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第２３話、戦闘開始（前）
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「龍崎総帥、治安維持部門隊士全員ブリーフィングルーム（※会議室のようなもの）に集合しました。」
「うむ、いまいくそう伝えてくれ豊田伍長。」
「はっ！！」
龍崎がブリーフィング・ルームに入った。まわりの隊士たちは各地から集められた一騎当千のツワモノばかりの連中である。
その連中はごつい顔つきしているものがほとんどだった。席の前には山波と本田の姿があり、この２人だけが緑服で、
赤服が数人ほどで、あとはみな浅葱色だった。
「アテンション（※注目）！！」
その言葉で全員が気をつけの姿勢をとった。
「みんな聞いてくれ、本来なら新しい指揮官の自己紹介なのだが、緊急事態が発生した。コレをみてくれ。」
大型のスクリーンにどこかの地図が映し出されている。
昨日、カルタス自治区に魔物が現れ、町を襲われた。その被害は、はかりしれない、そしてその魔物がこの基地へ向かってきてい
るというのだ。魔物の種類は飛行タイプのドラゴン系である。数は約４匹だ。しかし、この魔物はもっともクラスの高いレッド・ドラゴンで
あると判明した。陸戦部隊はカルタス自治区へ向かい残留する魔物どもの一掃と難民救助、そして復興支援！！航空部隊はレッド・
ドラゴンへこちらから先手を撃つ、今から呼ぶものはその攻撃に向かえ、カペラ准尉！！」
「はっ！！」
「本田中尉！！」
「おっしゃー！！」
「・・・そして山波中尉！！」
「はっ！！」
「以上だ３名はデッキにて待機、先発はカペラ准尉と本田中尉だ。よいかコレは訓練ではない、実戦だ！！いままでの訓練の成果を
存分に発揮してくれ！！解散！！」
「ようし、腕が鳴るぜ！！先に行ってるぞ、山波。」
「死ぬなよ本田！！」
「まかせとけ！！」
そして司令部へ龍崎は移動した。そばにはオペレータの豊田がいる。
「数は２匹です。距離は８００キロです。」
「よしカペラ機と本田機を出撃させろ！！」
「了解！！」
カペラと本田の機体が滑走路を離れた。山波は以前待機中である。
「みえたあれだ。見つけたぞ、賞金はいただきだ。」
レーダーをじっと見ているするとレーダーに異変があった。
「数は４匹に増えてます！！」
「ナンだと！！」
そして戦闘空域
「もらったあ！！」
「カペラ後ろだ！！逃げろ！！」
すでにレッド・ドラゴンはカペラの後ろを取っていたそして炎の弾を吐いたのである。
「よ・・・よけられん！！うわー！！」
「カペラー！！」
炎の弾はカペラの翼に命中した。しかしカペラはパラシュートで脱出していたのである。
「カペラがやられた！！山波をだしてくれ！！。」
「よし、山波を出せ！！」
ついに山波が出撃した。
「まってろよ本田！！」
「また数が増えています！！全部で６匹です。距離は６００キロ！！」
龍崎は受話器をとった。
「サバンナは出せないのか！？」
「無理です！！カタパルトが故障しているとのことです・・」
「あと８分ほどでここへくるぞ！！速く修理しろとつたえろ！！」
「みえたあれだ！！」
本田は５匹のレッド・ドラゴンに囲まれていて逃げ回るのがやっとだった。
「おせーぞ！！山波！！」
「もう大丈夫だ！！よし射撃管制モードＯＮ！！みてろよ。」
照準がレッド・ドラゴンを捕らえた
「ターゲット・ロック！！発射！！」
山波の機体からミサイルが放たれ見事に命中した。
「まず１匹！！、もう一匹は本田がやれ！！」
「よしっ！！みてろ、カペラの仇だ！！ターゲットロック！！食らえ！！」
本田のミサイルも見事に命中した。
「ビンゴ！！みたかバケモンめ！！」
「本田後ろだ！！」
レッド・ドラゴンが小さい火弾を連射し、それが本田の機体に命中した！！
「くそー！！」
「本田ぁ！！」
「大丈夫だ、コクピットとエンジンはやられていない。いける！！」
「距離３００！！サバンナ機は脱出装置が故障していて出撃できません！！」
「本田、山波もうお前たちが頼りだ！！」
そしてドラゴンが山波のクフィールめがけ、小さい火弾を連射したが山波は一回転ひねりでこれをかわした。
「よし捕らえたぞ！！発射！！・・・・３匹目。」
「あと、どのくらいいるんだ？」
山波は照準機が不十分の状態でミサイルを発射してしまった。しかしドラゴンには命中しなかった。
「クソッ！！外れた！！」
「今度ははずすなよ！！」
「距離２００！！敵は３匹です！！」
龍崎はただだまってみているしかなかった。
「次ははずさん！！ターゲットロック！！発射！！・・・・４匹目！！」
しかし、また本田が襲われたのである！！火弾がまた本田の機体に命中した！！
「大丈夫だまだいける！！」
「無理するな本田！！・・・・みてろよ」
山波は突然スピードを落とし始めたのだ。
「スピード落としてどうするつもりだ！！」
「ぎりぎりまでひきつける！！」
山波には何か索があるようだ。
続く
管理人：ＰＮ．らくがきねこ
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