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第34話、ミヘン・セッション(2)

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ここはエレメンタル・フォースオートザム空軍基地、山波は龍崎からの連絡を待っている。
「明里(めいり)(※オペレータ豊田伍長フルネームは豊田明里(Meiri Toyota))総帥と連絡は取れないのか!?」
「無理です。向こうがインカムの電源を切っているようなのです。」
そのときである。山波の襟についてるインカムに反応があったのだ。
「オレだ!!はっ!!龍崎総帥!!」
「裕人か!!、直ぐに海上部隊の隊士をブリーフィング・ルームに集めろ。地図をボードに転送する。それとおまえの
コネクション・ギアに詳しいデータを転送しておいた。それをみて説明してくれ。」
「龍崎さん、それでミヘン・セッションはいつはじまるのですか?」
「それもすべてコネクション・ギアに掲載しておいた。それをみておまえの口から伝えろ。光はいるか!?」
「光は今、物資の確保で忙しいようです。」
「あいつは流通部門の統括でもあったな、じゃあおまえが指令をだせ、それぐらいできるだろ!!」
「はっ!!了解しました。」
「オレはアルベド族の指揮をとらないとならない。おまえと光はお留守番だ。じゃあたのむぞ。」
そういってインカムは切れた。
「なんなんだ・・・でもお留守番かよ・・。タクト、タクトはどこだ!?」
「呼んだか?ユート!?」
「仕事だ!!海上部隊の隊士をブリーフィング・ルームに集めてくれ。」
「また帝国といくさか!?」
「違う!!場所はスピラのジョゼ海岸だ。」
「わーった!!海上部隊でいいんだな。」
「ああ。」
ブリーフィング・ルームには海上部隊の隊士が集結していた。そして山波と本田が入場してきた。
そして本田が一声をあげた。
「アテンション!!(※注目)」
その一言で隊士が全員気をつけの姿勢をとった。そして山波はコネクション・ギアをボードに接続して、地図を映し出した。
「これより作戦の説明をする。作戦名は”ミヘン・セッション”現地のチョコボ騎兵隊と討伐隊と合同で作戦を行うことになった。
またこの作戦にはFF財団の正規軍も参加することになっている。」
「FF正規軍も出動するのか。」
まわりは騒がしくなった。
「静粛に!!なお作戦の内容はこのジョゼ海岸へ”シン”という名の魔物をおびき出し一気に倒してしまおうというのだコレをみてくれ。」
大型スクリーンには”シン”の姿が映し出されたその姿に隊士たちはただ生唾を飲むだけだった。
「ユートこんなばけものどうやって倒すというんだよ。」
「既に龍崎総帥は現地へ向かっていて、アルベド族の使用する機械で倒すといっている。だが他のスピラの人々は教えに反するといって
あまり評判はよくないようだ。それにエレメンタル・フォース海上部隊はこの戦いで深追いは禁物だ!!はっきりいって勝ち目はない、
我々の仕事はその後の復興支援と救援物資の輸送がメインである。すでに救援物資は光とマシューズの手によって、アルベドホームへ
投入完了したとう言う知らせがついさっきあった。エルザ号もまもなく到着する。タクト!!現場指揮はおまえがやれ!!イワン・カペラと
ミハエル・ボルニコフはタクトの補佐をしてくれ。また今回戦闘機は使うな。」
「なんでだ!!」
「戦闘機で戦ったら葬式代出すだけ無駄だそれに戦闘機を発着させる場所がスピラにはないのだ。」
「エルザ号から発進はできないのか?」
「できるが帰ってスピラの人の反感を買うだけだ、ミヘン・セッションは明後日スピラ・ジョゼ海岸にて始まる。なお今回のクライアントはベベル
総老師、ヨウ・マイカの依頼であるため、命令拒否はできない、したものはその場で銃殺!!なのでそのつもりでいけ!!」
「時計あわせ!!」
タクトの言葉で隊士全員が時計をあわせた。
「それでは早朝○8○○(まるはちまるまる)(※午前8時を呼んでいる)本田拓斗率いる海上部隊隊士はエルザ号に搭乗せよ以上解散!!。」
そして翌日・・エルザ号が空軍基地に着陸していた。そこには光、山波そして本田の姿があった。光と山波は紺色の戦闘装束をまとっており、
本田は長い髪を後ろに縛り、茶色の胸当てを着用していた。
「死ぬなよタクト!!」
「まかせとけ!!」
「マシューズ船長隊士の輸送よろしくお願いします。」
「まかせておきな、赤毛のねーちゃん。」
本田たちを乗せたエルザ号は垂直に上昇し、スピラへ向けて飛び立っていった。
場所は変わってここはジョゼ海岸近くのアルベド陣営そこにはやはり紺色の戦闘装束をまとった龍崎の姿があった。
そして救援物資が山のように詰まれていた。それをみたシド族長は驚いている。
「なんだこりゃ・・・どういうことだ龍崎これは。」
「・・・いざというときのものさ・・いまにこいつはあっという間に底をつくだろう・・・それより”あれ”はどのくらいすすんでいるんだ。」
「”あれ”は外装はなんとか復元できたが・・まだ動力系が完全じゃねえ・・・それにそいつを使いこなせるのがほとんどいねえんだよ。」
「ブタに真珠とはこのことだな・・・わかった”本国”からエンジニアをそちらへ派遣させよう、それで何とかなるだろ族長。」
「ああ、何からなにまですまねえな龍崎。」
「いいってことよ、明日には本隊がここに到着する。みんな一騎当千のツワモノばかりだ。」
「一騎当千ねえ、そいつはたのもしいな。」
「いよいよ明後日だな、ミヘン・セッションは。これで”シン”を倒せればもう召喚士やそのガードが犠牲にならなくて済む。オレは明日ルカへ行く。
隊士たちを迎えに行かなきゃならない。」
こうして、スピラの夜はふけていった。
翌日、龍崎はルカの港に来ていた。エルザ号が来るのを待っている。そしてエルザ号は海をすべるようにルカに入港してきた。
そして、港に着いたエルザ号から海上部隊の隊士が次々と出てきた。最後に本田とマシューズが出てきたのである。
「しばらくだったな、マシューズ。」
「龍崎のダンナも元気そうで何よりだ。」
龍崎とマシューズは握手を交わした。
「本田拓斗以下隊士60名スピラに到着した。」
「ご苦労だったな。マシューズはルカで待機しててくれ。」
「待機はいいけど、なんか楽しめそうな娯楽施設はねえのかい?」
「ブリッツ・ボールの試合でも見てろ。」
こうして龍崎はルカを後にし、60名の隊士はミヘン街道を進みジョゼ海岸へと進んだ。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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