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第63話、クーカイ・ファウンデーション編(11)逆襲(前)

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アコードはインスパイア中将の旗艦に乗り帝国本国へ引き上げていったが、戦闘空母はいまだクーカイファウンデーション
宙域で待機状態であった。
ナカジマ大佐はカペラとライコネンをNSXにのせ旧オートザムへ帰還した。カペラとライコネンはオートザムで建造されている
ギア、RE−3を取りに旧オートザムへ向かっていったのだ。そして第二ミルチアから山波と光がエルザ号に乗ってクーカイ
ファウンデーションへ戻ってきたのであった。
「お帰り、ユート、光。第二ミルチアはどうだった?。」
「ああ、エイグス16体、エイムス10体を投入することにした。これらはみなエレメンタル・フォースの陸戦部隊に配属させる。」
「そいつはすげえな。」
「本田君、イワン・カペラ中尉とサバンナ・ライコネン中尉が見えないけど。」
「イワンとサバンナは旧オートザムへ行ったよ。新しい機体を取り行くっていってた。」
「そう。」
「でも、お前達がいない間クーカイファウンデーションは滅びかけたんだぜ、帝国の艦隊がきてさ・・もしNSXがこなかったら、
全員帝国の捕虜にされてたんだぜ。」
「ナカジマ大佐クーカイファウンデーションに来てたんだ・・・・・。」
「その戦闘空母ってのが強くてさ、甲板を180度ひっくり返って砲台がでてくるんだよ。」
「それはデスラー戦闘空母そのまんまじゃねえかよ。」
「とにかく、その戦闘空母を沈めないことにはクーカイファウンデーション宙域は安心できないわね。まさか私の留守を狙うとは
・・・・。山波君。」
「なんだ?。」
「エレメンタル・フォース治安維持部隊の隊士をこのクーカイファウンデーションへ招集をかけて。時刻0600をもって帝国の戦
闘空母へ総攻撃をかける。」
「わかった。」
戦闘空母ブリッジ。
「艦長、インスパイア中将から入電がありました。」
「読め。」
「はっ!!。戦闘空母は明日早朝にクーカイファウンデーションへ総攻撃をかけよ。以上です。」
「いよいよかこの空母始まって以来の大戦闘になるな。各部警戒員を増やせこれより24時間体制で臨戦態勢に入る。
艦載機を開戦と同時に全力発進させろ!!。」
「はっ!!。」
そしてクーカイファウンデーションの中にあるエレメンタル・フォースの基地には次々と宇宙用に改造された戦闘機やオート
ザム製のギア、エイグス、エイムスが降りてきた。
「すごいなまるでふって沸いてきたみたいに集まってきたぜ。」
「これが異世界最強ともいわれるエレメンタル・フォース治安維持部隊かよ。」
そして一人のパイロットがクーカイファウンデーションの整備士をにらみつけていった。
「おらァ!!ボケッとしてないで速く燃料を入れろや!!。」
「は・・・はいっ!!。」
まわりでは大型の台車を押す隊士やフォークリフトなどが何回も往復していた。
「1000ポンド爆弾20発!!。」
「500ポンド爆弾80発!!。」
「ビームキャノンエネルギーパック6っつはやくしろ!!。」
また一人の隊士が整備士に文句いってる場面もあった。
「だめだよ・・・おれのは20ミリなんて豆鉄砲じゃないんだぜ!!40ミリ砲の弾でないと!!。それとビームランチャーも・・」
「40ミリ!?、ビームランチャー!?。」
「あいつら、戦闘機や人型兵器に戦艦の主砲でもつけてんのか?装備もバラついてるし大変だ。」
「まるで武器のスーパーマーケットだな。」
一機の人型兵器が降りてきた。ユーノスの乗るオートザム製のギアCRXだった。
「ユーノスか。人型兵器にはなれたかい。」
「おかげさまで・・・。」
「あれはタクトのチームだな。久々に血が騒ぎ出してきたぜ。イワンやライコネンもここにいればよかったのに。」
場所はエレメンタル・フォースクーカイファウンデーション支部内のブリーフィングルーム、すべての治安維持部隊の隊士が集結していた。
そして紺色の戦闘装束を着た山波と光が中へ入ってきたのである。山波が声をかけた。
「アテンション(※注目)。」
その言葉でザワついていた部屋は一瞬にして静まりかえった。そして光が壇上に立つ。
「作戦内容を説明する着席!!。攻撃目標は帝国軍戦闘空母、位置はクーカイファウンデーション宙域。攻撃手順は第一派は山波中佐
率いる航空部隊による空母攻撃。陸戦部隊のエイムス、ギア隊による人型兵器部隊は第一派を援護、続いて第2派は本田少佐率いる
海上部隊は敵の艦載機との戦闘だ。」
「腕がなるぜ。見てろ帝国ども。」
「かましてやるぜ!!。」
「こともあろうに帝国軍は、私の留守を狙ってクーカイファウンデーションに奇襲をかけた卑怯な戦法を取ってきた。これは絶対に許すことは
できない!!。本来エレメンタル・フォースは異世界の治安や他国からの侵略を守るためにある。しかし相手が我々に刃を向けてくるならば
それに立ち向かわなければならないのだ。売られたケンカは買わなければならない!!これは龍崎総帥も言っていた言葉である。!!」
「おおーっ!!。」
ブリーフィングルーム中に隊士達の歓声が上がっていた。
そして運命の時がきた。
基地では、戦闘機が発進スタンバイをしていた。
「空調機接続!!、電源車接続!!、始動!!。」
「コントロールより、全機アイドル・アップ(※暖気運転)!!。」
「了解!!。」
エレメンタル・フォースの航空部隊が次々と出撃している。
「なんか久々だなこの雰囲気」
「ああ、小松にいたときはこんなのなかったな。」
「アイドル・アップOK!!、ユート、スタンバイ!!。」
「ようし、いくぞ!!。タクト生き残れよ!!。」
「オマエモナー!!。」
「山波裕人、F−14トムキャット・スーパーカスタム出るぞ!!。」
山波のF14が出撃した。
「・・・怖いか?エリー。」
F14の後部座席にはエリーが座っていた。
「だ・・・・大丈夫です。」
「声が震えているぞ。・・・まあいい今回は実戦の空気を味わうだけでいい。生き残れろよう神に祈ってろ。」
「は・・・はい。」
「獅堂代表!!航空部隊全機出撃しました。」
「続いて海上部隊、陸戦部隊も続けて出すように。」
「はい!!。」
タクトの編隊も飛び立ち、ユーノス率いる、陸戦部隊も出撃していった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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