このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

第21話、再会、マジックナイト、トリオ(2)

戻る時はブラウザで”戻る”を指定してください。

山波と本田は客用の部屋で寝ていた。そして龍崎が入ってきたのだ。身なりは以前の
だらしない格好ではなく、無精ひげもそり落とし頭にはクールバンダナをしていた。また、紺色の服をまとっている。
「起きろ!!山波、本田」
「龍崎さんですか?見違えましたよ。」
「これからお前たちを本部へ連れて行くついて来い。ふみこさん二人に制服を。」
ふみこさんが制服を持ってきた色は濃い目のグリーンである。
「それは2番目にえらい奴が着る制服だ。」
「エレメンタル・フォースに制服なんてあるんですか?」
「治安維持部門に所属するものだけだ。そいつは丈夫な特殊セラミック繊維で作られている、ライフル弾も防げるし、
熱や冷気にも耐えられる。」
「これが二番目にえらいということは一番上は何色ですか?龍崎先生、おっと総帥・・」
「かまわん、いままでどおり先生でいい。一番上は紺色だ。階級では少佐からだなしかも紺色になると司令官にもなれる。
いま紺色を着てるのはオレと光だけだ。おまえらもがんばれば紺色が着れるかもしれんな。」
「緑は誰がいるんですか?もしや川崎と鈴木とかいう人ですか?」
「そのとおりだ。じゃあ速く着替えてこい、表で待っているから。」
「オレはこの色好きだぜ。あベレー帽まである。かぶんなきゃいけないのかな?」
「一応かぶっとこオレたちはいまスポーツ刈りな頭してるから・・・」
制服に着替えた二人は、表へでた。
「おう、似合ってるじゃないか、出発だ。ナツキとふみこさんは留守番を頼む。」
「いってらっしゃいませ。」
龍崎はワゴン車にのって龍崎邸を後にした。
「光はいま休暇中だ、だからオレが代わりに基地を案内してやるよ。」
「すごい総帥自らで案内してもらえるなんて光栄の信長の野望ですよ(笑)。」
「戦国無双っていって欲しかったな・・・ま、ジョーダンはさておき、シートベルトはしてるなこれから異世界へジャンプすっから。」
「異世界!?そこに基地があるんですか?」
「そうだ、こんな現実世界におけるわけがないだろ、この車には次元転送装置がある。場所は次元の狭間だ」
龍崎は次元転送のボタンを押した。すると、車はハイパースペース(超空間(そのまんま)のこと)にでた。のであった。
一方、光と風は羽田の到着ロビーにたどり着き海が来るのをまっている。
「あれですわ。海さんですよ。」
海は気づいたのか、光たちの方へ走ってきたのだ。そして、光は海に抱きつき、そして風も抱きつき再会を喜んだのだ。
「光!!大きくなったわね。」
「海ちゃんも大きくなってるよ。」
「169よ。私は」
「1センチ負けた、私は168ってことは風ちゃんが一番背が低い、あはははははは。」
「さてどこへ行く?」
「決まってるじゃないか、東京タワーの大展望台だよ」
そして羽田から、東京タワーへ向かっていった。
一方ここは次元の狭間にあるエレメンタル・フォースの本部、山波と本田はそこにいた。
「ここがエレメンタルフォース・本部すごい・・・」
「かつてここには城があった。今は本部基地となったけどね。さてお前たちは飛行機乗りだったな。乗りたい戦闘機はなんだ。」
「できればF14を希望したいのですが・・」
「F14トムキャットかいいだろう、本田は?」
「オレもそれでお願いします。」
「・・・いいだろう、二人ともF14だなすぐに手配する。それまではアレに乗っててくれ・・。」
龍崎はクフィール(※イスラエル製のデルタ型戦闘機)を指差した。
「ありがとうございます。」
「これがフライトスーツだ。といってもタダのフライトスーツではない、衝撃を和らげるのはもちろん、これは宇宙服にもなる。」
「すげー宇宙服だって。」
「やはり色は緑ですね。」
「そうだなでも下っ端から階級が軍曹の隊士は制服は浅葱色(※水色に似たもの)だが、フライトスーツはオレンジだしかもトップクラスになると、紺色
はもちろんのこと好きな色が選べるのだ。」
「浅葱色ってたしか侍が切腹するときにまとう裃(かみしも)と袴(はかま)の色ですよね。」
「そうだ、よく知ってるな、つまり一般の隊士には、決死の覚悟で戦えと命令しているそのほうが士気もあがるしお互い強くそして腕を磨けるというもんだ。それで
あえて制服は浅葱色にしてる。」
「まるで、新選組ですね。」
「新選組か・・・そうだな。似たようなもんだな。じゃあ、行くかいろいろ案内してやる。」
そういって龍崎は二人を連れて行った。さて場所は変わってここは東京タワーの大展望台、かつての魔法騎士トリオがそこにいた。」
「・・・・あれから6年・・すべてはここから始まった。そして海ちゃんと風ちゃんと初めて会った場所。」
「そうね、ここがすべて私立ちの運命を変えたといってもいいわね。」
「セフィーロの柱の悲しい宿命・・・・そしてデボネアという魔女の存在・・・いまでも忘れませんわ。」
「でも急に電話してきたからびっくりしたわよ光。突然会いたいなんて、」
「海ちゃんはどれくらい休めるの?」
「そうね、一応10日ほど休みはもらったけどね・・・」
「風ちゃんは?」
「わたくしも2週間休みをいただきましたわ。」
「まさか風にもあえるとは思わなかったよ。そういえばメガネはとったのね。」
「コンタクトにしたんですよ。」
「でも見違えたのは光だね、6年まえは145センチしかなかったのにいまじゃ168センチ何をやってそんなに身長が伸びたの?」
「高校の時は新体操をやってたからね・・・それで伸ばしたんだよ。」
「新体操・・・てっきり剣道をやっていると思ったわよ。」
「そんなの家へ帰ればいつでもできる、それに背をのばしかったし・・・。」
「セフィーロはどうなったんでしょうねえ・・・さぞきれいになっていることでしょう。」
「・・・・・・。」
光は何も答えなかった、それもそのはずついさっきまで光はセフィーロを訪問してたなんて海と風にはいえなかった。もう昔の自分じゃないだけど
せめて・・・海と風には一目あっておきたいそのために海を呼んだのであった。
「・・・たぶん、元通りになっていると思うよ。」
「どうしたんですか光さん気分でも悪いのですか?」
「ううんそうじゃないの・・・」
すると突然、光の携帯電話がなった。
「!!。(時よとまれ!!。)」
光は、龍崎勇直伝の時空魔法で時をとめた、すると自分以外の空間が活動を停止したのである、そして携帯をとった。
「豊田伍長!!なぜ電話をした!!私はいま休暇中だぞ!!」
「もうしわけありません。ただ総帥からのことづけがあったので至急連絡をしたのです。」
「それで、総帥はなんと?」
「本日付で山波裕人中尉と本田拓斗中尉が正式にエレメンタル・フォースに入隊したことを伝えろと命令されたよしにございます。」
「・・・そうか、山波くんと本田くんは既に入隊したのね・・・」
「はっ!!、今は総帥自ら本部を案内しているとのことです。」
「あの人らしいわ・・・ご苦労であった。豊田伍長。」
「それではよい休暇を、獅堂少佐。」
「・・・・時は動き出す・・・。」
光がそういうと、とまっていた活動を停止していた空間が再び動きだしたのである。なぜ時を止めたのに携帯電話ができたか?それは
エレメンタル・フォースの本部は異世界にあるからである。したがって時間が止まったのは現実世界だけであって、異世界ではなんらかかわり
わないのだ。そして光は携帯の電源をOFFにした。そして光は穏やかな表情に戻っていた。
「10日も休めるなら私の家にこないか?海ちゃん、風ちゃんでも遠いよ。」
「遠いってどういうこと?」
「引越しでもされたのですか光さん。」
「場所は新潟の佐渡。」
「佐渡!?」
「交通費は私が出す。それで文句はないでしょ。」
「それならいいけど佐渡ねえ・・・」
「じゃきまり・・・その前に私の実家へ行こう。」
そいって元魔法騎士トリオは東京タワーを後にしたのだ。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください