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第33話、ミヘン・セッション(1)

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今日も東京オフィスにて、光は業務に励んでいる。そして山波も隣で光のサポートをしていた。
山波はたくさんの書類に目を通している。その内容のほとんどは流通関連のものであった。
「山波君が来てくれてホントに助かってるわよ。業務処理もいままでの2倍早くなったし。」
「いままでこれ一人でやってたのか光は・・・。」
「そうだよ。そのためいつもこのオフィスにカンズメだったのよでも今は山波君が手伝ってくれるように
なったんで、3日に一度は家(実家のこと)に帰れるようになったのよ・・・ただのパイロットじゃないとは
思っていたけど、意外に頭いいのね。」
「ありがとよ・・・それより、龍崎総帥はいまスピラで何やってるんだろ・・・。」
「いろいろと現地調査してるみたいよ。」
山波は今は総長になっているので、光の手伝いをするのはザラ(※アスランじゃないぞ(声のイメージは
石田彰だけど(笑)))になっていた。
そのとき、内線電話が鳴った。受話器をピックしたのは山波である。
「はい、代表室ですが。」
「FF財団の村上成美総帥がお見えになっていますが・・」
「村上!?」
「貸して!!山波君」
光はそういって山波から受話器を受け取った。
「ここへ通して頂戴。」
「かしこまりました。」
「山波君お茶とお菓子を用意して、いいくれぐれもそそうのないようにね。」
「そんなにすごい人なのか!?」
「すごいなんてモンじゃないわよ。いまや世界をも動かす人なのよ。エレメンタル・フォースがこうして活動できるのも
あの人の力あってのことなんだからね。」
そして数分後、村上成美が代表室に入ってきた。
「しばらくだったわね。光ちゃん。」
光は少し顔を赤らめていった。
「光ちゃんだなんて・・私もう子供じゃありませんよ。ナルミさん。」
「私にとってはまだ子供みたいなものよ。でもすごいよね。数年前はあんなちいさな女子中学生が今じゃこんなに美しく
成長して、エレメンタル・フォースの代表ですものね。ほんと励んだものだわ。」
「龍崎さんのおかげです。私にいろいろ教えてくれていましたので。」
「そちらは総長の山波裕人君ね。君の事は光ちゃんからよく聞いているわ。若いのにすごいのね私にも秘書の宮崎ナオト
というのがいるけど、頭はいいんだけど体力がねえ・・・。」
「宮崎さんはいまはFF財団の代表に昇格したと聞きましたが。」
「そうね・・・でも龍崎君や光ちゃんが抜けたので今は少し低迷気味だけどね。」
「すいません・・・。」
「いいのよなにも誤らなくても・・そういえば元FF財団総長兼治安維持部門統括の龍崎君の姿が見えないけど。」
「龍崎さんは今スピラにいってます。」
「そうだったわね・・・今回来たのはエレメンタル・フォースにも仕事の要請をしたいことがあってきたのよ。既に龍崎君が先行で
スピラへ向かっているけどね。」
「(この人はオレたちの総帥に指図するほどすごいのか・・あなどれん・・・)」
そう山波は心のなかで思っていた。
「こんどのクライアント(※依頼主)はベベルのマイカ総老師(※FF10に登場したいけすかないクソジジイ)という人なのよ今度
スピラのジョゼ海岸にて大きな作戦があるということでね。我々FF財団も兵を引き連れてミヘン・セッション(※FF10の序盤において、
ジョゼ海岸にて行われた、討伐隊とアルベド族共同の大規模な作戦。『シンのコケラ』を使って『シン』をおびき出し、機械兵器で倒そ
うという計画である。作戦名は、討伐隊の前身組織「赤斬衆」を作った英雄ミヘンから名づけられた。 )に参加することにしてるのよ。
それでエレメンタル・フォースも参加してもらいたいワケ。」
「マイカ総老師はベベルで一番偉いそうですから・・断るわけにもいかないようですね。かといってエレメンタル・フォースはFF財団と
違って軍隊ではありませんからね・・」
「形だけでもいいのよ。光ちゃん。この作戦でたくさんの負傷者はもちろん、被害も大きくなることは目に見えてるのよ。だからその後の
復興支援と救援物資の輸送でもいいのよ。」
「山波君ならどう考える?」
「今後のこともありますからね、ここで断って総老師の機嫌を損ねるより、ここは顔を出して機嫌を取ったほうが妥当だと思います。しかも
今回の作戦は海岸とききましたので、海上部隊を派遣させたほうがいいでしょう。」
「さすが総長を名乗るだけのことはあるわね。」
「それでいつはじまるのです?そのミヘン・セッションとやらは」
「それはまだ何も知らせがないのよ。」
「航空部隊はどうします?」
「航空部隊は出せないでしょどう考えても・・・。」
「出さないほうがいいでしょう。スピラは機械を使うのを禁じられているから・・・。あとは龍崎君から知らせが来るのを待つしかないわね。」
「へたに出してやられたら葬式代だすだけ無駄だしね・・・。」
「・・・とにかく、待っていてもラチがあかないので海上部隊に指令を出すように手配します。」
「私も龍崎君に何とか連絡を取れるようにする。」
「よろしくお願いします。ナルミさん。」
そしてナルミは去っていった。
「山波君はすぐに基地へいって指令を出すようにして。内容は任せるわ。」
「光はどうすんだ?」
「私はここで物資の在庫をチェックして、龍崎さんのいるアルベド・ホームへマシューズ船長に搬送させる。」
「わかった。じゃオレはすぐに基地へ行く、光も後で来るんだろ?」
「当然よ。」
山波はビジネススーツから、戦闘装束に着替え、治安維持部門のある基地へ向かった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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