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第20話、再会、マジックナイト、トリオ(1)

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チゼータで取引を終えた光は東京にある実家へ戻っていた。光の家は剣道の道場である。剣の流派は”獅堂流”で
ある。光には3人の兄がおり、長男は覚(さとる)でこの道場の師範をしている。今は結婚して、娘が一人いる。
名前は”のぞみ”で今年5才になった。
次男は優(まさる)そして3男は翔(かける)今は二人とも就職して、近くに引っ越していった。なので今この家にいるのは
長男の覚とのぞみそして光の義理の姉になる、イサミがいた。イサミは龍崎勇の実の姉である。龍崎より年は2つ上である。
やはり縁談の仲人は龍崎勇の祖父、薫によるものだったらしい。
道場では大勢の門下生がいて稽古に明け暮れていた。門下生には大人はもちろん子供たちの姿もあった。
客間では光と覚が話をしている。
「しばらくだったな。光」
「兄様こそ、元気そうでなによりね」
「ああ、のぞみも今年で5才になったよ。」
「たしか私が東京タワーから戻ってきたときに結婚したんだよね。でもまさかその相手が龍崎さんのお姉さんだったなんて。」
「でも、いいおねえさんだよ。龍崎くんがまだ香港にいたころほんとにやさしくしてくれていたからね。」
「あ、ひかるおばちゃん、こんにちは。」
「お・・・おばさん・・・!?私はまだ20よおねえちゃんていいなさい。のぞみ!!」
「ははははは、でも血縁上はおまえ、おばさんだよ。」
「いくら血縁上とはいえおばさんはないよ。」
「うさぎさんだ・・・」
「うさぎじゃないわよ。モコナっていうのよ。」
そう光はモコナをつれてきていたのである。
「のぞみはすっかりモコナが気に入ったようね。」
「まあな、去年閃光(ひかり)(※光が飼っていた犬)も死んでしまったからな・・」
「ぬいぐるみ、みたいでかわいい、これ私にちょーだい。」
「・・・・いいよ。(クレフには悪いけど、のぞみは気に入ってるようだし)」
「おばちゃん、ありがと」
「だから、まだおばさんっていわれるような年じゃないって・・・」
そしてイサミがお茶菓子をもってきた。
「ひさしぶりね、光、弟のイサムは元気?」
「義姉様。ええ元気ですよ相変わらず風変わりしてますけど。」
「無理もないわよ、あの子は17になるまで日本を知らなかったからね。」
「日本人らしくていいじゃないか。」
「でもかぶれすぎよ、でも人望はあるのよね・・・」
「私もあの龍崎さんの人柄にほれて龍崎さんとエレメンタル・フォースを作ったんだよ。」
「でも私はあなたが心配よ。去年も北陸でテロリスト集団と戦って弟は一時行方不明になり、あなただけがしか戻らなかった。」
「でも龍崎さんは1年後には戻ってきた。でも仕事上私は自分の身を危険にさらすのは仕方のないことなのよ。それに私は龍崎さんに
鍛えられているんでそんなに弱くはないよ、今の私はあのセフィロス(※FF7のラスボス)を一撃で倒すほどの力をつけているから・・・。」
「くれぐれも無茶はしないでよ。」
「わかった。」
「今日はここにとまっていくんだろ。」
「ええ、明日は、海ちゃんがここへ来るんだ。」
「海ちゃん?」
「海ちゃんにあいたいと思ってね。昨日海ちゃんに電話したんだ。」
「そういえば昨日、風って人から国際電話があったぞ。」
「え、風ちゃんから!?。」
「今日の夜、ここへくるといってた。」
「じゃあ、あした3人そろうんだ。」
夜の8時に風が訪問してきた。
「おひさしぶりです。光さん」
「風ちゃん!!」
光は6年ぶりに風に再会をしたのだ。二人とも涙をながして抱き合っていた。
「なんであの二人ないてるのママ」
「ともに命をかけて戦った仲間が6年ぶりに再会したからよ。」
「ふーん。」
「光さんもすっかり大きくなられて、私より背がのびてしまいましたわね。」
「いまは168だよ。」
「すごいですわ、わたくしなんか156そのままですもの。それになんかずいぶん大人びた声に変わってますね。」
「明日は、一緒に海ちゃんを迎えに羽田へ行こう風ちゃん。」
「そうですね。あらモコナさんお久しぶりですわ。」
「風もひさしぶりだ。」
「モコナさんしゃべれるようになったんですね。」
「言葉、覚えたモコナ、いまのぞみの友達」
「のぞみさん?」
「私の姪だよ。まだ5才」
風は光の部屋で一晩明かすことになった。そして翌日、光はいつものフェラーリF40ではなく、中型のバンで羽田へ行くことにした。
もちろん光の運転である。
「これ、家の車なんだよ。いつもなら私の車で行くんだけどあれ2人しか乗れないんでね。」
光のバンは首都高へ入り羽田へ向かう。
一方、山波と本田は龍崎邸にいた。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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