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第78話、出撃前夜

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2001年10月2日午後23時佐渡、光はリサと一緒にいた。光は上が赤いのブレザーで白いYシャツに赤いネクタイそして黒い長めの
タイトスカートに黒いハイブーツを着用していた、かたやリサはあのFF:Uでおなじみのメインコスチュームであった。
「リサしばらくお別れね・・・。私は”あさって””戦場”へ行く。もしかするともう生きては戻ってないかも知れない・・・・・。もし私が死んだら
ユウとアイを頼みます。」
「そんな約束はできないわ、ヒカル・・・・それでは今に死ぬようないい方じゃないの!!。」
ここで時は少しさかのぼる。2001年9月28日、場所は光の実家。そこには龍崎と光がきていた。二人はいま姉、勇美の部屋にいる。
「姉さん、オレはまた異世界へ旅立つことになった。場所はデボネア帝星・・・・もちろん光も連れて行く。」
「またおまえは、光を危険な目に合わせるつもりなのか、勇!!。お前はよもや2年前のことを忘れたわけじゃあるまい。」
「わすれるものか・・・。だが光はエレメンタル・フォースにはなくてはならないのだ!!それに光はこのオレが死なせはしない!!。」
「光は本当に行くつもりなの!?。」
「もちろんよ。それにこのままではこの現実世界だって安全じゃなくなるのよ!!岩崎の話だと、帝国は機動要塞でオートザム本国を
狙ってるていうのよ。オートザムが滅んだら次はセフィーロそして次はこの地球が狙われるんだ!!、今のこの地球に立ち向かえるのは
FF財団やエレメンタル・フォースを置いて他にないでしょ義姉様!!だから私たちは死を覚悟して敵地へ乗り込むことにしたのよ!!。」
「そのFF財団もミヘン・セッション(※FF10より)のせいで治安維持部隊は機能できないのだ・・・。となると帝国と戦えるのはもう、俺たち
エレメンタル・フォースしかいないのだよ、姉さん・・・・。」
「私たちが戦わなきゃいったい誰がこの世界を守るのよ!!。」
光の両目からは滂沱の涙が流れていた。勇美は弟龍崎と光を優しく抱きしめた。そして勇美の目からも涙が流れている。」
「本当に二人とも立派に成長したのね・・・・。そこまで決心しているならもう私は何もいえない・・・。(TT)。その代わり二人とも約束して!!
必ず”生きて”ここへ帰ってきて!!勇っ、光!!。」
龍崎はなんとかこらえていたが、光はその言葉でこらえ切れず大声で子供のように泣き出してしまうのだ。
「私だって、本当はデボネア帝星には行きたくなんかない!!死ぬのが怖い!!(/TДT)/。でも戦わなければ、ならないんだああああ
:・。・゜゜・(≧◯≦)・゜゜・。・わあああああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜ん!!! 」
そこへ勇美の娘、望がモコナを抱いてあらわれた。
「イサムおじちゃん・・・ヒカルおばちゃん・・。このモコナを連れて行って・・・私からのお守り代わり・・・。」
「ヒカル泣くな・・・泣けばおいらも悲しくなる(TT)。」
望はないている光にモコナを差し出した。
「いまこそモコナが役に立つときだと思うのヒカルおばちゃん。」
ずっと望のペットだったモコナがいま光の手に戻ってくる瞬間だった。紺色のビジネススーツを着ている光は望を抱きしめるのだった。
「ありがとうのぞみ・・・・。」
光の両目からはまだ涙が流れ続けていた。それにつられたのか、望も泣き始めたのだ・・・。龍崎と勇美は席をはずすことにした。
「イサム・・・これをもっていきなさい。」
勇美は龍崎に一本の刀を渡した。それはかつて龍崎が次元の狭間でデボネアを一刀両断したのと同じものであった。
「これは風水剣・・・なぜ姉さんがこれを?。」
「私とて、龍崎一族の人間だった、だが今はお前が龍崎家の正統な当主だ・・・嫁にいった私よりお前がもっていたほうがよいだろう・・・。」
龍崎は風水剣を手にとって見ている・・・。
「獅堂家と龍崎家といってもかつては桜木家だったが、激動の幕末から付き合いが長い・・・。そして今では私が、覚と結婚したことによって
剣術の名門獅堂家と風水師一族の龍崎家は親戚同士の間柄となった。だからお前も必ず生きて戻ってこい、でないと正統な龍崎家は
お前の代で滅んでしまうからな・・・。私も男として生まれたかった・・・、男であるお前が本当にうらやましいよ。」
「姉さん・・・・・。なんて・・・いっていいか言葉がでてこねえええ・・・勇美大姉!!」
龍崎はそういって勇美の両手をがっちり手に取った。
「今生の別れなんていうなよ勇!!、お前には帰りを待っていてくれる者が私以外にもおるだろ!!ナツキちゃん(※FF4のゴルベーザの娘)
が・・・あの子を悲しませたりしたら承知しないぞ。だからお前は生きて戻って、おまえたちの子供をどんどんナツキちゃんに生ませてやるんだ!!。」
「わかったよ、イサミ姉さん。」
龍崎と勇美はその場で抱き合ったのだ。そこへ光も現れた。そして光も勇美の腕の中に入ったのだ。
「なんか・・・東京タワーで海ちゃんと風ちゃんと泣いて抱き合ったことを思い出しちゃったよ。龍崎さんだけだね。涙流してないの・・。」
「ああ・・・もう枯れちまったよ。それにオレは男だし・・・。」
「おいらもいるよ・・・。」
「モコナを忘れてた。」
光は泣き笑いしていた。
そして、光の実家から、龍崎邸へ移動した。そこには使用人のふみこさんと龍崎の若妻ナツキがいた。龍崎はナツキの両肩をつかんで話しかけた
「ナツキ、すまない・・・、せっかくスピラから戻ってきたのに・・・また行かなければならなくなった。今度は長くなる・・・だからわかってるな、今夜は
付き合え・・・・・。」
「うん・・・・。(久々の登場なのに私の出番これだけ(^^;)。)」
ナツキは顔を赤くして答えた・・・。そして光も顔を赤くしてこたえる。
「あの・・・龍崎さん、私はこれでお暇させていただきますね・・・(*・・;*)。」
「あ・・・ああ・・・じゃあ10月4日にオートザム空軍基地でまってるぞ。」
その後の龍崎の展開はいわずもがな・・・・(^^;)。
光は新潟へ移動し、そこでまたリサと再開する。10月2日の夜に佐渡で待ち合わせる約束をして・・・・。
2001年10月1日、ユウとアイは異界へ行く準備をしている。そのときドアのノックがした。ユウがドアを開けるとそこには黒色(ゼノサーガカラー)の
ビジネススーツを着た光が立っていた。
「あ、光おねえちゃん。」
光はユウとアイの肩をつかんで答えた。
「二人とも、しばらく私はいなくなるけど、ちゃんとやっていけるわよね。」
「もちろんだよ、光おねえちゃん。」
「ちゃんと毎日食事はとるのよ。」
「ヒカル今度はいつ戻ってくるの?。」
光はその言葉で今にも泣き出しそうになったがそれをこらえて答えた。
「”半年”は戻ってこれないわ・・・だから、二人で仲良く、力をあわせて行くのよ。元気でね。ユウくん、アイちゃん・・・。」
そして光は玄関から立ち去り、それからまもなく両目から涙があふれてくるのであった。
そして時は戻り、2001年10月3日・・・
「約束して、ヒカル必ず生きて戻ってきて・・・私もハヤカワ夫妻を連れて戻ってくるから・・お願いヒカル!!。」
「リサ・・・・・。(TT)。」
光とリサはその場で抱き合った(^^;)。二人とも両目から涙が流れていた。(しかしよく泣くなあ(^^;))
「私もう行かなきゃ・・・。」
「ユウくんとアイちゃんを頼んだわよリサ。」
こうしてリサは異界へ旅立った。光はF40に乗ってその場から去った。そしてまもなくユウとアイが到着するがそれはまた別のお話・・・・。
そしてエレメンタル・フォースはいよいよ帝国の本都のあるデボネア帝星へ向かうのである。

第4部 終
管理人:PN.らくがきねこ

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