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第61話、クーカイ・ファウンデーション編(9)ヴェクターインダストリアル〜帝国の奇襲

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●ヴェクターインダストリアル

翌日、山波と光はヴェクター本社へ出頭した。光はミユキ・イツミとともに、KOSーMOSの開発室へ移動していった。
一方、山波はアレンに連れられて、エイグスとエイムスのショールームへ案内されていた。
ショールーム
「如何ですか?山波総長。我がヴェクターのエイグスとエイムスは。」
「うーん、オレは飛行機乗りだから人型兵器はうといのだが、陸戦部隊にはもってこいだし、性能も申し分ない。でも
このエイグスはなんでこんなに小さいんだ。これでは作業用しか使えないのでは?。」
「エイグスは艦内でも戦えるようにつくったいわばパワードスーツみたいなものですよ。」
「パワードスーツねえ・・・・では、エイムスを10体、そしてエイグスは戦闘用に10体、作業用に6体いただこうかな。」
「わかりました。すぐに発注の手配をいたしますね。」
山波はアレンに案内されてドック工場へ案内された。
「これは?。」
「これはいま建造中の巡洋艦ヴォークリンデです。」
「ヴォークリンデ・・・・。」
この船は後にゼノサーガ本編に登場する悲運の船である。
山波はそのほかにも、日用品から電化製品その他雑貨なども見てまわった。
そのころ光はCTスキャンのような機械にいれられ、声紋データや感情データなどを分析されている。機械を動かしているのは
ミユキであった。光は大きな白いTシャツ一枚の姿になっている。
「それでは次はボディサーチをします。ヒカルさんTシャツを脱いでください。」
光はTシャツを脱いだ。その下は黒いストラップレスの水着兼用のアンダーウェアを着用していた。
「すごい・・・。まるでモデルみたい。センパイ(※シオンのこと)なんか足元にもおよばないわ。(^^;)」
ミユキは関心して光をみていた。
「アンダーウェアも脱がなきゃいけないの?。」
光は顔を赤らめて答えた。
「アンダーウェアは脱がなくていいです(^^;)。でははじめます。」
光は再び機械の中へ入った。すると、角度が変わりベッドが垂直になり上から光状の輪がゆっくりと降りてきている。
そしてモニターには光のボディがCGで表現して写されていた。
そして光の輪は下までいったら、また上へゆっくりと戻っていった。
「ゴクローちゃんでした。これで終了です。。」
光は控え室に用意されたバスルームでシャワーを浴びている。
それからしばらくして山波が戻ってきた。光は体にバスタオルを巻いて出迎えた(^^;)。それを見た山波はもちろん目をふさいだ。
「お帰り山波君。目をふさがなくてもいいわよ。バスタオルのしたは水着兼用のアンダーウェアだから(^^)。」
そういって光はバスタオルを開けてみせたのだ。たしかに黒いストラップレスの水着兼用のアンダーウェアを着用している。(^^;)。
「あけて見せなくていいっ(^д^;)!!、いくら恋人どうしとはいえ、・・・・・こうしてくれる(^д^;)!!。」
山波は右手のひとさし指で光のヘソをグリグリした(^^;)。
「やめてっ!!くすぐったいわよ!!山波君(=^▽^=;)。」
光はあまりのくすぐったさに大笑いしてしまったのだ。
「久々に見たな光の笑顔。いまの笑顔がすごい好きだよオレは。」
「ホントにひさしぶりだわこんなに大声で笑ったのは。」
光はすでに紺色のビジネススーツを着ていた。
「それで、どうだった?検査は。」
「私の声紋データと感情データを今度のKOS−MOSにインプットするそうよ。そして素体も私のボディデータを使うみたい。」
※注、これは作者流の設定ですので実際のゼノサーガの設定とは異なります。
「光、エイグスは16体、エイムスは10体発注した。エイグスに関しては16体中6体は作業用としてつかう。」
「ずいぶん少なめね・・・。」
「下手に多く注文すると資金もかかるし、人型兵器を習熟した隊士は今はほとんどいない。だから最初はこんなもんだ。」
「それもそうね。」
「一週間後には納品できるそうだ。あとは総帥がスピラ(※FF10より)戻るのを待つだけだな。」
山波たちが第二ミルチアにいるあいだ、ディアマンテ帝国では沢山の兵士達がお互い向かいあって2列に並んでいた。その中を
黒い仮面とマントを羽織った男とダークグリーンの軍服を着た男が歩いている。ロード卿と帝国軍最高司令官インスパイア中将である。
呼吸音がしきりにしている。
「インスパイア中将、あれはもう完成したのか?。」
「はっ、すでにクーカイファウンデーションへ向けて発進しました。」
「クーカイファウンデーションとやらにバトル・シップを沈められた。皇帝陛下はご立腹だ、今度こそ結果を出してもらいものだな。」
「しかし、ロード卿、クーカイファウンデーションの中には相当の腕利きのパイロットがいます。そのものによってすでに帝国主力
戦闘機”チェイサー”までもが・・・。」
「そのパイロットはいったい何者なんだろうか?」
「わかりません。ここはアコード大佐を向かわせようと思います。」
「アコード・マキシマ大佐か・・たしか帝国空軍では超一流のパイロットと聞くが・・。」
「アコード大佐を呼べ。」
「はっ!!。」
それからしばらくして、小豆色の軍服をきた青年将校がやってきた。サングラスのようなものをつけている。
「お呼びでございますか?、インスパイア閣下。」
「アコード大佐、おまえにクーカイファウンデーション討伐を命じる。一個師団を率いて先に侵攻しに向かった戦闘空母艦隊と合流せよ。」
「かしこまりました。」
「ところでその目はどうしたのだ?。」
ロード卿がたずねる。
「・・・・これは義眼です。前の大戦で私は瀕死の重傷を負い体のほとんどは機械化されそしてこの目までも。でもこの目のおかげで獲物は
はずしません。」
「たのもしいな。ワシと同じだな・・・・。」
「では直ちに出撃します。」
アコードはそういって去っていった。

●帝国の奇襲

クーカイファウンデーションでは戦闘訓練が続いている。デュランダル号から通信が入ってきた。
「正体不明の船が来るで!!。」
「何!?、明里っ!!照合してみてくれ!!。」
タクトが叫ぶ。
「照合データありません!!。」
「こんなときに、ユートがいたらな・・・。」
「それはいいっこナシだぜタクト。」
「ミハエル・・・・・。」
「オレのクフィール貸してやるよ。宇宙用に改造しておいたんだ。」
「サンキュー!!ミハエル。」
「オレがGTOで出る。ライコネンおまえもFTO(※かつてイーグルが乗ってたギア)で援護たのむ。」
「まかせてよジェオ。」
「よっしゃ!!。オレとイワンが先に出撃する!!ライコネンとジェオの旦那は後方支援をたのむ。」
「まかせとけ。」
そしてデュランダルのカタパルトハッチが開く。
「本田拓斗、クフィール・カスタム出るぞ!!。」
タクトのクフィールがカタパルトを滑り込むように発進した。
「どうもしっくりこねえな。無理もねえか。もともとこいつは艦載機じゃないし・・・さてとやっこさんは大型空母でお出迎えとくらあ。」
「タクト、不用意に近づくなよ!!。」
「わーってるって。」
帝国軍は甲板から次々とチェイサーを出してきた。
デュランダルブリッジ・・・明里たちはブリッジへ移動していた。
「数は10機です。」
「エイグス隊も出撃させろ。オレも出る!!。」
「きいつけてーな、チビ様。」
ガイナンJrも出撃しいった。ガイナンJrのエイグス隊は全部で6体でている。
ライコネンはFTOで善戦している。
「なかなかいいじゃなあいこのマシン。」
「ジェオのだんなこれからカペラと一緒に攻撃をしかける。」
「無茶すんなよ。」
タクトとイワンのクフィールは空母へ向けて突進した。すると甲板が180度回転し無数の砲台が現れ、ビームが襲ってきた。
「おいっ!!こんなのありかよ。ヤマトのデスラー戦闘空母じゃあるまいし!!。」
「おれも辛うじてよけたよ。」
「こいつはミサイルでは無理だ。爆弾装備せなあかん!!。」
「俺達はいったん戻る。」
タクトとカペラはいったんデュランダルへ帰還した。
「クーカイファウンデーションには一本も指は触れさせん!!。」
ガイナンJrもエイグスで応戦している。ジェオはGTOに装備しているランチャーで次々とチェイサーを撃墜している。
デュランダルハンガー
「燃料補給と爆装準備終わりました。」
「おしっ!!。」
タクトとカペラは再び出撃した。
「今度は強力な爆弾を積んだんだでっかい穴をあけてやる!!。」
そのときであった。一機のチェイサーがタクトたちに攻撃を仕掛けてきた。
「タクト後ろだ!!。」
チェイサーがタクトのクフィールにビームを撃ってきたが辛うじて回避した。
「なんだこいつはいままでのチェイサーとは違うぞ。機体も普通の色じゃない。隊長機か!?。」
それはアコードの機体だった。タクトは後を追おうとするが・・・・。
「深追いはよせ!!。こっちは爆弾かかえてんだ。見れ!!他にも艦隊率いてきやがった!!。」
「げっ!!いつのまに!?。」
「すっかり囲まれてるぞ!!。帝国め本気でつぶすつもりか!?。」
帝国艦隊旗艦ブリッジ・・
「インスパイア中将、クーカイファウンデーションを完全に包囲しました。」
「うむ・・・。ホログラムの用意を。」
「はっ!!。」
そして、クーカイファウンデーション宙域にインスパイア中将の姿が映し出された。
「クーカイファウンデーションに告ぐわれわれは君達を完全に包囲した。私はディアマンテ帝国軍最高司令官ダラーラ・インスパイア
中将である。無駄な抵抗はやめただちに降伏せよ。10分待ってやる!!。」
「くそー!!ぬかしやがれ・・・・。」
ガイナンJrは悔しがっている。
「ガイナンさまウチらどないしたらええんや?。」
メリイがたずねるもガイナンは無言のままだった。
「・・・・もはやこれまでか・・・・・。」
ガイナンは降伏をしようとしたそのときであった。
「あれは?。」
「オートザム軍の旗艦NSXだ。」
NSXブリッジ
「ナカジマ艦長、拡散ラグナ砲の発射準備完了です。」
「よし、目標は帝国軍艦隊、対閃光防御の用意をしろ!!。」
エンジンのフライホイールはものすごい勢いで回転している。
「砲門ひらけ!!拡散ラグナ砲発射!!。」
NSXから、沢山の粒子が敵艦隊へ向けて発射された。そして敵の艦隊は次々と撃沈され、戦闘空母と旗艦だけが残っていた。
「な・・・なんだいまのは・・・まさかあんな武器がアレはオートザムのNSX・・・。なぜここに・・・?。」
「閣下、アコードです。ここはいったん退却しましょう。NSXでは相手が悪すぎます。」
「後一歩だたのに無念・・・。」
帝国の旗艦と戦闘空母はクーカイファウンデーション宙域から去っていった。
「あれがNSXか・・・・助かった。」
「こちらはNSX艦長兼オートザム軍最高司令官ロータス・ナカジマである。クーカイファウンデーションへの入港を許可したい。
NSXはゆっくりとクーカイファウンデーションへ入港していった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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