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第75話、アコード・マキシマ

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「さてと、こいつの実戦訓練を始めるとしようかな。マキシマ大佐お手合わせを頼みたい。」
「ロード卿お手合わせって、自分は空軍の・・・。」
「わかっておる、マキシマ大佐にはさっき見せたレクサスに搭乗してもらう。」
「あの可変ギアですか。」
「そうだ、先にコロシアムでまっているぞ。」
「わかりました・・。」
アコードはフライトスーツに着替え、レクサスのあるハンガーへ移動した。
「こいつを出すぞ!!整備兵。」
「よろしいのですか?マキシマ大佐。」
「ロード卿直々の命令でな。」
「わっわかりました。」
飛行形態になっているレクサスにアコードは乗り込んだ。そしてカタパルトへ移動しハッチが静かに開きだした。
「アコード・マキシマだ、レクサス出るぞ!!。」
「出撃ですか?大佐。」
「違う試験飛行だ。」
「わかりました。」
アコードのレクサスはカタパルトを高速で発進した。
「すごい出力だ、操作も安定している。前に乗っていたチェイサーとはえらい違いだ。」
そして上空にはあのロード卿の新しい黒銀の魔神が現れた。ゲルニカである。
「よく来たなマキシマ大佐。そっちも早く人がに変形したまえ。」
「これですね。」
アコードは右にある赤いレバーを引いた。すると、あっというまに人型になったのである。
「すごい、これがレクサス・・・。」
「驚くのはまだ早いそれだけではただの”フレーム”に過ぎない、オプションアーマーを装着させろ。」
「どうやって?。」
「左の青いレバーを引いてみろそれで、オプションアーマーが転送される。」
アコードは言われるままに左の青いレバーをひいた、するとどこからかパーツが飛来し、次々とレクサスを包んだのであった。
そして見事な人型兵器となったのである。
「すごい、こんなしかけがあるなんて。」
「でははじめるとしよう。」
ゲルニカはビームソードを抜いた。その色は赤色に光っている。続いてレクサスもビームソードを抜いた色は緑色に輝いている。
「いいか、これは訓練だからな、ビームソードの出力を最小にするのだ、マキシマ大佐、でないと本当に斬られてしまうぞ。」
「は・・・はい!!。」
そして、レクサスとゲルニカの模擬戦闘が始まった。遠くからはインスパイア中将をはじめ他の将校たちも見ている。
「すごい、これが帝国の新型のレクサスとゲルニカ、あれに乗っているのはいったい?。」
「ゲルニカにはロード卿だ。レクサスにはマキシマ大佐が操縦している。」
「マキシマが大佐が・・・。」
「やはりマキシマ大佐が押されている。」
「どうやら操作性に問題があるようだ。ロード卿のゲルニカは魔神といって自らの動作でシンクロさせている。しかしマキシマ大佐の
ギアはレバーやスティックで操作するため、そうとう熟練してないと乗りこなせない。だが敵の攻撃を受けてもコクピットを狙われない
かぎり、ダメージは受けないが、魔神の場合は操作性は申し分ないが、機体とシンクロさせているためダメージをうけるとたとえコク
ピットでなくてもダメージは受けてしまう。」
「なるほど。」
「ロード卿の話では魔神をさらにアップしたのが魔神兵だ、”人”ではなく”脳”をつなげるというのだ。つまり魔神が”人”そのものに
なってしまうのだ、そしてギアのパワーアップ版がギア・バーラこれは”思考”で動くので魔神と同じといってもいいが、これはかなり
の精神力がないと乗りこなせない、わしが、かつてオートザムにいたときはFTOそしてGTOというのがあった。あれはまさにギア・
バーラそのものだ。魔神と同じポテンシャルはあるが、やはり普通のギアと同様敵の攻撃を受けてもコクピットを狙われないかぎ
り、ダメージは受けないが精神エネルギーをかなり使ってしまうのが欠点なのだ・・・。」
「やはり、どれも完璧なものはないのですね・・・・。」
そのころゲルニカとレクサスはまだ模擬戦闘が続いていた。
「ここまでにしておくかマキシマ大佐。」
「やはり強いですね。ロード卿は・・・。」
「操作性で、差が出ている・・・もしマキシマ大佐が魔神に乗っていればわからなかっただろう・・・さて引き上げるとするか。」
「飛行形態に戻す場合はどうするのです。」
「もう一度青いレバーを引くといい、そうすればオプションアーマーは剥がれ、飛行形態に戻る。」
飛行形態に戻ったレクサスは外見はカナード翼(※前進翼)のX29によく似ていた。
帝国上空を飛んでいる。ゲルニカにも飛行能力があるようだ。
「どうだね、マキシマ大佐飛行形態の操作性は?。」
「いいですね。やはり人型形態よりも飛行形態のほうがいいですよ自分は。」
「マキシマ大佐は飛行機のりだったな・・。それも異世界のブルーインパルスの隊員だったと聞くが・・。」
「昔の話です。私はあのとき航空ショーの事故で体の殆どを失いました。今はこうして体の殆どを機械化してます。肉体で残ったのは
頭部ぐらいです。その頭部ですら目は完全に機械化されており残っているのはわずかな頭蓋骨と脳ぐらいですね。」
「ならば、魔神兵に志願してはどうだろうか?マキシマ大佐。そなたなら、いつでもその体に戻れるのだから・・・。」
「・・・・考えておきます。ロード卿。」
「ところで、前に皇帝に謁見したときは”前の大戦”でその体になったといったのはあれは・・・。」
「あれは、皇帝にたいしてのたてまえです・・・。それに”前の大戦”はいまから10年も前のことですからね・・・。まだそのころ自分は
高校生でした。それかた防衛大学にはいり、自分は主席で卒業したあと、自分は、静岡の航空自衛隊に配属になってそれからまもなく
曲芸飛行チームブルーインパルスに転属になりました。」
「シズオカということはそなたは異世界人なのか?。」
「はい本当の名前は牧島赤穂人といいます。」
「なぜ帝国にはいったのだ?。」
「あれは今から2年前です。曲芸飛行中に事故を起こした私は、何者かの手によって、ここへ運ばれました。そして蘇生手術を受け自分は
一命を取り留めたわけです。助けてくれたのは、今は亡きセビル大佐でした。」
「そうだったのか・・・。実はわしもかつては異世界の人間だった。やはりそなたは気が合うようだな。」
「それはどうも・・・・ロード卿・・・。」
ゲルニカとレクサスは基地へと引き上げていった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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