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レイアース3第76話、光とボルナコフ

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光は今ロシアに来ていた。親友となったリサ・パツィフィースト(27話・28話参照)に会うためである。いま光はリサのアパートにて
自分の過去の経緯を話していた(※詳しい内容はFF:R参照)。
「・・・私の話はここまでよ。」
「そんなことがあったのね・・・・。」
「今では私はエレメンタル・フォースの代表となってその実権を握るまでになった・・。」
「さてもう寝ようヒカル。」
そして翌朝、光は赤いYシャツを着ている最中だった。リサも目をこすりながら光のとこにでてきた。
「光それ下にはいてるのなに?ぱんつとは少し違うね・・。」
「これはスパッツよ・・・。ビジネス・スーツの時でも戦えるようにはいてるのよ。それにスカートめくられたり、おろされたりしてもいいように
ね・・。」
「過去にやられたことあるの?。」
「え・・・ええええ(*・・;*)。」
光は赤面して答えた。そして黒い長めのタイト・スカートを着用し、白いネクタイをしめた後、ブラシで長い髪をとかしている。そして銀色のダイヤ
型のイヤリングをつけ、黒い上着を着て、サングラスをした。」
「フォーマルな格好してどこか出かけるの?。」
「仕事よ・・・。」
「休暇じゃなかったの?」
「ちょっとね、ここで会う人がいるのでね。」
「私も行くの?。」
「リサはお留守番!!。これはエレメンタル・フォースの流通の仕事なんだから。昼までには戻るわ。」
光はリサのアパートを出て、したにとめてあった、自分の愛車フェラーリF40に乗った。そしてタイヤを空転させながらリサのアパートを後にしたので
ある。
F40はモスクワ郊外の工場地帯にでた。光はひとつの工場の前に車を止め中へ入っていった。しかしその工場は表向きであるマフィアのアジトだっ
たのだ。光は隠し通路を進み工場の地下へはいった。そこには巨漢のおばさんが腕組みしてたっていたのだ。身長は190はあった。168センチの
光でも見上げるほどであった。彼女の名はナターリャ・ボルナコフ(※FF:U外界の章に登場)といい、帝国との戦いで戦闘空母に特攻して散った、
ミハエル・ボルナコフの実の姉であった。サングラスをとった光は顔を引きつったような笑顔で挨拶した。
「しばらくだったな、シドー。イワンと弟は元気か?。」
「・・・・・・。」
「どうしたシドー・・。」
「・・・イワンは元気だけど・・・・ミハエルは帝国との戦いで戦闘空母に体当たりをして見事な最期を遂げたわ・・・・。私がついていながら・・・本当に
ごめん!!ナターリャ。」
ナターリャは動揺はしたが、光の頭をやさしくなでた。そのやさしさに光は泣き出してしまうのである。ナターリャは光をやさしく抱きしめた。」
「そうだったのかい・・・弟はそんな最期を・・・弟はねイワンと同じロシアの空軍の部隊にいてね・・・親友同士だった。でもちょっとしたトラブルで、
2人とも不名誉除隊させられてね、ここへ来たのさ。そうか弟は空で死ねたんだ。さぞ本望だっただろう・・・あのこは死ぬなら空で死にたいと
いってたからねえ・・・。」
「ナターリャ・・・・・(TT)。」
「アレクセイ!!、ボリソフ!!、シドーをセーフハウスへ案内しておやり!!、シドー、ここへ来たからには何か用事があってきたんだろ、
セーフハウスで話そうか。」
光とナターリャは、セーフハウスへ移動し、そこの客間で山のように盛られたピロシキをナターリャは食べている。
「どうした?シドー食べないのか?ここのピロシキはうまいぞ。」
「ええ・・いただくわ。」
光もピロシキを両手に持って食べ始めた。それから光はナターリャの前にトランクを取り出しそれを差し出した。ナターリャはトランクをあける。
中には札束が沢山入っていたのだ。
「これは、半年分の給料よ。」
「半年分、いつもは2ヶ月置きにきてくれて、2か月分だすのに半年とはどういう風の吹き回しだい?。」
「わたしは来月”戦場”へ戻らなければならない・・・今度は長くなる。だからしばらくここへはこれなくなるのよ。だから前倒しでね。」
「弟の仇をとりにいくんだな・・・。」
「そう・・・そして、わたしの親友だったウミちゃんとフウちゃんの仇もね・・・。」
「それにしても思い出すねえ初めてアンタに会ったときのことを・・・。」
時は2年前にさかのぼる。1998年3月光はまだ高校生だった。このときまだ17歳だったが、髪は下ろしており、今の髪型になっている。
身長はこのとき165センチに到達していた。そしてこのころはまだエレメンタル・フォースという名前ではなく純粋に龍崎財団という名前だった。
このころから、流通業には専念できるようになり、今は春休みなので、単身でロシアに来ていた。服装は今のような服装ではなく、白いハイヒールに
ノースリーブの黒いシャツに白い上着に白い短いタイトスカートをはいていた。


そして光はメモを片手にモスクワ工場地帯を見回していた。
「本当にここでいいのかな・・・・。(声のイメージは椎名へきる)」
光は少し不安な表情になった。そしておそるおそる中へ入っていった。
「ごめんくださーい。!!」
「そこへ、巨漢のオバちゃんナターリャが現れたのだ。」
「なんだい!!、なんだ小娘じゃないか・・・なんかようか?。」
「ここのか・・・とうか・・・・(・・:)・・・。」
その言葉にナターリャは唖然としたが、やがて大声で笑い出したのだ。」
「わっはっはっはっ気に入ったよ、こんな状況でそんなくだらないギャグがいえるなんてね・・・相当肝がすわっているなお前!!。」
ナターリャは突然光のスカートに左手をいれめくり上げたのだ(キャッ(*^^;))。
「な・・・なにするんですか!!。」
光は赤面していた。右足には小型の拳銃デリンジャーが形態されていた。
とうぜんめくりあがっているので、ぱんつが見えてしまっている(^^;)。ナターリャはまくりあげていた光のスカートを元にもどした。
「・・・・それに度胸もある・・・。用件は”下”で聞こう。ついておいで!!。あんた年はいくつだい?」
「17です・・・。」
「それにしても、私にスカートをまくられて悲鳴を上げないとはやはり、ただものじゃないね。フツーなら悲鳴をあげるのだが・・・。それに
”クロちゃん”とはやっぱり”女”だねえええ。」
光は赤面してうなずいていた・・。そして地下についた。用心棒も何人かいる。
「さてここがどういうところかわかるかね?おじょうちゃん?。」
「・・・マフィアのアジト・・・・。」
「知っててここへ来たのかい。」
「私はあなた方の”仕事”を頼みにきたのだ。」
「仕事とはこれは否ことを言う・・・。」
「私は今は高校生だが、卒業したら私は”貿易会社”の”社長”になる。そのためにはあなた方の力を借りたいのだ。」
「貿易会社の社長かそれはすごいな。だが口でいうなら誰でもできる。その証とやらを見せてほしい。」
「証・・・。」
光はトランクと手紙をテーブルの上に置いた。そしてそれをナターリャに渡したのだ。
「これは?。」
「私は高校生ながら、龍崎財団の総帥の秘書をしている。それは総帥の親書です。そしてこれはそれのための支度金です。」
ナターリャは龍崎の親書を読んでみたが・・・。
「なるほど、武器や兵器の輸送に私たちの船が欲しいというんだな。”あげる”ことはできないが、”貸す”ことはできる。
こうみえてもわたしなまっとうな仕事をしてるつもりだ、おまえはマフィアっていうと、”悪者や犯罪組織”のイメージがあるとお
もっているだろ。日本でいう”チンピラ”と一緒にしてもらっちゃこまる。マフィアは日本でいうヤクザみたいなものさ。ところでま
だ名前は聞いてなかったな。」
「ヒカル・シドー・・・。」
「シドー、お前はヤクザとチンピラの違いがわかるか?。その顔だとわからないようだな、ならおしえてやろう、チンピラとは礼儀も
クソもない暴力しか能がないただのバカをいう、そしてヤクザは親分には仁義すなわち礼節を重んじるそして、一部ではカジノや
風俗などの経営そして屋台の場所などその仕事はいろいろさ。(※注、これは作者の解釈なので、一例にすぎません。)マフィア
てのは俗称で、本来はコーザ・ノストラというイタリア系移民の生活共同団体だ・・・。アメリカで組織されたのがはじまりだが、
アメリカにどっと流れこんだイタリア系移民にたいして、アメリカ移民局が圧力をかけたことがきっかけだ。そこで自分達の生活や
権利を守るために必然的にうまれた民族組織がまことのマフィアってやつだ、だからよく”ファミリー”なんていうだろ。」
「なるほど・・・。」
「と・・・エリア88のマンガにそうかいてあった。」
光はその言葉でずっこけてしまったのだ(^^;)。
「ま、輸送ルートに関してはあたしらに任せときな、して儲けの割合はどうするんだい?。」
「儲けは折半といいたいが、7・3ね・・。」
「ずいぶん欲張りだなシドーは・・・。」
「逆よ、あなた方が7割もらえるのだ、危険な仕事だから折半じゃ割りにあわないだろ。」
「それもそうだ、ところであんた本当に高校生かい?。ずいぶん取引にくわしいようだが・・、」
「経営学や商法を勉強してるのでね。」
「あんたならいい商人になれるよ、商談は成立だな。」
光とナターリャは握手をかわした。
「さて今回は挨拶に来ただけ、近日中に使者がきて正式な手続きにくるのでよろしく。」
光は去ろうとしたとき、ナターリャが呼び止めた。
「待ちな、シドー!!。」
「何か?。」
「これからあたしと業務提携するってことは、付き合いも長くなる、だからアンタには長生きしてもらわないとねえ。」
「・・・・・・。」
「イワン・カペラ!!、ミハエル!!。今からこのお嬢ちゃんのガードをしてやりな。」
「わかりましたボス。」
「イワンとミハエルは元空軍のパイロットだった。だがあたしがマフィアって理由で、弟は除隊させられたのさ、それに同情してイワンも除隊し
ここへ来たってわけさ。それに2人ともうではたつ。つれていってやってくれ!!。」
「わかりました。」
時は戻り2001年ナターリャのセーフハウス内
「アレからもう3年になるんだね、今じゃあんたはエレメンタル・フォースの代表で流通部門統括それにあのときよりもすっかり美人になったねえ
スカート丈も長くしたんだな・・・。」
「また、あんたにめくられたり、下ろされたりするからね(^^;)。」
「もうやらないよ。それよりもあのイワンが治安維持部門の陸戦部隊の副官として活躍しているとはねえ。」
「彼はいまやエレメンタル・フォースにはなくてはならない人よ。一騎当千のパイロットとして活躍もしている、そしてミハエルもタクトの副官だったわ。」
「あんたにはお礼をいわないとね、家柄の理由で除隊させられた、弟とイワンに活躍の場を与えてくれたのだから。」
「最初は総帥の下で訓練を受けさせて、異世界の治安を守らせていたのだ。」
「しかし、異世界ってのがあるのはまんざらうそじゃないみたいだな・・・。7年前の東京タワー閃光事件といい、あの日本海のはしらといい。あんたの
あの本(界列の日)を読んクチだね。」
「ええ・・・それで私の人生は大きく変わった・・。異世界とも貿易をしそのお金で異世界の治安を守る組織を作ったのが今のエレメンタル・フォースなの
だ。この素性は世界中の政府や軍隊の上層部そしてウラ社会では知られていること、でも1989年に日本海に現れた柱のおかげで、異世界の存在
もうすうす感ずくものもでてきているのも事実だけどね・・・・。C2機関はすでに私の素性もエレメンタル・フォースの実態もしっている。」
「C2機関だと!!。」
「私はさっきC2機関のデミトリー総帥あってきたわ(※FF:R第2話参照)。」
「なにをしにC2機関へいったんだい?。」
「仕事の依頼をね・・・内容は企業秘密だ。」
「なるほどね・・・・。」
「わたしはこれでおいとまさせていただくわ。”友人”が待っているのでね。また会いましょうナターリャ・ボルナコフ。」
「シドー、生きて戻って来いよ!!。」
光はマフィアのアジトを後にした。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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