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第68話、復活のアルシオーネ(3)

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アルシオーネはヤング龍崎と同じ服を着ていた。
「お、早速オレの予備の服着たんだな。少し大きいが今はそれしかないんだ。あとで別のを買ってやるよ。」
ズボン姿のアルシオーネもなかなかのものだった(^^;)。
「龍崎さんはどこの世界の人なの?。」
「オレか・・・実はオレも異世界からきたんだ、日本っていう緑の多い島国だ。その前は香港、さらにその前は中東の
イスラエルにいた。」
「あの魔法騎士たちは東京とかいうところきたといってた。」
「東京・・・魔法騎士・・・赤い髪の小娘・・・思い出したぞ!!赤い髪で思い出した。もしかしたら獅堂光じゃないか?。」
「なんで、龍崎さんがその名前を知ってるの!?。」
「知ってるも何も、オレは日本にいた間は光の家に一時下宿してたんだよ。」
「そうだったの・・・。」
「まさか、あのはったかな(※土佐の言葉でおてんばの意味)光が魔法騎士だなんてな、わははははは、これは傑作だ
いままで聞いた話では一番面白い話だ・・・そうかあの光が魔法騎士・・・あいつにはお似合いだ!!。」
「龍崎さん笑いごとじゃないでしょ!!。」
「あいつの家系は先祖代々獅堂流という、剣術の持ち主なんだよ。実家は道場だし。それに光はああみえても獅堂流免許
皆伝の持ち主だよ、いくら魔導師とはいえ、おまえがかなう相手じゃないよ。」
ヤング龍崎はハラを抱えて笑っていた。
「上には上がいるんだよ。このオレだってあの葛西先生の足元にもおよばないんだ。」
そのころここはエクスデスエリア・・・・体を半分機械化したデボネアがここへきていた。
「お・・・おのれ魔法騎士・・・・この仮は必ず返してやる・・・私の体をこんな姿にして・・・・。」
「その体で本当にやるつもりなのか?。」
「まずはこの世界を支配してやる!!手はだすなよ、エンツォ。」
「好きにしな・・。」
「こっちには3000の魔物を引き連れてるんだかならず・・。」
「おれはもう行くぜ、ま返り討ちにされないようにな。」
エンツォは去っていった。
「さあ、ゆけい!!」
デボネアは3000の魔物に号令をかけたのだった。そしてこれがあの龍崎の伝説の始まりでもある。たったひとりで3000の魔物を倒した
という伝説の。
ここは次元城、女城主のハリカルナッソがあわてて駆けつけてきた。
「龍崎!!龍崎はいるか!?。」
「なんだよ!?。」
「エクスデス・エリアへいってくれすぐに!!異世界から魔物が暴れだしてコッチへ向かってるというのだ。」
「あん、訓練用の魔物がケンカでもしてんじゃないのか?。」
「違う!!とにかくいってきてくれ。」
「わーったよ!!。」
「私もいく!!。」
「おまえはお留守番!!。ま、ここはオレにまかせとけ。」
「は・・・・はい。」
「ほじゃけん、ちっくといってくるぜよ!!。」
ヤング龍崎はエクスデスエリアへ向かった。
そしてエクスデスエリアは沢山の魔物がいた。
「なんだ、いままでも魔物とはずいぶん違うな。」
そして、デボネアが現れた。
「なんだおまえは?。」
「おまえたちを殺しにきた。」
「ころすだと・・・このオレタチを、なにいってやがる、たったひとりでこの3000もいる俺らを殺そうってはははははは!!。」
「笑ってるのもいまのうちだぜ!!。」
ヤング龍崎は右腰にあるロッドを取り出し、それを3メートルぐらいの長さに伸ばしのだ。そしてそれを上にかかげ、ものすごい速さで
回転させたのである。
「いくぞーっ!!。」
魔物は一斉にヤング龍崎に遅いかかってきたのだ。
「ジョジョじゃないけど、オラララオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラっ!!。」
ヤング龍崎は次々とデボネアの放った魔物を倒している。どれもあの光たちが倒すのに苦戦したものばかりの魔物である。
「チッ、キリがねえな。じゃあ取って置きのあの技をつかうか!!。」
ヤング龍崎は素早く右手を前にだした。
「メテオ・・・。」
それは時空魔法でトップクラスのものであった。空!?からは次々と隕石が落ちてきて、魔物を次々と消していく。
「うぎゃあああああああああああッ!!。」
「次はこれだ!!氷の散弾銃!!。」
指先から無数の氷のつぶてが表れ、いっせいに魔物に飛びかった。
「うぎゃあああああおおおおおおおっ!!。」
「これでもう2900はいっただろう・・・・。」
「な・・・なんてやつだ・・・・ええいなにをしている相手はたった一人だぞ!!。」
魔物が360度から襲っている。ヤング龍崎は棒を回転させ、魔物を近寄らせない。
「ローリング・ファイヤー!!。」
棒を回転させる摩擦によって、棒の先から炎があらわれ、魔物を次々と燃やしている。
「ええい、飛び道具をつかえ!!。」
魔物たちはいっせいにボウガンから矢を放った。
「守りの風!!。」
ヤング龍崎のまわりに風のバリアをはった。
「あれは、魔法騎士の魔法!?。なぜあいつがつかえる?。」
「どうだ!!これが龍崎一族につたわる風水術よ。次はお前だ!!」
ヤング龍崎は右手に装備したロッドをしまい。左手からは黒い剣のようなものが現れた。それを両手にもって。デボネアのところへ
突入する。
「ば・・・・ばかな・・・・たった一人でこれだけの魔物を倒すとはお前はいったい!!。ええい撃て撃て撃てっ!!。」
ボウガンの矢が襲い掛かる。ヤング龍崎は剣を回転させそれをはじきかえすが、左肩や右の足にも何本か刺さってしまった。
「うおおおおおおおおっ!!。」
ヤング龍崎は飛び上がってデボネアを一刀両断に真っ二つにしたのだ。
「あ・・・あがががが・・・・・。」
そしてそれを細切れにし。左手から炎のようなものを発し一瞬にして焼き尽くしてしまったのだ。」
「ハンズオブスカーレット(緋色の手)・・・・・。」
デボネアがヤング龍崎によって一瞬にして無に帰った場面でもある。
「右肩に2本右足に3本・・左太ももに6本、左かたに4本そして左わき腹に2本か・・・・さすがにやばいな・・・・オレの計算では3000は
いったとおもうが・・・・。」
ヤング龍崎はもう立っているのがやっとであった。
「さすがに全滅かな・・・・。これでまだ残ってたら、俺もやばい・・・。」
一匹の魔物がヤング龍崎の背後をとっていた。そして矢が発射されようとしたそのときであった。
「氷槍投射(アライル)!!。」
ヤング龍崎のピンチを救ったのはなんとアルシオーネだった。
「あ・・・あの男人間じゃねええ、3000もの仲間をたった一人で倒すとは・・・・。」
残った魔物はみんな逃げていった。アルシオーネはヤング龍崎のもとへかけよる。
体にあっちこっちにボウガンの矢がささっており、髪もバサバサになっていた。
「あ・・・アルシオーネか助かったぜ・・・おまえが来てくれなければ・・・完全にやられてた・・・。」
アルシオーネの両目からはとめどなく涙が流れているそしてヤング龍崎を抱きかかえた。
「バカよ!!あなたは本当にバカよ!!たった一人でこれだけの魔物をたおすなんて・・・・。ううううううう(TT)。」
アルシオーネはヤング龍崎に刺さっている矢をすべて引っこ抜き傷の手当てをした。
「ありがとよ、アルシオーネ後はオレがやる!!」
ヤング龍崎は懐からエリクサーを取り出し、それを飲んで完全に回復した。
「あんなに傷だらけだったのに・・・。」
「そう、これが俺たちがあの上級クラスの魔物と戦えるのはこういった能力があるからだ。」
「私・・・・見てたけど・・・あのデボネアさまをも一撃で倒す何て・・・・・。」
「でも、さすがに今回はムチャしたなオレも危うく死に掛けたよ・・・。」
「(アレだけ死ぬ思いしたのになんなのこの余裕は、本当に強いのかそれもただのバカなのか・・・)」
「バカじゃないよ、オレァ、アホだからな。こんな向こう見ずの戦いができるのかも・・・。」
「(私の心を読んだ!?。)」
「さてと次元城へもどるか・・・葛西先生も戻ってくるころだし。」
こうして、龍崎の名は異世界中に飛び交うことになるのだった。
時はもどり、2001年9月13日龍崎の部屋。
「それで、あの伝説は生まれたんですね、次元の狭間でたった一人で3000の魔物を倒したとう言うことは。」
ユーノスが納得したように答える。
「そのとおりだ、これもアルシオーネのおかげでもある。だから、いまやオレの名は意世界中に響き渡っているのさ。」
「デボネアがまだ生きていたなんて・・・・」
「おまえもツメが甘かったな・・・。デボネアも完全には死んでいなかったようだ。おそらくエンツォが蘇生させたと思うがなあの
セヴィルとか言う奴のように・・・でもどうやら、完全ではなく半分近く機械化されていた。でもオレが真っ二つにして細切れにして
最後は無に返したからな。今頃地獄のエンマさんにうさぎに代わって御仕置きされていることだろうよ。」
「それからアルシオーネさんはどうなったのです?。」
「いい質問だユーノス。ここはオレが答えてもいいのだが、ここは本人の口から話してもらおう。」

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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