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第59話、クーカイ・ファウンデーション編(7)第二ミルチア(4)

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山波たちは、バージルに連れられて、官舎へ進む、
「あの、バージル中尉失礼ですがその顔のキズは?」
「ああ、これかミルチア紛争の時の古傷さ。」
「ミルチア紛争?」
「あれは12、3年ぐらい前だったかな、そのころはエイムス隊の一員だった。まだ18だったよ。」
「・・・・・・・。」
「山波これ渡しておく。」
「何だこのカプセルは?。」
「中には背広が入っている、官舎に着いたら着替えたほうがいい。私も持ってきている。」
「ずいぶん用意がいいんだな。」
「いつ、このようなことが起こるかわからないからね。」
官舎へ到着した山波と光はそれぞれ更衣室をかり、カジュアルからフォーマルに着替えた、山波は紺色で光は
黒の上下そして赤いYシャツだったそしてサングラスはしたままである。
やがて司令官室に案内された。いろいろな武器や防具等が飾られていた。
「まるで光の別荘の客間だな。」
「そうね・・・・。」
女性隊員が山波たちにコヒーを運んできてくれた。そしてバージル中尉は司令官とともに中へ入ってきた。
「気に入っていただけたかな?私の部屋は。」
「え・・・ええ・・・。」
「私がここの司令官のアンドリュー・チェレンコフ中佐だ。」
そして光はサングラスをはずした。
「エレメンタル・フォース代表のヒカル・シドウ中佐です。」
「同じく総長のユート・ヤマナミ中佐です。」
互いに握手を交わし、ソファーに腰掛けた。そしてアンドリューは光の顔を見て問いかけてきた。
「何人殺した?」
「!!・・・。」
山波はその質問に驚いていたが、光はすんなりと答える。
「数え切れません。」
「やはりそうか・・・君の顔見ると、何かそんな気がしたんだ。FF財団ではエトランジェの部隊正しくは治安維持部門
だったかな・・・・ラピス・ローマン大尉から、君の事は聞かせてもらったのでね・・・・。数年前は魔法騎士だったとか」
「ふっ、昔の話です。」
「バージル中尉とラピス大尉たちはさがりたまえ。」
「はっ。」
バージルたちは部屋を後にした。
「これから話すことは他言無用に願いたい。」
「は・・・・はい。」
「じつは私も大勢の人を殺した。それこそ数え切れないほどね、そしてこうして生きている。」
「あなたが?」
「惑星アリアドネ消滅事件を知っているかね?」
「はい、昨年ですね私の部下から話は伺っていますが、あなたがやったのですか?。」
「私はゾハルエミュレーターの回収の任務を受けアリアドネへいった。回収したのはよかったそのときグノーシスが現れ
我々の襲い掛かってきたのだ。」
「グノーシス!?」
「とにかくエミュレータは回収し我々はすぐに脱出したが、その影響でアリアドネは消滅してしまったのだ。いくら事故とはいえ
何百万のアリアドネの住人を殺してしまったのだからな・・・・・。」
「まさか、アンドリュー中佐がアリアドネを消した張本人だったなんて・・・でもなぜ俺たちにそれを話したんです?。」
「君たちがこの世界の人間ではないからだよ。ま話したとしても誰も信用しないがね・・・・でもこのミルチアでは他言無用だいいな。」
「・・・・わかりました。」
「私とバージルは来年新型巡洋艦に異動になる、今は建造中だが、来年頭には進水式も行われる予定だ。君たちにもぜひ
出席してもらいたいものだ。」
これは後のヴォークリンデであり、ゼノサーガの物語もここから始まるのであるが・・・・・山波たちがこの進水式に参加することは
なかった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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