぶんどるかのように取った。
「(なんだ、この男はよ、客に対してすごい無礼な態度を取るじゃねえかよ・・・ま、獅堂さんの手前もあるから大目に見るけどよ・・・)」
「(それに酒臭い・・、ふみこさんとはえらい違いだ・・いやもしかしたら、俺たちを試しているのかもしれない・・・)」
龍崎は二人の紹介状をただ黙々と読んでいるのであった。そしてそばにあるひょうたんを取りそれを飲み始めたのであった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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