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第62話、クーカイ・ファウンデーション編(10)蜂須賀四兄弟

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デボネア帝星、ディアマンテ帝国本都、ロード卿が皇帝の前に謁見していた。
「またしてもオートザムの船に沈められたか・・・・。」
「インスパイア中将の乗る旗艦と戦闘空母は難を逃れた模様です。」
「インスパイア中将とマキシマ大佐が無事だったのはなによりだな・・・・ところでロード卿よ。」
「は?。」
「獅堂光とその仲間達はアレからどうしているかのう・・・・・セヴィルは奴らに倒され、シグマは捕らえられた。だがそれ以上に
気になるのはこの二人だ。」
エンツォはロードの前に写真を見せた。その写真には山波とタクトの姿が写されている。
「この二人が何か?。」
「獅堂光が直接スカウトしたエレメンタル・フォースの隊士だ。この二人はパイロットやファイターの腕としては相当なものだと
聞く。そこでこちらもそれに対向する、蜂須賀四兄弟を雇うことにした。」
「蜂須賀四兄弟!?。」
「すでにここへ呼び寄せている。」
エンツォが指をはじくと同時に四人の戦士がサッと前に現れたのだ。
「蜂須賀四兄弟参上しました。長男の悟李羅(ゴリラ)にございます。」
「次男の虎武羅(コブラ)」
「三男駒人(コマンド)!!。」
「末っ子の乱坊(ランボー)です。」
「彼らは?。」
「蜂須賀四兄弟は東の国の野武士とかいう末裔だそうだ。そして忍びや忍術も優れている。今はセヴィルにかわる。暗殺部隊
として雇った。」
「日本人か?。」
「いかにも我等はかつて羽柴(※豊臣秀吉)様に仕えた我等が祖先、蜂須賀小六の末裔(※作者の設定によるオリジナルキャ
ラです。蜂須賀本家とは一切関係はありませんので注意)でありまする。以後お見知りおきをロード卿。」
「早速だがお前達に任務を与える。」
「何なりと。」
「異世界のフランスという国にシグマが捕らえられている。(※レイアース3第32話より)、いって処刑してその首をここへもってまいれ。」
「殺すのですか?。」
「そうだ。使えぬ道具は捨てるより他になし!!。ゆけい!!。」
「はあっ!!。」
エンツォの掛け声とともに蜂須賀四兄弟はすばやく退散していった。
場所はかわってフランスのトアール刑務所(※名前はとあるを地名らしくしてみました。実際にこんな地名はありません)そこの
一室に帝国の工作員のシグマが服役中であった。
四兄弟はトアール刑務所に潜伏していた。
「ゴリラの兄者。」
「なんだ乱坊。」
「ここに間違いない、シグマのいる房だ。」
「よし開けろ。こっちは看守が来ないか見張っている。」
乱坊は鍵を開けた。シグマは寝ている。
「・・・ん。誰だ?。」
「我等はディアマンテ帝国軍暗殺部隊の蜂須賀四兄弟。」
「仲間か助けにきたんだな。」
「エンツォ様の命により。貴様を処刑する。」
「ひーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいいいいいいいいいいいいっ!!!。」
次男のコブラは素早く刀を抜きシグマの首をはねたのである。
そして用意した白い布に包んだのだ。
「よし任務完了だ、引き上げるぞ。」
「兄者!!。」
「なんだ!?乱坊。」
「胴体はどうすんの?」
「捨ておけい。我等の任務はシグマを処刑し、その首もって帰ることだ。胴体なぞ必要ない。」
「でも首なしなんてかわいそうやん。こんなこともあろうともってきたんだ。ヤマトのりでくっつくかな?」
「はやくしろ!!看守が来るぞ。」
乱坊は白いサッカーボールに顔をかいてそれをシグマの胴体のすぐ上においた。
蜂須賀四兄弟は帝国本都へ戻ってきていた。そしてエンツォの前にシグマの首をさしだした。
「シグマの首めにございますどうぞ御検分くださいませ。」
「でかしたぞ。さてこの首どうしてくれよう。」
「金箔を塗ってドクロの杯にしては如何でしょうか?」
「ドクロの杯とな?。」
「戦国時代では戦いで勝利した織田信長が浅井長政と朝倉義景の首を戦勝祝いとしてそのドクロを杯にして家臣に
飲ませたとあります。」
「ずいぶん残酷な信長だな。私はそういうのは好かん。そちたちの良きに計らえ。」
「ははっ!!。」
蜂須賀四兄弟は去っていった。
「どうだ、ロード卿、彼らの実力は。」
「おそれいりましたにょ、陛下。」
「蜂須賀四兄弟はマキシマ大佐の下へ配属させるかな。」
クーカイファウンデーションの港にはNSXが入港しており、いまガイナンとオートザム軍最高司令官のナカジマ大佐と
握手を交わしていた。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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