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第30話、エレメンタル・フォース代表獅堂光(2)

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場面はエレメンタル・フォース東京本社代表室、光は手紙を書き続けている。
「さてここで、悪い知らせも教えなければなりません。私を暗殺しようとした刺客の正体が判明しました。
新たに加入した。諜報部員岩崎軍曹の調べによって、その敵は”ディアマンテ帝国”。そのディアマンテ
帝国はこの長いあいだなりを潜めていましたが、ついに異世界を侵略することになり、それを阻止しようと
異世界指折りの軍事国家オートザムがディアマンテに宣戦布告、そして、エレメンタル・フォースも、
オートザム側に付き、軍事支援することとあいなりました。また治安維持部門もこれに参戦・・・」
場面はオートザム空域、一機の戦闘機が空を飛んでいる、尾翼には鷹のマーク・・山波の機体だ。機種はF14
トムキャット、帝国軍の戦闘機と交戦している最中である。地上にも帝国軍の戦車や高射砲の姿もある。
F14の後部座席には誰も座っていなかった。
「こちらブルーリーダー、ユート・ヤマナミ少佐だ。帝国軍の戦闘機はすべて片付いたあとは、地上に残った
獲物は正規軍のギア(※人型兵器のこと)隊に片付けさせる。いいな」
「了解した。CRX隊(※オートザム製量産型人型兵器)に出撃させる。」
「グリーン・リーダーのタクトだ、燃料も残り少ないコレより帰還する。」
本田のF14である。
「これで8000G(※異世界の統一通貨の称)はかせいだなひきあげるか。」
山波のF14はゆっくりと降下していくそして後部のフックを下ろし、無事にオートザム空軍基地の滑走路に着陸したのだ。また、人事異動に
よって、フライトスーツに関してのみ、階級に関係なく自由な色で出撃できるようになったのである。そしてF14から
降りた山波は濃紺のフライトスーツを着用している。また本田も同じ色のフライトスーツを着用している。そしてハンガー(※格納庫のこと)の
前には濃紺のフライトスーツを着た光が山波の帰りを待っていた。
「お帰り、山波君・・かなりかせいだようね。」
「ああ、戦闘機を8機、戦車を5台沈めた。しめて8000Gだ。」
「・・・腕を上げたわね。」
「・・・タクト(※このころから苗字ではなく、したの名前で呼ぶようにしている)は戦闘機10機戦車3台だ。数では引き分けかな
でも賞金はやつが2000G高い固定目標より移動目標の方が値はいいからな。」
「山波君明日は東京へいって私の業務代行をしてもらいたい。」
「また取引か?光(※立場が対等になったので、今は光とはタメ口で話すようになった。)今度はどこだ?」
「スピラ(※FF10に登場した世界)よ総帥も行く。」
「そうか・・・もともと光は流通部門が本業だったな。」
「そういうこと。あとは報告書を提出しておいて・・・・何か質問は?」
「・・・別にない。」
「それではしばしの休息を。」
山波はハンガーの中へF14を収容した。そこにはマシューズ(※ゼノサーガに登場するエルザ船長)がソロバンをはじいていた。
今ではチゼータのコロニー資材運搬のほかに治安維持部門の武器や弾薬そして、戦闘機等の輸送と売買も担当するようになっていた。
「お帰りユート。」
「マシューズの旦那か。F14の機体腹部にフェニックスミサイル4発、そして翼の両サイドにサイドワインダー(※赤外線追尾式
空対空ミサイル)を各2発ずつ装填しておいてくれ、40ミリ砲弾1000発の補充も頼む。」
「2000Gってとこだな」
「高すぎる!!1500Gにしろ!!」
「1700Gでどうだい?」
「・・・・いいだろうオレのチップカード(※預金通帳みたいなもの)から引いておいてくれ。」
「まいどあり。」
「相変わらすがめついな、マシューズのおっさんは・・」
「タクトか・・・」
「ようユート、今日はオレの勝ちだな。」
「そうだな・・・オレは明日東京へ戻る、光の代役をしないといけない。」
光が休みまたは出張等で不在の場合は総長の山波がそれをつとめている。
「龍崎先生はいないのかい?」
「総帥もいっしょに行くそうだ。」
「オートザムのアホたれめ何で戦争なんかおっぱじめやがったんだよ!!。」
「ディアマンテ帝国から異世界侵略を防ぐためだよ。もっともそのおかげでウチは儲かっているけどな。それにあれほど実戦がしたいといったのは
どこの誰だい?えタクトさんよ。・・・・明日はおまえがオレのかわりに戦闘指揮をとってくれ。」
「おう、まかせとけ。」
そして光は総帥室に移動していた。さっきまではフライトスーツだったが、通常のビジネススーツに着替えていた。
「オレはしばらくスピラに行くことになった。ついでにスピラとも貿易をしたい。その交渉を頼みたいのだ。流通部門統括としての腕を振るって
ほしい。」
「それはかまいませんが、なぜ総帥自らスピラへ私一人でも・・」
「いいか今回は交渉だけでなく、ある仕事があるのだ、」
「ある仕事?」
「そうだ、ひとつは何度もよみがえるシンを”完全”に倒すこと。そして行方不明になった村上総帥のご子息の捜索願いも出ている。」
「弘之君なら健在ですよ。」
「未来の弘之だ。スピラで消息を絶ったというのだ。そのため、オレは3ヶ月は戻ってこれない。」
「しかし私までいなくなったら、エレメンタル・フォースの業務全般は誰が?」
「総長の山波がいる。あいつに任せればいい。川崎にも奴をサポートするように言っておく。」
「わかりました。」
ふたたび、東京のオフィスに場面が変わる、光は手紙を書き続けていたが、ペンを机においた。そして席を立ち上がり、窓の方へ移動した。外には
東京タワーがみえている。光はその景色をみている。
「・・・・・海ちゃんと風ちゃんが逝ってもう半年・・・エレメンタル・フォースはさらに隊士を増やし、力をつけてきた。そしてオートザムやクーカイ・ファウン
デーションにも支部を設け、今ではオートザムと共同で、いま私を襲った国、ディアマンテ帝国と戦争をしている・・・・」
光は再び席につき手紙を書き始めた。
「スピラ・・・それは1000年前にシンという魔物が現れ、ザナルカンドは滅び去った。それにより機械文明は廃れたかに思えただそれを引き継いでいた
種族がいた。その種族はアルベド族、私は龍崎さんとアルベド・ホームへ向かうことになった。・・・」
回想、アルベド・ホーム、その族長の部屋に龍崎と光がいる。光は白い上下のビジネススーツに紺色のYシャツそして白いネクタイをしていた。
族長の名前はシド・ハイウィンド(※FF7のシド・ハイウィンドとは別人)そして、アルベド旅行公司のリンさんの姿もあった。
「マギレヤキセ。」
「はあ?」
「これは失礼、マギレヤキセとは始めましての意味です。私がアルベド旅行公司のリンと申します。」
「獅堂光です。流通部門の統括をしています。」
「それはそれは、それで、我が旅行公司と貿易をしたいというわけですね。」
「はい、我々の船で物資を運搬し、私の本国からもそちらへ輸出もしようと思っています。」
「なるほど。」
「それとこのスピラにて、シンを倒す戦闘指揮をとる龍崎さんもお連れしております。」
龍崎はティーダやワッカたちがユウナを探す目的でアルベドホームで会うことになり、ユウナ救出作戦から、シドの飛空挺で指揮をとることになる。
それで光はリンと交渉の結果、回復系アイテムをアルベド族から輸入してもらい、日用品や食料等そして飛空挺サルベージに使う船や資材を
輸出することになった。
ルカにて。
「オレはしばらくアルベド族と行動をともにする。光、留守は任せたぞ。」
「龍崎さんも無理をしないように。」
こうして光はスピラを後にした。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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