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第53話、クーカイ・ファウンデーション編(1)隊士たちの安息の日々(1)

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デュランダル号はゆっくりコロニー入港する。中央の人口の海岸にデュランダルの船首が姿を現しそれはあたかもタワーのような
感じであった。山波たちはブリッジからドックエリアへ移動する。そこにはコロニーへのランチがあり山波たちはそれに乗り込んだ。
ランチはコロニーのゲートに到着した。そこには赤い髪をした少年と、背広を着た鈴木が待っていた。
「クーカイ・ファウンデーションへようこそ、獅堂中佐、お待ちしておりました!!。」
「鈴木!!しばらくやっかいになるわよ!!。」
光と鈴木は握手をかわした。そばには背広姿の山波そして、タクトがそれをみている。
「なるほど、彼らがうわさの総長の山波裕人とNo2の本田拓斗ですな。さすが中佐自らスカウトしただけあっていい面構えをして
います。」
「なんだこのガキは?。」
「ガキじゃないガイナンJr様だ!!。言葉に気をつけろ!!オレはこう見えても代表理事なんだぞ!!。」
「えー!!まじかよ!!。」
「本田君!!以前私が東京タワーで行ったこと思い出して!!。」
「あ・・・・そうだった、人は見かけで判断しちゃ行かないんだった・・。ガイナンJrさん、知らぬとはいえとんだご無礼をどうかお許し
ください。」
タクトはJrに深々と頭をさげた。
「わかればよろしい。」
「でも、ホント光とガイナンJrがこうして並ぶとなんか姉弟みたいだな。」
「ホントね私に弟ができたみたい。かわいいわ。(^▽^)」
光はJrに笑顔で抱きしめた。
「よせやい(^^;)。照れるぜ。」
「とかいいつつ光にスリスリして甘えているよ(^^;)。」
山波たちはみんな笑いだした。
「そうそうお土産があるのよJr君に、たしか古式銃が好きだと聞いてね。」
光はJrに包みを渡した。Jrはその包みを開けて見る中にはなんと火縄銃(種子島)が出てきたのだ。
「おおっ!!すげー!!これ火縄銃じゃないか、よく手に入ったな!!。」
「それは私の本国で、西暦1543年にポルトガルから日本の種子島に伝来されたのと同じものよ。といってもレプリカだけどね。」
「それでもうれしいよありがとう。えっと・・・。」
「私は獅堂光よ(^^)。」
「ヒカルってよんでもいいか?。」
「いいわよ。だって私と対等な立場なんですから君は。」
「これ撃てるのか?。」
「それはレプリカだから、飾っておくだけよ。」
「それでもいいよ、これ気に入ったよ。」
「あれどうしたんだ光?。」
「あれね、私が資料を元に作ったのよ。」
「おまえが作ったのか?凄いな・・・あそういえば、別荘の客間にレイアースソードや鎧とかも自分で作ったとかいってたな。」
「山波君は私と一緒に来て、鈴木を紹介するわ。後のみんなはどうしましょ。」
「なら、いまちょうど8月だし、プライベートビーチで楽しむといいよ。今日はエレメンタル・フォースの歓迎パーチーをやるから
ね、ヒカルたちはどうするんだい?。」
「私と山波君はこれから、自分の支社へいくから、そのあとパーティーにでるよ。」
「残念だなあヒカルの水着姿みたかったよ(^^;)。」
「フフフ。またそのうちにね。」
「じゃみんな楽しんでね。(^^)」
山波と光は鈴木の用意したリムジンに乗り支社ビルへ向かう。リムジン内にて。
「鈴木、この世界で何か変わったことはあった?。」
「そうですね。去年は惑星アリアドネが突然跡形もなく、原因不明の消滅事件がありました。また、ヴェクター社内にて対グノー
ス用アーキタイプのアンドロイドが暴走し、それを止めにきた警備兵をはじめ、スタッフに多数の死傷者がでたと聞いています。
その事故で主任(※ケヴィンのこと。後の赤いテスタメントとなる)は殉職し、結局それを引き継いだ副主任、シオン・ウヅキの手によっ
てアーキタイプは破壊されたとの事です。」
「・・・そう、でもグノーシスて初耳ね。」
「それは正体不明の生物で通常兵器では倒せないのです。しかもグノーシスに接触を受けたものは白化して砕け散るか、グノー
シスになるかどちらかですね・・・。そのためにヴぇクターは星団連邦の要請をうけ対グノーシスの兵器を開発しているそうです。」
それは後のKOS−MOSになるということはまだ知る由もなかった。
「ところで第2チゼータの進捗状況はどうなっている?。」
「シリンダーは完成しました。気密チェックもOKです。あとは中に地形や建物をつけるだけですね。」
「それはどのくらいで終わりそうなの?。」
「そうですね。コレは最低でも半年はかかりますね。なんせ、クライアントはアラビアンテイストにしろと注文を受けていますので、
取り合えず、イメージイラストは完成しましたが、タトラ様はともかくタータ様が気に入って下さるかどうか、今ここにはタトラ様と、
タータ様もお見えになっております。」
「いまどこに!?。」
「ガイナンビーチに行ってますよ。」
「そう・・・。」
一方こちらはガイナンビーチ、Jrたちをはじめ、タクトたちが海水浴を楽しんでいる。明里は髪をツインテールにし、イルカの形をした
ビニール浮き袋を抱いて泳いでいる。タクトはイワンを砂に埋めて遊んでおり、サバンナは頭にサングラスをのせ長いすに横たわって
本を読む振りをして、ジェオとザズそしてエリーを監視している。
「そこへ褐色の肌をした女性がサバンナのそばによってきた。」
「そこの女、あんたは泳がないのかい?。」
「私は男だ。」
「なんだ”オカマ”か・・・。」
「何ですって・・・・いま”オカマ”っていったわね、オレは男は半殺しにするが、女はコブラツイストをかけるうさぎじゃないけどお仕置きよ!!。」
「ウギャー!!たすけて!!。」
「まさかあの女禁句をいったのでは?。」
「禁句ってなんだいジェオのダンナ?。」
「ライコネンは”オカマ”っていうとぶちきれて、男は半殺しにされるんだ、女はああだけどな・・・。あいつ空軍時代、自分の上官に
”オカマ”といわれて、腕一本、アバラ7本おる重傷を負わせたんだ。当然MP(※ミリタリーポリス(軍警察)の略)につかまり。数
日後には銃殺だったんだ。ところがおまえんとこの総帥とかに気に入られ、やつは特赦されたんだよ。だからタクトも気をつけろよ。」
「あ・・・ああわかったよ。ダンナ。」
「ライコネン大尉、やめてください。その人は知らなかったんですよ・・・私に免じて・・・」
「エリーがいうなら・・そうね。今回はコブラツイストでゆるしてあげるでも次はないわよ。」
「大丈夫タータ?。」
「タータってもしかしてチゼータの・・。」
「そうです。私jはタトラです。あなたはたしかエリー・サイモンさんでしたね。」
「そうですお久しぶりです。タトラさんでもなぜクーカイ・ファウンデーションに?」
「今日はエレメンタル・フォースとの会合があってここへ来たわけなのよ。」
「私は今はエレメンタル・フォースの隊士なんです。」
「あらあらそうでしたの。今夜はJrさんがパーティーを開いてくださるそうなんで。たのしみですわ。」
「なんだ、あんたら知り合いだったんだ。」
「あ、Jrさんそうなんです。オートザムとチゼータは隣同士なんです。」
「まいったよ、なんなんだあの女男は、いきなりコブラツイストかけてきやがって・・。」
「タータそうそろ行きましょう。エレメンタル・フォースとの会合が始まるから。」
「じゃあまたな。」
黄色いストラップレスレスのビキニの水着を着ているタトラ姉妹はガイナンビーチから去っていった。
ユーノスはスイカ割りをしており、ザズはサーフィンをしている。エリーはワンピースの水着で青白青のラインがたてにはいっている。
明里は赤色のストラップありのビキニ水着を着用している。ジェオはふんどし(笑)(^^;)だった。他はご想像にお任せします(^^;)。
そしてタクトは砂に埋めたイワンをさらに全身を包むようにして四角い形にしてしまったのだ。
ミハエルがそれをみて噴出していた。
「タクト、お前コレじゃ棺おけじゃないかよ。」
「だってただの砂山じゃつまんないじゃん。イワンのやつ起きたら驚くぞ。棺おけなんてイヤイヤイヤーン〜(>△<)〜、イヤイヤーンてね〜(>▽<)〜。」
タクトはその場でイヤイヤダンスをした(^^;)。
そして、イワンが目覚めた。
「おわーなんじゃこりゃ!!。砂が棺おけになっている、誰だこんないたずらしたのは。タクトお前だな!!。」
イワンは飛び上がったそして。
「棺おけなんてイヤイヤイヤーン〜(>△<)〜、イヤイヤーン〜(>▽<)〜!!。」
イワンもその場でイヤイヤダンスをした(^^;)。
「ホントにイヤイヤダンスやりやがった(^^;)。」
みんなその場で大爆笑したのだった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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