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第66話、復活のアルシオーネ(1)
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エルザ号がゆっくりと降りてきた。そして光も駆けつけてきたのだ。もちろんビジネススーツのままである。
「お、光、休むんじゃなかったのか?。」
「総帥が戻ってくるのに、休むなんてことできないでしょ!!。」
「それもそうだ。」
そしてハッチが開いた。そこには紺色の戦闘装束と紺色のクールバンダナをした龍崎だった。
「総帥、お帰りなさいませ。」
「みんなゴクローちゃんだったな。戦闘空母の戦いは。」
「スピラはいかがでした?一時反逆者の汚名を着せられたと聞きますが。」
「ケッ!!負ければ逆賊、勝てば官軍って奴よ。エボンの連中は召喚士一行がエボン=ジュ倒したら、”反逆者”から”英雄”にかつぎ
やがった。タクトこれお前に土産だ。キマリがつかってたヤリ、ロンギヌスだ。そしてユートはこれ、ブリッツボールだ。」
「あ、ありがとうございます。龍崎さん。」
「光はこれだ。正宗だ。」
「これは?。」
「”伝説の戦士”がつかってたものだ・・・。」
「やはり逝ってしまったんですね・・・。”あのひと”は。」
「ああ、正しくは”ブラスカ達と戦っていた時点”でもう逝ってた・・・。」
「そうだったんですか・・・。」
「とにかくみんなブリーフィングルームへ集合しろ!!。新しい隊士の紹介をする。」
「わかりました。」
山波たちは先にブリーフィングルームへ移動した。そして龍崎だけになったとき、謎の女性がおりてきた。
「ここがオートザム・・・。」
「そうだ・・・。お前が好きだといったランティスとかいう魔法剣士もここへ来たらしい・・。」
「ザガート様の弟が・・・。その人はいまどこに?。」
「さあな、そこまではわからんここには光もいるぞ。」
「ヒカル?あの魔法騎士のリーダーだった小娘が・・・。」
「あのころはたしかに小娘だったかもしれないが・・今は立派な大人だ。それにもう昔の光じゃない・・・。オレの戦闘術はすべてあいつにたたき
こんだ。いまでは、エレメンタル・フォースの代表だ。いまではあいつが実権をにぎっている・・。」
「龍崎さんじゃないんですか?。」
「んにゃ・・・。オレはここ(エレメンタル・フォース)の創立者に過ぎん・・・。だが総帥なんで、オレにも命令権はある。」
「そうですか・・・。」
「おまえはたしか光とはかつて”敵同士”だったな。ここでは揉め事は勘弁してくれよ。」
「・・・わかっています・・・・。」
「じゃあ、いこうか・・・。」
ブリーフィングルームへ移動した。治安維持部門の隊士が全員そろっていた。そして龍崎が入ってきた。光は後ろで足を組んでみている。
山波が隊士に号令をかけた。
「アテンション(※注目)!!。」
「みんな、クーカイファウンデーションでは本当によく戦ってくれた。そこで、我がエレメンタル・フォースは東京本社とクーカイファウンデーション
支部以外は来月の10月頭まで業務を停止する!!。」
「なんだって!?。」
「俺達はどうなるんだ?。」
周りがざわつき初めた。
「静粛に!!。今回の業務停止は、来月10月よりディアマンテ帝国へのりこむためである。しかも今回は生きて帰れる保障はない!!、そこで
君達は、10月まで休んでもらう、故郷へ帰って今生の別れをしてくるもいい。またそのままここへ戻りたくないものは戻らなくてもよい。その時点
で契約は満了とし除隊となる。ただしそれは治安維持部門のみである。他の部門は通常通りの業務となる。」
「・・・・。究極の選択だなまさに・・・。」
「とにかく生きて帰れる保障はない、帝国との戦いに決着がつくまで、ここへは戻らないつもりだ。」
「質問があります。」
「なんだ!?。」
「ディアマンテ帝国へ乗り込むのはわかったんですが、そこへ滞在できる基地はあるんですか?。」
「それは私がこたえる。」
「光・・・。」
「すでに、オートザム正規軍は辺境の地に基地を設けてあるとナカジマ大佐から連絡はもう受けてある。そして、我々に提供する基地も10月には
機能できるといっている。」
「補給や物資はどうなるんですか?あと、燃料や弾薬は?。」
「補給や物資は私の流通部門と、クーカイファウンデーションからはマシューズ船長が行う。武器や弾薬はオートザム経由でマシューズ船長がもってきて
くれる。最後に燃料は向こうに備蓄タンクを設置してるので、マ・クベちゃんじゃないけど10年は戦えるそうよ。」
「さて、業務停止の前に新しい隊士を紹介する。」
「またくるのか?。誰だろう?。」
「入って来い!!。」
白い開襟のブラウスに紺のブレザーそして短い紺のタイトスカートを着用した黒い髪をした美しい女性であった。
「おおおおっ!!今度の隊士は女だ!!、すっげえ美人じゃねえかよ。」
「光やエリーちゃんも負けるな。」
光はその女性をみて叫んだ。
「あっ!!お前はアルシオーネ!!、生きていたのか!!。」
「久しぶりね、ヒカル・・・・。すっかり見違えたわよ。声まですっかり変わっちゃって・・・。」
「なんでお前がここに・・・・お前は7年前にデボネアの居場所をいったためデボネアの呪いが発動して亜空間に飲まれて死んだってウミちゃんからきいたぞ!!。」
「よせ!!光、総帥の前だぞ!!。」
「光、エレメンタル・フォースは入りたいものがいれば過去や経歴そして身分は不問だということを忘れたのか?・・・・まあいい、あとで話は聞かせてもらうだか
らその銃はしまえ!!。」
いつのまにか光はアルシオーネに銃口を向けていたのだ。
「獅堂代表こわかったな・・。」
「彼女の名前はさっき光がいった通りアルシオーネだ。彼女には陸戦部隊の白兵部門の担当と魔法の先生をやってもらう。彼女は元セフィーロの魔導士
だったんでウデ確かだ。そしてここで改めて辞令を発表する。長官はオレで総司令官は獅堂光中佐がやる。参謀総長にはジェオ・メトロ中佐、航空部隊統括は
総長の山波裕人中佐、副官はサバンナ・ライコネン大尉、海上部隊統括は本田拓斗少佐、副官にはラズリ・プロスト大尉、陸戦部隊統括、ユーノス・マツダ少佐
副官は2名だ、人型兵器並びに航空部門はイワン・カペラ大尉、白兵並びに法術部門はアルシオーネだ階級は中尉だいいな。」
「はっ!!。」
「他の隊士たちの配属は掲示板を見るように・・・今日はアルシオーネとラズリの歓迎パーチーを行う。時間は改めて報告するのでそのつもりで、以上解散!!、
あ、光とユート、タクト、ユーノスそしてアルシオーネはあとでオレの部屋へ来るように。」
そういって龍崎は去っていった。
続く
管理人:PN.らくがきねこ
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