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第57話、クーカイ・ファウンデーション編(5)第二ミルチア(2)
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翌日、山波は光に誘われて、市街地を歩いていた。午前7時ごろである。光はフォーマル・ウェア
ではなく、ごく普通の私服で、Tシャツにジーンズ姿だった。髪はおろしている。
「プライベートでこうして二人っきりになるのは、山波君と初めてあって佐渡へ行って依頼だね。」
「ああ・・あの時は正直驚いた、いきなオレをスカウトして、いきなり小松から新潟への長距離ドライブ
そして、デートだもんな。(^^;)。」
喫茶店”モビィディック”に到着した。
「ここのカレーはすごくおいしいのよ。食べてこ。」
「それで今日ホテルの朝食食べずにここへ来たわけか・・・。それにしても早朝から開いている店も珍しい。」
山波と光はビーフカレーを注文し、それからまもなく、ビーフカレーが山波たちのもとに運ばれてきた。
食事を終え、会計を終えたあと光は入り口で人相の悪そうな青年に肩が接触してしまった。
「ごめんね・・。」
「ちょっとまちなそこの赤毛のねーちゃん。ぶつかっておいて、すまんの一言ですませようってわけかい?。」
山波は懐から銃を取り出そうとしたが、光はそれを制した。
「(ったく・・・異世界にもいるんだなこういう連中は・・・)どういえばすませてくれるんだ?。」
店のマスターがでてきた
「お、おい店先でもめごとは困る・・・出てってくれ!!。」
「わーったよ、おっさん・・・ねえちゃんとそこの兄ちゃんも顔かしな。・・・」
「ちょっとまてその人たちををどうするつもりだ!?おい、警察をよぶぞ!!。」
「るせーな友好を深めるだけだよォ!!。」
店のマスターは警察へ電話しようとしたそのとき一人の女性が現れた。
「わざわさことを大げさにする必要はない」
またもうひとり若い男性もあらわれた。
「ミルチアの名誉は俺たちがまもる!!。」
場所は路地裏に変わる。光はサングラスをかけたままだった。山波は光の後方に、そして前には3人のチンピラ
がいる。マスターの警察への電話を止めた二人と一緒に路地裏まで来ていた。
「ったく・・・あんなガキが日中にウロチョロするからこの街の評判が落ちるんだ。」
「・・・・・。」
「お、いたいたケガしてなきゃいいがな・・・」
「まってラズリ。」
「救急車よぼうか?」
「連中の様子がおかしい・・。」
「(山波君はそこで見てて)。」
光はゆっくりとサングラスをはずした。その目はキツネのように鋭くなっている。
「・・・・・な・・・なんだよ・・・・・。」
そして低い声で光は答えた
「用がないならここを通してもらおうか・・・遊びに付き合うほど私は暇ではない!!。さあ・・・。」
光の周りからは闇のようなオーラが漂っていた。
「う、うわ近寄るな!!」
「薄気味悪い女だ・・・。」
「ラピス、あの女は・・・。」
「しっ!!・・・ものすごい殺気だ!!あのチンピラがかなう相手じゃない!!。」
「お・・・おぼえてやがれ!!。」
3人のチンピラはその場を去っていった。光は穏やかな表情に戻り再びサングラスをした。
「捨て台詞か・・・いいね・・また次に生きて会える可能性がある・・・・おぼえてやがれかとてもいいことばだ。」
「光はいったいどんな生活をしていたんだよ!!。」
山波がつっこんでいる時にラピス名乗る女性とラズリと名乗る男性が現れた。
「あんたたちは?、似たような殺気はあるけどチンピラではなさそうだね。」
「星団連邦軍特殊作戦司令部情報局のラピス・ローマン大尉(※ゼノサーガEP1に登場)だ。」
「おなじく、ラズリ・プロスト大尉(※らくがきねこオリジナルキャラ)だ。」
「旅行者か?悪いが、二人とも身分証のIDを見せてほしい。」
「これはこれは有名な連邦捜査官のおでましとは。」
山波と光はラピスにコネクション・ギアを渡した。ラピスはその中にある情報を見ている。
「ヒカル・シドウ・・・聞かない名前だな・・・ミルチアへは観光で?。」
「そうだ。」
「何日ぐらい滞在の予定で?」
「ほんの4、5日よ。」
「ミルチアは如何ですか?。」
「とても平和ですばらしいよ。すぐに警察が駆けつけてくれる・・・とてもいいことだね・・・山波君行くわよ!!。」
山波と光は去っていく。
「なんて女だ、子供みたいな顔して、ギャングより迫力がある。背中に水かけられたみたいだ。」
「犯罪に関係ある人間かな?。」
「あれは・・・何人か殺したことがあるわね。」
「なんでって、すぐに本部へ連絡して彼女の身辺調査をしよう!!。」
「ヒカル・シドウ・・・か調べて見る必要があるな。」
続く
管理人:PN.らくがきねこ
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