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第39話、オートザム大統領、ドナルド・サイモン(後)

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サイモン大統領はそばにある電話を使った。
「エリーをここへ。」
しばらくして、一人の女性が入ってきた。
「お呼びですか?お父様。」
「まだ子供じゃねえかよ。」
「おひさしぶりです。獅堂さん。エリー・サイモンです、年は17歳です。このあいだアナポリスをトップで卒業しました。」
ここで説明!!オートザムの士官学校の名前アナポリスの由来は、アメリカ合衆国の都市。メリーランド州の州都アナポリス(Annapolis)からとった。
面積19.7k㎡、人口約34000人。1649年に設置された。アメリカ海軍兵学校のある町としても有名で、海軍兵学校の通称ともなっている。(ウイキペ
ディアよりコピペ)
「この子は7人兄弟のなかでも一番頭がいい。海軍パイロット候補生でね、射撃もトップの腕前だ、どうだろうか私の娘を治安維持部門に入隊させて
くれないだろうか?」
光はこたえた。
「エレメンタル・フォースは過去や経歴は一切問いません。それに今の話が本当なら、即戦力ですね。採用です。しかしコレだけは行っておきます。
過去や経歴は問わない分、娘さんも一般隊士と同等に扱います。大統領の娘だからと、特別扱いはしません。それでもかまわないというなら。ウチ
で娘さんをお預かりします。」
「・・・無論そのつもりだ。大統領の娘だからと特別扱いする必要なぞいらぬ。エリーにはそれに恥ずかしくないよう教育も受けさせている。」
そして光は黒い書類ケースを取り出し、そこから、契約書を出した。
「それじゃエリー、この書類にサインしてもらうけど、その前に詳細を説明するね。いいかしら。」
「はい。」
「まず契約は3年間、もちろん月々の給料もだすわよ。そのほかに出来高ボーナスというのがあってね。魔物や敵をたおすと
その種類によって金額が変わるのよ。もちろん倒した数が多いほど金額も多くもらえるけどね。」
「まるで傭兵ですね。」
「そう受け答えてもいいわねでもその分正規軍だったら命令違反等は銃殺ものだけどここでは罰金ですむということ。
たとえば命令拒否は5000G(異世界での統一通貨、1Gで約100円)のペナルティね、もしその金額に満たない場合は
強制執行になるけどね。もしこれを拒んだ場合はその場で銃殺になるわ。」
「・・・・・メンテや整備はどうなるのです。」
「整備に関してはうちにもメカニックがいるから問題はないけど、機体や弾薬等は自分で購入することになるわね。でも君の
場合は特別に機体をこちらから供給するわ。」
「よろしくお願いします。」
「じゃあこの書類にサインをして。エリーは山波君の部隊に所属してもらうわ、山波君しっかり鍛えてね。」
「わかりました。元航空自衛隊パイロットの腕を震わせていただきます。」
「日本はホントにすばらしい国です。緑もありきれいな海や山もありました。」
「でもセフィーロにはかなわないわよ。・・・・それではサイモン大統領娘さんをお預かりします。」
「お父様、行ってまいります。」
「しっかりたのむぞ。おうそうだ」
ふたたびサイモン大統領は受話器を取った。
「ナカジマ大佐とメトロ少佐そして、トルク少佐をここへ。」
そしてナカジマ大佐、ジェオとザズが入ってきた。
「お呼びですか大統領閣下。」
「うむ、どうだろうかナカジマ君、メトロ少佐とトルク少佐をエレメンタル・フォースに貸してやってくれないだろか実はエレメンタル・フォース
の総帥からの頼みで隊士とやらの育成にぜひ協力して欲しいといってきてるのだ。」
「龍崎さんいつのまに大統領に・・・なんて人だ。」
「総帥はずいぶん手回しがいいようで。」
「私は別にかまいませんよ、でも形の上では我が軍から派遣ということにさせていただきます。」
「おっさんたちウチへ来るのよ。」
「そういうことだ。よろしく頼むぜ。タクト・・。」
ジェオはタクトの頭を梅干にした(笑)
「いてててやめろおっさん!!。」
「おっさんじゃない!!(フラガの口調で(笑))」
「冗談だよ。ジェオのダンナこれなら文句ないだろ!!。」
「・・・まあいいだろう。おっさんよりはましだ。」
山波や光たちは大笑いしていた。
こうして、エリーは正式にエレメンタル・フォースに入隊し、ジェオとザズは隊士育成の教官として加入することとなったのである。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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