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第54話、クーカイ・ファウンデーション編(2)隊士たちの安息の日々(2)

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一方、山波たちはエレメンタル・フォース、クーカイファウンデーション支部の自社ビルに到着していた。山波はいまや
ここの支部長となった鈴木と握手をかわしている。三人は支部長室へ移動した。支部長室のシートに光が着席している。
「鈴木、総帥から何か連絡はあった?。」
「はい、ありました。アルベドホーム(※FF10より)にてユウナ・イシミネ召喚士の一行と合流し、現在ベベルで僧兵との
戦いの指揮をとったあと。ザナルカンドへ向かっているとの事です。」
「ベベルに対し反乱起こすなんて、あの人らしいわ。これこそまさに勝てば官軍負ければ逆賊ってわけね・・・。」
「大丈夫なのか?光。」
「山波君、獅堂中佐にタメ口はないだろ。」
「いいのよ、鈴木、山波君は今は私と対等な立場になっているのよ。階級もいまでは私と同じ中佐なんだから。」
「・・・・中佐がそうおっしゃるなら。・・・あ、それからヴェクターのほうからガイナン理事を通して、ウチに依頼が来ています。」
「依頼?。」
「今回のアーキタイプ暴走事件の原因はロボット3原則がインプットされてなかったばかりか、記憶データにトラブルがあった
らしいのです。そこで元となる人物はいないかって頼まれていまして、調べた結果獅堂中佐が適応していると言うんです。」
「私が!?。」
「どうでしょうか?、ヴェクターに協力してみては?。」
「それはかまわないけど、私はまさか・・・。」
「大丈夫ですよ。記憶データをとるといっても声紋とボディースキャンそして獅堂中佐の性格をコピーすると言ってます。」
「ボディースキャンってことはまさかぬうどになるの?。」
「さあそれはわかりません。」
「ぬうどなんて、イヤイヤイヤーン〜(>△<)〜、イヤイヤーン〜(>▽<)〜!!。」
光はその場でイヤイヤダンスをした(^^;)。 それをみた山波は唖然としている。
「・・・声紋とボディースキャンは私はかまわないが、性格のコピーに関してはは協力しかねる!!。」
「そうでしょうね。」
「とにかくヴェクターに協力する条件は私の性格はコピーしないことが条件だと伝えて、それでその責任者は誰なんだ。」
「シオン・ウヅキという女性です。」
「シオン・ウヅキ・・・・・。」
光はここで初めてシオンの名前を知るが、シオンと出会うのはまた別のお話・・・・・。
そして内線電話が鳴った。
「あ、私がでます。・・・・なんだ?。」
「タトラ様とタータ様がお戻りになりました。」
「支部長室へ通してくれ。」
「かしこまりました。」
こっちは支部長室への通路タトラは白い開襟のブラウスに赤茶色のダブルのブレザーとひざが少し隠れるぐらいのタイトスカート。
タータは下が赤茶色のスラックスズボンで後はタトラと同じである。またヘアースタイルに変わりはなかった。靴は普通のハイヒール
である色は服と同じ赤茶色だ。
「スズキはいるか!?。」
タータはノックをせず支部長室に入ってきた。
「これはタータ様、お早いお戻りで。」
「お、ヒカルじゃないか。そっちはランティスか!?。」
「彼は総長の山波君よ。それにしても以外ねタトラとタータがビジネススーツ着るなんて。私はてっきりチーゼタの民族衣装で来ると思ってた。」
「本当は後者の方が動きやすいのでそれで行きたかったのだが、タトラ姉さまが相手先へ訪問するときはコレで行けっていうんだ。
それにしてもまいった、さっきガイナンビーチで女みたいな格好をした男にコブラツイストかけられてね・・・今でも腰が痛い(^^;)。」
「サバンナ・ライコネン中尉ね。オカマっていったんでしょ?。」
「あ、ああ・・・。」
「だからよ、彼はホモとかゲイそしてニューハーフぐらいならまだ許してくれるけど。彼に”オカマ”は禁句なのよ。」
「そういえば、イワンがサバンナ中尉にオカマっていったことで、ボコボコにされてったけ。あのあとパイルドライバーも食らっていた。
あのあと、サバンナは7日間自修室に入れたのだが、光がいってたのはこのことだったのか・・・。」
「山波君も気をつけてね。」
「オカマが禁句ってことはもうしってるから大丈夫。」
「さて、ミーティングルームへ行きましょう。」
場所は支部長室からガイナンビーチに変わる。タクトは頭にたんこぶができていた。イワンに拳骨をくらっていたのだ。
「・・・たく。冗談が通じねえんだからよ。」
「いたずらにもほどがある!!棺おけなんて演技でもねえ!!そういうお前だってさっきは帝国のバトルシップに沈められただろ。
運良く機首が残ってたから良かったものの、本当だったらおまえあの世へ行ってたんだぞ。」
「違いない、なんせオレは日ごろの行いがいいからな・・・。」
「どこがじゃ!!。」
みんなタクトにつっこんできた(^^;)。
一方山波たちは第2チゼータの案件の会合をしていた。鈴木が大きいディスプレイ画面に第2チゼータのイメージCGを写し、プレゼン
テーションをしている。
「いかがです。タータさま?」
「いいデザインだな気に入ったよ。これみんなお前がデザインしたのか?。」
「もちろんです。自分はここの支部長でもありますが、移民・都市開発部門の統括でもありますゆえ。」
「すばらしいわ。これなら、移民希望者がたくさんでそうね。」
「なおここへの移住者はチゼータの人を優先させたいと思います。そして収容人口は約500万人を予定しています。」
「500万人か、でも直ぐに増えるぞ。また”入れ物”を作ったほうがいいんじゃないか。」
「2基目もいま建造中です。最終的にはチゼータ本国の周りを軌道し、合計4基を予定してます。」
「4基か・・。」
そしてディスプレイにコロニーの全体図が映し出された。メインシリンダーの前方には無数の円筒が連なっている。
「この円筒はなんだ?。」
「これは農業プラントです。ここでは野菜などの作物を栽培させます。また牧場もあるので、精肉、水産もばっちりです。」
「まるで、ガンダムさんに登場するコロニーそのものね。」
光が苦笑して答えた。
「ま、アレを、元にしていますので(^^;)でも驚きですよ。クーカイファウンデーション財団の力や文化には。ここではこういったコロニーが
作れてしまうんですから。いまではガイナン理事のおかげでウチもコロニーを作れる技術ができるようになりましたからね。でも我々の
本国の宙域では作れないのが残念です。」
「仕方ないわよ。作るにも資材がないからね・・・。でもここは違う資材があっちこっちにあるからね。」
「とりあえず、最初のコロニーにはもう住むことはできるのか?。」
「そうですね。地形と建物さえ取り付ければ大丈夫です。」
「楽しみにしているよ。」
「今日はエレメンタル・フォースを歓迎してのパーティーがクーカイファウンデーションにて行われるのですが獅堂中佐と山波中佐は参
加されますか?。」
「当然よ。タトラとタータは」
「私たちもJrさんから招待されてますので参加しますわ。」
「そのあと私は第2ミルチアへ行くけどね。鈴木、ヴェクターへのアポとりと、シャトルの手配お願いね。チケットは2枚よ」
「2枚ってことはオレも行くのか?。」
「そうよ、あんた総長なんだから。それにこれは治安維持部門の仕事のひとつでもあるのよ。」
それからしばらくして、山波たちはクーカイファウンデーションの用意したパーティ会場へむかった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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