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第26話(ファースト・ステージ最終話)、友の死をのりこえて・・・

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本田はヤリをもっていて、サバンナはボーガン、龍崎はタークスロッドそして山波は長刀を装備していた。
そして光はセビルと対峙している。
「いいつらがまえだな、光、あの時と同じだな行くぞ!!」
セビルは人間の姿に変わっていたが、あの時よりもはるかに強くなっていた。しかし光はすばやく攻撃を
かわしている。
「(まさか、新体操で鍛えたのがここで役に立とうとは・・・)」
「すげー・・・。」
「関心してないで速く片付けろ!!」
「次々とキリがねえぜ!!」
本田は次々とやりで敵を倒している。山波も応戦していた。
一方、こちらは地下の隠し部屋といっても、物置と行ってもよい、隣にはガレージがあり、光のF40や
レジャー用のパジェロがとまってあった。もちろんシャッターは閉じている。客間では、刺客と山波たちが戦っていた。
「海さんなにやら騒がしいですわね、もしや光さんはわたくしたちを守るためにここへ閉じ込めたのでは・・・」
「だったら助けに行かなきゃ。」
「でもどうやって・・・」
そのときである!!突然ドアが蹴り破られ、一人の刺客が突入したのだ。
「誰!!」
「おまえら!!そこで何やっている!!邪魔だ!!とっととここから出て行け!!」
その刺客は海と風に銃口を向けていた。
「(どうします?海さん・・)」
「(もしかしたら、この人が光を襲いにきたかもしれない。)」
「(光さんはなぜ狙われるのでしょうか?)」
「(こっちが聞きたいわよ)」
「そこで何をされているのですか?」
「おまえらには関係のないことだ!!速く行け!!」
「そうも行かないわよ!!ここは光の別荘よ!!」
「光だと!!、おまえらもしや元魔法騎士の龍咲海と鳳凰寺風だな!?これはいいセビル様にいい手土産ができた。気の毒
だがおまえらはここで死んでもらう!!覚悟しろ!!」
海は近くにあった酒ビンを刺客の頭に投げつけた!!
「ぐおおおおお!!お・・・おのれ」
海と風は近くにあった鉄の棒を拾い臨戦態勢を整えた。
「光は私達が守る!!。」
「どうした!!」
どうやら刺客の仲間がこちらに気づいたようだ。
「し・・・獅堂光の仲間だ!!こ・・・殺せ!!」
海と風は刺客たちと戦った。やはり元魔法騎士だけあって最初は善戦したが・・・・
「なにをしている!!銃だ銃を使え!!」
刺客たちは一斉に銃を乱射した。そして海と風は・・・・
「これで、殺ったぞ、セビルさまに報告して来いオレたちも後からいく!!」
「はっ!!」
「けっ!!てこずらせやがって・・行くか」
ところが海はその刺客の足首をつかんだのだ。
「何!!まだ生きているのか!?しぶとい奴め!!コレでも食らえ!!」
銃を発砲したしかしまだ立ち上がり、刺客に立ち向かってくる。
「ヒ・・・カルは・・わ・・・た・・・しが・・・まもる・・」
「離せ!!この化け物め!!」
そして風も立ちあがってきたのだ。
「あな・・・た・・・たちに・・・ひか・・・るさん・・の・・・とこ・・・へは・・いかせ・・・ない。」
刺客たちは怖気ついてきた。
「どうなっているんだ。こっこれが”意思の力”という奴か!?」
「ええいもう、そいつらには関わるな!!どうせじきに死ぬ!!セビルさまのとこへ行くぞ!!」
刺客たちはその場から去っていた。
「う・・・うみさん・・・やりましたね・・・」
そのまま風は息をひきとった。鳳凰寺風、1980年12月12日生まれ享年19歳・・・・
「フーーッ!!」
そして場面は一転し光の客間、そして光がついに”キレ”たのだ。
「コロシテヤルヨ!!」
光の目が大きく見開き、不気味な微笑み顔になった
「まるでノヴァだなその顔つき・・・」
「ウオーッ!!」
「あれはノヴァスマイル・・・勝負あったな・・」
一瞬にしてセビルを切り裂いてしまったのである。
「ぐおおおおおおお!!」
「やった!!」
「セビルさまがやられた!!みんな引けっ!!」
残った刺客はみなその場を逃げていった。
そして光は顔つきが元に戻っていたが、目つきはキツクなっている。そして瀕死のセビルに詰め寄った。
「誰に頼まれた!!おまえが死ぬ前に答えろ!!」
「ふっ・・・こ・・・これで終わったとおもうなよ・・・エンツォさまが必ずおまえたちを殺しにやってくる。・・・・
異世界の侵略計画を邪魔したと・・・いってな・・・そしておまえの大切なものはいただいた・・・」
「!!、私の大切なものだと!?どういうことだ!!」
しかし、セビルは既に息絶えていた・・・。
「エンツォ・・・いったい何者だろうか・・・・」
「とにかくやるしかねえな・・・。」
「そうだな、だがエレメンタル・フォースはまだまだ弱いほうだ、もっと腕利きの隊士を集めなければ・・・」
そのとき光はあわてて走りだした。
「獅堂さんどこへ!!」
光は地下の隠し部屋へいそいだそして地下の鍵を開けたが・・・・すでに時は遅し、海と風は刺客にやられていた・・・
そして山波たちもかけつけてきたのである。
「龍咲さん!!」
山波は海のそばにかけよった。そして海を抱きかかえたのだ
「海ちゃん!!どうして・・・どうしてこんなことに・・・」
「その声は光・・・なの・・・よかった無事で・・・。」
「龍咲さん、オレです山波です!!」
「やま・・・なみ・・くんも・・・いたのね・・もう目がみえない・・・・」
「本田!!そっちはどうなっている!!」
本田は何もいわずただ横に首を振るだけだった。
「ひか・・・る・・・なに・が・・・かくし部屋よ・・・・刺客がここにも乗り込んで・・・きたわよ・・・」
光の目からは涙が滝のように流れている・・・。
そして、山波も・・・
「まってていま回復してあげる・・・(癒しの風)」
しかし効果はなかった。
「どうして魔法がきかないんだよ!!」
龍崎は光の肩をやさしくたたき、そして目を閉じて首を横にふった。
「もうこの人の命は終わりが近づいている・・おそらく生命値が”0”になっても戦い続けていたんだろう・・・それで寿命が
きてしまったんだ。ガラフ(※FF5に登場)のように・・・そうなってしまったらもはや魔法は効果がない・・・」
「ひ・・・・か・・・る・・・わたし・・・がんば・・・たかな・・・・?」
「もうしゃべるな海ちゃん!!・・・がんばったよ・・私のために守ってくれ・・・てありがとう・・・」
「ひか・・・る・・・いつも・・・・私たちは・・・・いっしょだよ・・・・い・・・つ・・までも・・・・」
そして海は息たえた・・・。龍咲海 1981年3月3日生まれ享年20歳・・・
「龍咲さーん!!」
山波は叫んだ。そしてそのまましたへうずくまり(orz←こんな感じ)、涙をながしていた。
「海ちゃーん!!わあああああああ!!」
光はその場で大声で泣き始めたのだ。そして光は銃を取り出し、それを自分の右のこめかみにつきつけたのだ。
そして引き金をひこうとしたそのとき!!龍崎がかけこんで、光の左の頬を思い切り平手打ちしたのだ。
「この、バカ野郎−ッ!!」
光のベレー帽は外れ、結んでいた髪も解けて、長い髪をなびかせながら光はその場に倒れこんでしまった。
山波は倒れた光のそばによりそった。山波の両目からは涙が流れ続けていた。
「海ちゃんも風ちゃんも死んでしまった・・・・私はこれからどうすればいいんだあ!!わああああ!!」
龍崎は光の襟首をつかんだ。
「生きるんだ!!生きて、生きて、生き抜いて!!おまえが年を取って死ぬまで生きるんだ!!ここで死んで何になる!!
それであの二人は喜ぶと思ってんのか!!獅堂光!!貴様はそれでもエレメンタル・フォースの代表か!!。」
龍崎の目からも滂沱の涙があふれていた。
「あのふたりの分まで生きてやるんだ・・・それこそがあの二人への供養にもなるんだ。」
「わあああああああ!!二人とも死んでしまった・・・私が佐渡へさそわなければこんなことには・・・・・」
「過ぎたことは仕方ないじゃないですか!!、獅堂さんだけ悲しまないで下さい。オレだって龍咲さんは自衛隊にいたときから
いつもオレたちを励まし、元気つけてくれていました。本田にだってそうでした。」
本田も後ろを向いて泣いていた。
「山波くん・・・・」
光は山波に抱きつき、そしてまた、静かに泣き続けた。山波は光の頭をやさしくなでていた。
しばらくして、
「とにかくこのままでは、まずいこの騒動で警察が来ると厄介だ。山波は光のそばにいてやってくれ、本田とサバンナはオレと一緒に
ここを片付ける。」
「死体はどうしますか?」
「刺客の死体はこの四次元カプセルに収容し、丁重に葬るそして、あの二人もな。」
龍崎はなにやら呪文を詠唱してる。そしてなんと、光の別荘を復元してしまったのだ。



ここでひといき、第2部最終回は特別編です。そのためここでいったん切ります。それでは続きをどうぞ。



「すげー!!。」
「なにをしている速く、刺客の死体を回収しろ!!警察が来てからでは遅いのだ。」
本田とサバンナは次々と刺客の死体を四次元カプセルに収容した。そしてかえり血ももとどおりにふき取ったのだ。
サバンナが問いかけた。
「刺客はともかく獅堂代表の友人二人はどうやってごまかすんですか?」
海と風の遺体が横たわっていた。
「とにかく銃弾を摘出し、外見だけでもきれいにしておこう。」
龍崎はまた呪文を詠唱し、次々と海と風にの体の傷をけしていった。
「皮肉なもんだ傷は消せても魂までは取り戻せないなんて・・・クソッ・・・」
そして光と山波がよってきた。
「なんて安らかな顔をしているんだ。」
「オレにできることはコレがせいいっぱいだ。あとはオレにまかせておけ。」
そして警察が駆けつけたがすでに光の別荘は元どうりになったそのため特に何もなく警察は去っていった。
「公式記録ではこの二人は車の運転事故で死んだことにする。エレメンタル・フォースはこの現実世界では公にでき
ないからな・・・光、それでいいな。」
光はただだまってうなずくだけだった。
「龍崎さん!!」
「なんだ山波くん!!」
「どうして隠すんですか!!さっきも警察が来たときあなたはウソをついている、獅堂さんあなたもそばについていながら・・・」
「おまえなここで、異世界から刺客が来て銃撃戦になりましたって、それで光の親友が殺されましたと警察に言えると思って
んのか!!誰がそれを信用するというのだ。逆に俺達が疑われるだけだ!!」
「龍崎さんの言うとおりよ山波君!!」
「仇はとらないのですか!?龍咲さんたちの・・・」
「もちろん仇はとるつもりだ、光の親友を殺した奴らをオレは許さない!いずれ正体を突き止め、必ずこの手で滅ぼす!!
とにかくサバンナあとは手はずどうりに頼む・・」
「わかりました・・・・・。」
そしてサバンナは二人の遺体を運び、その場を去っていた。時に西暦2000年11月15日のことであった。
そして翌日、二人の死が公式にニュースで報道された。死因は運転中にがけから落下して死んだと言うことになった。
それから佐渡のある寺にて海と風の葬儀がしめやかに行われていたそこには龍崎、山波、本田や海や風たちのかつての
同級生達の姿があった。でもそこに光の姿はなかった。
龍崎たちは遺族に挨拶回りしていた。そして・・・、
「山波、光のとこへいって慰めてやれ、おまえはたしか龍咲という人のとなり近所だったそうじゃないか。遺族の方から
聞いたよ。俺達は先に帰る山波は光のそばにいてやれそれが総長としての最初の勤めだ。」
「!!、はい、いってきます・・。」
そして山波は龍崎からかりた光の別荘の鍵を手に光の自室の入り口へきた。そして静かにノックをした。
「誰?」
「山波です。龍崎さんにたのまれてここへきました。」
そして光は静かにドアをあけ山波を部屋の中へいれた。光の目は赤くはれていた。そうとう泣いていたようである。
「葬儀はおわりましたよ。かつての同級生たちも参列していました。」
「帰って、一人にさせて・・」
「で、でも・・・」
「いいから、はやくここから出て行って、私のことはもうほっといて!!」
山波は何も言わずそのまま去って玄関をでて坂道を降りていった。しかしそのとき、光が追ってきたのだ。
そして光は後から山波に抱きついたのだ。
「待って、山波くんいかないで・・・・やはり一緒にいて・・・本当は私一人で寂しかったのよ・・・」」
「獅堂さん・・・・」
そして二人は光の自室へ移動した。
「さっきはごめんね山波くん。」
「もうすぎたことはいいんですよ。自分は獅堂さんの力になりたいんです。それが総長としての勤めです。」
「総長になったの山波くんは?」
「はい。龍崎さんにそういわれました。獅堂さんを助けてやってくれと。」
「・・・・でも山波君には海ちゃんたちの代わりにはなれない・・・・」
「たしかに自分に龍咲さんたちの代わりはなれませんでも決めたのです。自分は龍咲さんたちよりも龍咲さんたちらしくなって
みせると・・・それの気持ちは変わりません。」
「ありがとう・・・山波くん・・・・」
光は山波に抱きつき、その場で静かに泣いた、山波は光の頭をやさしくなでている。そして、しばらくして。
「山波くんがここへ来るよう龍崎さんに進言したんですって。」
「はい。なんか胸騒ぎがしたんです。獅堂さんが危ないと感じたんで・・・・」
「ありがとう、山波くんのおかげよ。もしこなかったら、私はセビルらの刺客達ににやられていたかもしれない・・・
あなたは私の命の恩人よ。」
「でも龍咲さん達を死なせてしまった・・・」
「もう何もいわないで山波くん・・・・」
「獅堂さん・・・・。」
そしてこの後の展開はいわずもがな・・(^^;)
光の夢枕には海と風の幻影が映り、やさしく微笑んでした。
よく朝、山波は光の部屋で目を覚ましカーテンをあけ外を眺めている。光はシーツを前によせ左手で髪をなびかせた。
「おはよう山波くん。」
「いい朝ですよ。」
山波はそのまま部屋をでた。光は前によせていたシーツをベッドにおき、そのまま自室のシャワールームへ入り、
朝のシャワーを浴びていた。そして台所では、山波が朝食を作っている。それからしばらくしてカジュアルウェアを着た光がやってきた。
「あらおいしそうね。」
「自衛隊にいたときよくこういうのやらされていましたんで・・・でも光さんの口に合うでしょうか・・」
「そんなことないわよ。ありがたくいただくわよ。」
光はあの一件を忘れようとしていたのだ。そして山波は光のよき理解者になることを決意するのであった。
そして、ドアのチャイムが鳴り響いた。ユウとアイだった。
「遊びにきたよ光おねえちゃん。」
「いらっしゃい、ユウくん、アイちゃん」
光に笑顔が戻っていた。
「あれ、光この人は。」
「私の友達よ山波くんというのよ。」
「ふーん、光にボーイフレンドがいたなんて意外・・・」
「どういう意味かしらアイちゃん・・・」
光はすっかり元気をとりもどしたようだ。しかし・・・・エレメンタル・フォース、そして光たちの本当に戦いはこれから
始まろうとしているのである。

第2部 終(ファースト・ステージ 完)
管理人:PN.らくがきねこ

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