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第22話、再会、マジックナイト、トリオ(3)
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一方山波と本田の両名は異世界の上空にてクフィールによる飛行訓練をしていた。
コントロールタワーから龍崎の声が響く。
「おーし、お前らそろそろ帰還しろ。今日の訓練は終わりだ。」
「はっ!!」
2機のクフィールは滑走路に無事着陸した。そして外では龍崎が出迎えていたのである。
「どーだ?クフィールの乗りこごちは。」
「いいですね。F15ほどではありませんが、機動性はいいですよ。」
「F14はいつ来るんですか?」
「そんなすぐには来ない・・・・まってろ。・・・それにしてもいい腕だ。さすが元航空自衛隊のパイロットだけのことはあるな。」
そして二人はフライトスーツから制服に着替え龍崎の車にのりこんだのである。
「のったな二人とも、じゃ帰るぞ。」
龍崎の車はそのままハイパースペースへジャンプし、元の世界へ戻ってきたのであった。
「龍崎さんお帰りなさいませ。」
「いま戻った。」
「いま光さんがお見えになっています。」
「何、光がきてるのか?」
「はい。」
そして龍崎はそのまま自分の書斎へ入った。中には光が待っていたのである。
「おう、光かおまえまだ休暇中だろ、どうしたんだい。」
「・・・・チゼータでの案件がとれました。いま鈴木がクーカイ・ファウンデーションへいって、第二チゼータのコロニー建設
に協力しているところです。それと都市開発部門のスタッフ50名をクーカイ・ファウンデーションへ派遣留学をさせました。」
「ご苦労だったな光、ところで資材や人員の運搬船は供給できたのか?」
「はい、エルザ号を一隻借りることができました。それも鈴木に任せてあります。」
「どのくらいで完成する?」
「そうですね最低でも2年はかかります。」
「そうか・・・・」
「ところで、龍崎さん山波君と本田君はこちらへは・・・・。」
「ふたりとも今ここに来てるよ。あって行くか?。」
「もちろん。だって二人をスカウトしたのはこの私ですから。」
「あいつらは使える。明日にも実戦配備だな。」
「それはよかったです。」
「それと光、山波だが、あいつをおまえの側近にして欲しいのだ。鈴木は当分クーカイ・ファウンデーションに常駐するし、
川崎も日用生活品開発部門の統括になる。そうなるとおまえの側近は誰もいなくなる。そこであの二人の面倒をみてやって
ほしい特に山波にはいずれエレメンタル・フォースの総長にしようと思っている。頼むぞ。」
「わかりました。」
そして山波と本田がやってきた。
「あっ獅堂さん。」
「二人ともしばらくだったわね。これチゼータのお土産よ。」
「おっこれは酒ですか?」
「そうよ、気に入ってくれたかしら。」
「ありがたくいただきます。獅堂さん。おっといけないえっと・・・・・」
「いいわよ、いままでどおり獅堂さんと呼んでも。」
「はい」
「じゃあ私そろそろもどるね、友達を実家に待たせているし。」
そういって光は門の前に止めていた自分のF40に乗ってその場を去っていった。
「いそがしい人なんだな獅堂さんは。」
「でも俺たちにお土産を持ってくるなんて気が利いてるな。」
「さ、お前ら明日から忙しくなるぞ・・・・実戦配備だ。」
「まじですか?」
「ああ。詳しいことは明日説明する。お前たちの初陣だ。」
「やったぜ、山波いよいよ俺たちのデビュー戦だぜ。」
「そうだな・・・。」
そして光は実家へ到着していた。
「光、おそーい!!どこへ行ってたの?。」
「また弟のとこへ行ってたんでしょ・・」
「義姉さま・・・・・」
「とにかくコレで全員そろったわね速く食べちゃいましょ。」
獅堂家では海と風を加えて久々ににぎやかな食卓となった。
「モコナが光の家に来てるのに驚いたわ。しかもいつのまにかしゃべれるようになったし。」
「このモコナほんとすごいよ、この額から何でも出てくるんだもんまるでドラえもんみたい。」
「ほんとにそうよね住むとこから、食料そして傷薬まれいたれりつくせりだったもんね。」
「よかったですわね。のぞみちゃん、モコナさんとすっかり仲よくなったようで、」
「でも、のぞみちゃんは光にホントよく似てるわね。」
「ぼく、のぞみの友達なったぷー。」
「ということはこれみんなモコナが出したもの。」
「そうよ、おかげで食費代は大助かりよ。いいのをつれてきたじゃない光。」
「光がつれてきたの?」
「・・・うん・・・今までだまっててごめん海ちゃん風ちゃん、実はついこの間私セフィーロへ行ってきたんだ。
そのときクレフにあって、モコナを連れて行けといわれて・・」
「じゃあ光はセフィーロへいけたんだ、どうやって・・・」
「・・・・それは・・・」
「海さんアレですよ。光さんは元セフィーロの柱でしたから、きっと強く行きたいと念じていたんじゃないんでしょうか・・?」
「なあんだ、そうだったんだ。」
「(風ちゃんありがとう・・・フォローしてくれて・・・。)」
「セフィーロはどうだった。みんなは元気だった?」
「・・・・うんでもカルディナはラファーガと結婚してチゼータへ戻り、アスコットはファーレンで修行してるよ。」
「ランティスは?」
「ランティスはまた旅にでたとクレフは言ってた。今はフェリオが柱的存在となってセフィーロを収めているよ・・・。」
「プレセアさんは?」
「・・・・プレセアさんも元気にしてるよ。」
「そうだったのじゃあすっかり平和なセフィーロに戻ったというわけね。」
「・・・・・。」
光はそのまま何も言わなかった。そして獅堂家の楽しい夜は更けていく・・・・。
翌朝、光は一番に早起きをし、ガレージに止まっていたF40を四次元カプセルに収容した、今日もビジネススーツじゃなく
普通のカジュアルウエアであった。海と風も目を覚ましたようだ。
「今日は私の別荘へ行く日だよ。海ちゃん、風ちゃん」
「そうだった、でも切符はあるの?」
「大丈夫もう手配してあるから。」
そして光たちが新潟の佐渡へ行く時がきた。
「光、またこいよ。」
「またきてね、おばちゃん。」
そして、3人は東京駅へ向かっていった。そしてエレメンタル・フォース本部はあわただしくなっていたのである。
そこには、山波と本田の姿もあった。
続く
管理人:PN.らくがきねこ
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