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第18話、龍崎勇との出会い(5)

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ゴルベーザは黒い甲冑を纏いそして真っ黒な暗黒剣を抜いた。
龍崎は、右の腰にあるロッドを抜きか構えをとった。
「行くぞ若造!!」
ゴルベーザの一閃が龍崎に襲い掛かるしかし、龍崎はそれをすばやく交わし、ゴルベーザに
ロッドを振った、ロッドからは光弾のようなものが飛び交っている。
「(・・・タークス光線(※FF7のレノがもっていたのと同じもの)か・・・イサム、ゴルベーザを侮るなよ。)」
「・・・・龍崎さん・・・。」
光はただ黙って見守るしかなかった。
そして、龍崎は手から魔法を放ったのである。
「氷の散弾銃(ショットガン)(※氷系魔法の最上クラス。)」
無数の氷のつぶてが、ゴルベーザに襲い掛かった。
「ぬうっ!!こしゃくな!!黒竜召還!!」
ゴルベーザの掛け声とともに黒いドラゴンが空から現れたのである。ドラゴンはブレスをはいたが、
龍崎はすばやくロッドでピラミッド状のバリアをはりこれを防いだのだ。
「勝負はあったな・・・もはや奴はイサムの敵ではない・・・。」
そして龍崎は次元転送魔法(デジョン)を使ってドラゴンを次元の狭間に送ってしまったのだ。」
「ライブラサーチ(※龍崎だけが使える魔法で自分より弱い敵の能力を見破ることができるのだ。)
(・・・・29430ポイントか・・・以外にあるな・・だが悪いが俺の方が上だったな)。」
龍崎はロッドをしまい、懐からキセルを取り出してタバコをふかし始めたのだ。
「いつでもいいぜ・・・ゴルベーザさんよ。」
「なっ!!なめやがって!!この若造があ!!」
ついにゴルベーザは怒り狂い剣を振りまくり、龍崎におそいかかって来たのだ。そしてすばやくゴルベーザの
背後に回り懐から2丁のデザート・イーグル(※イスラエル製の拳銃その威力は戦車をも破壊するとか・・)を取り出し
背中めがけて乱射したのである。」
「やめてー!!」
その声に龍崎は振り向いた。
「なっ・・夏姫!!。」
「もういいでしょ。勝負はついたのよ、お父様を殺さないで・・・」
その言葉に龍崎は我に帰ったのである。しかし、ゴルベーザは瀕死の重傷を負っていたのである。
そして龍崎はまた懐からなにやらボトルを取り出したそしてゴルベーザに飲ませたのである。
「これはオレが調合した霊薬、エリクサーだ・・これで回復できる・・・」
「なぜ・・・オレを助けた・・」
「あんたに死なれたら、夏姫が悲しむそれだけのことだ・・・。」
「完敗だ・・・ノヴァはお前にくれたやる。ノヴァを幸せにしてやってくれ・・・」
「ああ・・わかった。」
龍崎邸に舞台をもどす。
「そして、オレたちは月を後にしバロン王国へ行ったそこにはゴルベーザの弟、セシルが治めていたのだ。」
「セシル・・・」
「その城でオレと夏姫は結婚式を挙げたんだ。そしてオレは村上総帥とも和解した場面でもあった。どうやら
あの一件で村上さんを見直したってわけよ。」
再び回想でバロン城内、中ではパーティーの真っ最中だった。バルコニーにて羽織袴をまとった龍崎は一人
黙々と酒を飲んでいた。そこへ村上総帥がやってくる。
「どうしたの、このパーティーの主役がこんなとこで一人寂しく飲んでいるなんて。」
「・・・村上さんか・・・、オレ・・あんたに謝らなくてはいけない・・・あんたのことを誤解していた・・・ナツキを連れ戻すのに
協力してくれたなんて・・・。」
「気にすることないわよ。龍崎君私は別に気にしていない。それに礼をいうなら光ちゃんにいうことね・・・あのこ私のとこに
のりこんできて、ナツキちゃんを探すのに力を貸してくださいといって、泣きながら頼んでいたのよ。」
「光がそんなことを・・・」
「いい仲間をもったじゃない、それにまさかあのナツキちゃんがゴルベーザの娘だったなんて以外だったわ。」
「・・・・・ゴルベーザとはいったいどういう関係だったのですか?」
「そうね・・・かつての敵でもありそして仲間だった・・・実は私もね以前は傭兵だったのよといっても飛行機乗りだったけどね。」
「村上さんがエトランジェ!?(※外人部隊)の一員だったなんて・・・」
「あれは17のときだったかしら・・・飛行機乗りになりたくて、イタリアまで留学したことがあってね・・・その近道がエトランジェだった。
といっても、戦いはなくほとんど飛行訓練とパトロールがメインだったから、龍崎君のように戦場へはいくこともなかった。」
「それがなぜFF財団の総帥に・・・」
「きっかけは私が19のころよイモラのサーキット(※F1のサンマリノGPで開催されるレース場のこと、正式名称はエンツォ・エ・ディノ・
フェラーリサーキット)で一台のレーシングマシンがタンブレロ・コーナー(※1989年のレースでここでゲルハルト・ベルガーが突っ込んで負傷、
そして1994年のレースではアイルトン・セナが突っ込んで病院に運ばれたがまもなく死亡したもっとも危険な場所)に突っ込んで火が
でてね、私はその人を助けたのが始まりだった。その人を看病しているうちにね恋におちて、その人と結婚した・・いまね私には一人の息子
がいるのよ今年で7つになるわ(※1997年当時)、でもその人は結婚してから3年後になくなったわ・・・レースの事故でね・・・」
「村上さんの旦那さんはF1レーサーだったんですか?」
「ううん、あるチームのテストドライバーよ、フリー走行中に・・・・」
「そうだったんですか・・・・」
「でもあとでわかったんだけど・・・そのひとはある財団の御曹司で、跡継ぎがいないということで、結婚していた私が選ばれたわけ。その人の
名前はアベル・レクセリアス。」
「アベル・レクセリアス!!。」
「知ってるの?龍崎君!?」
「オレのおじいちゃんの古い友人ですよ。たしか第二次大戦中にオレの母方のおじいちゃんとおばあちゃんもいっしょにイタリアで反戦運動していた
って聞きましたよ。さだかではありませんがムッソリーニ(※第二次大戦中当事のイタリアの政治家。ファシズムの創始者としても知られる)暗殺
計画もそのアベル・レクセリアスがからんでいたとか・・・まさか村上さんのだんなさんがアベル・レクセリアスの御曹司だったなんて・・・」
「皮肉なものよね・・・あの人が残した遺産が時期財団の総帥のシートだったなんて・・・傭兵あがりの私に何ができるって影口をたたかれた
こともあった。それで私は周りの人たちからいろいろと学びながら、いまに見返してやると・・・・。」
「(今のオレと同じだ・・・)」
「そして、私はある人物に異世界へ連れ去られたのよ。」
「葛西先生ですか?」
「ちがう、シノブじゃない。フースーヤ(※FF4)という人にこのバロンへ連れてこられて戦闘の指揮をとってくれといわれたのよ。そのときの相手が
ナツキちゃん実の父親である、ゴルベーザ・ハーヴィーという人だった。」
「まさか村上さんも異世界に・・・」
「そういまから7年も前よ・・・でもそれで私は考えた・・・異世界の文化を取り入れ、そして自由に行き来できたらいいなと・・・・そうすればあの古臭い
考えしか持たない無能な連中を見返せるってね・・・そこで私はすぐに元に世界には帰らずこのバロンでいろいろ学んだ。そして仲間もできた。その仲間を
現実世界へ連れて行き、自分が受け継いだ財団を名実ともに自分の物にしたのよ・・・・」
「村上さんも苦労していたんですね・・・。」
「だから今の龍崎君を見ていると昔の私を思い出してね・・・・この間のミッドガルの案件(※FF7より)はご苦労だったわ・・・また次の任務があったときは
よろしくね・・・」
「はい。」
龍崎と村上はグラスを重ね合わせた。また後に龍崎はイヴァリース(※FFT)やバラム(※FF8)そしてゾハル(※ゼノギアス)と次々と案件を受け入れ、
戦闘の采配だけでなく、着実に力をつけていったのである。特に後者のゾハルの案件は後に龍崎自身の運命に大きく関わっているのだが、ここでは
ふせておこう・・・
「龍崎君はもっと異世界の文化や風習を勉強するといい。シノブがきっと教えてくれる。それに龍崎君ならきっとこのFF財団をもしのぐ組織を作ると私は
おもっている・・・」
この時点で龍崎はすでにひそかに異世界との貿易をしていたのだすでに神羅カンパニーのノウハウを盗みつつあったのだ。そして1999年初頭にFF財団
治安維持部門を辞し、秘書をしていた光とともにエレメンタル・フォースを発足させるのである。
「私は自分でこの財団をものにした時かつての重臣はすべて解雇したこれからは未来のある若い世代が築きあげるべきだと・・・それで異世界や現実世界で
有能な若者たちを集めた。そして名前もレクセリアス財団からFF財団と改め、これで私はいまや世界をも動かすまでに至ったわけ。」
「自分はてっきり、お嬢さま育ちだと思っていましたよ。」
「お嬢様育ちは本当よでも16で勘当されたけどね・・・」
「でも自分の夢をかなえたではありませんか・・・・」
「その分犠牲もあったけどね・・・・。中へ入りましょうナツキちゃんがさがしてたわよ。」
そして二人はバルコニーから中へと入っていった。
場所は再び龍崎邸
「そうだったんですか・・・。」
その後も龍崎はいろいろな、異世界をまわって、資金を集めまくったことも話した。やがてその資金が貯まったので、
それを元手に光と二人でエレメンタル・フォースを発足させたのであった。
「結局は異世界と貿易をして大もうけすることが目的だったんだが、現実世界と異世界を自由に行き来できるように
なることは当然、異世界からこの現実世界に侵略しようとする輩もでてくるという可能性もあるので、その治安を守る
ことが目的になったというわけだ。わかったかな。」
「・・・よくわかりました。最後にもうひとつ質問してもよろしいでしょうか?」
「なんだ?いってみろ。」
「さっきの話でエレメンタル・フォース誕生やその目的はわかりましたが、時計屋はどうなったんですか?」
「・・・それか、いいだろう教えてやろう。あれは1999年の2月だったな。」
「バラム(FF8より)からもどってきて数日後だった。オレと夏姫そして光の3人で食事にいった帰りのことだった。
もどって見ると、オレの時計屋がなくなっていたんだ。しかも爆撃にでもあったような有様だった。もし外食にいってなかったら
まちがいなくオレはあの世へいっていただろう・・・。」
それは龍崎が傭兵として中東へいってたときのテロリストによる報復とわかったのである。
「おかげで店はつぶれ、千葉の山中にこもった。そして傭兵時代の仲間を日本へ呼び、そのテロリスト集団と戦ったんだ。
光も参戦してくれた。でも夏姫は危険にさらすわけにはいかないので、光の実家に預けたんだ。相手は16名対するオレ
立ちは、光をいれてたったの6名だった。」
「6人しかいなかったんですか!?。」
「そうだとても勝ち目はなかった。だけど決着をつけるために敵をおびき出し、北陸の親不知海岸で銃撃戦よ。ただオレの仲間
は光をのぞいてみんな死んでしまった。だがそのころには、ボスしか残ってなかったんだ。そのボスは用意して会ったクルーザーで
逃亡を図ったそしてオレはそのクルーザーに飛び乗り、殺し合いよ。」
「それでどうなったんですか。」
「相打ちさ・・・オレの銃弾はボスの眉間を貫き・・そしてオレは左胸を撃たれて、そのまま海にドボンよ。」
「どうやって助かったんですか?」

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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