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第79話、潜入!!機動要塞編(1)出撃
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2001年10月4日、オートザム空軍基地にエレメンタル・フォース治安維持部門の隊士たちが次々と集結していた。
司令部では龍崎が外を見ている、そして戦闘装束を着た光と山波も側にいた。
「除隊した隊士は30名か・・・山波と鈴木が新しい隊士の募集をして来たのが50名・・・、20名増えたのはいいが、
実力やレベルが低いので、旗色はあまりよくない・・・・」
「タクトやライコネン中心に育成はさせてはいますが・・・。」
「短期決戦にしたいのだよ。新たにプロストとアルシオーネが加入したのはいいが・・・。」
「スピラでは隊士の募集はしなかったのですか?総帥・・。」
「したいのはやまやまだが、あいつらに戦闘機や人型兵器はあつかえまい・・・・。」
「星団連邦ではつかえそうなのはラズリ・プロスト大尉だけでした。クーカイファウンデーションは・・・みなレアリエン
(※人造人間みたいなもの)ばかりでしたそれに一騎当千を求めるとなると・・・。」・
「それでも50名獲得できたのはすごいことだ・・・・。」
そこへ明里が現れた。
「獅堂代表。」
「何、明里?。」
「獅堂代表にお客様がお見えですが。」
「私に?。」
「クレフといえばわかると・・・・・。」
「クレフがここに来てるの!?。代表室へ案内してあげて。」
「わかりました。」
光は戦闘装束から紺色のビジネススーツに着替え代表室へ移動した。そこには光の別荘であったときと同じ外見をした
クレフが座って待っていたのだ。
「久しぶりだなヒカル!!。」
「クレフ!!、何故ここへ!?。」
「いよいよ、帝国の本都に乗り込むのだろ。前にもいったはずだ、その時はこの私を呼べって。」
「・・・・そうだったわね・・・・。忘れていたよ。」
「まあいい・・・・。本都デボネア帝星に乗り込むのはいいが、この先には帝国の機動要塞がある、そこを突破しないことには
本都へ行くことはできない。先にデボネア帝星へいったオートザム正規軍は機動要塞が現れたため、補給路を絶たれ、
次々と帝国にやられているらしい。」
「そ・・・そんな・・・ナカジマ大佐の話では・・・もう6割は制圧したっていってたのに・・・。」
「事態が変わったのだよ・・・・オートザムの旗艦NSXは何とか本国へ戻れたようだが、まだ7割が取り残されている・・・。
このままでは食料や武器や弾薬は底つくのも時間の問題だろう・・・そうなれば・・・帝国はオートザムへ向け総攻撃を開始
するだろう・・そうなればオートザムは滅ぶ!!そうなると次はセフィーロそして・・・お前たちのいる地球だ・・・。」
「セフィーロには帝国に立ち向かえる戦力はない・・・・たとえ魔神を復活させたもしても・・・。」
「魔神はもうよみがえらない・・・ウミとフウはもういないのだぞ・・・・。それに帝国はエンツォは魔神兵を使い始めたのだ!!。」
「魔神兵!?。」
「魔神は巨大なよろいといってもいいが、魔神兵は中にいるのは人ではない!!人の脳だけを入れているいわば、魔物その
ものだ!!、わかりやすくけば、デボネア最終形態の量産型といってもよい!!。」
「人の脳だけを魔神の中に!!。」
「それを使い始めたことによってオートザム正規軍は旗色が悪くなってしまったんだ・・・・。あんな恐ろしい兵器をエンツォが作り
だすとは・・・・。」
クレフは頭を抱え込んでしまった。
そこへ山波とタクトそしてユーノスと龍崎も中へ入ってきた。
「魔神兵に機動要塞・・・・。」
さすがの光も頭を抱えこんでしまった。
「事が大きすぎる・・とにかく我々だけでは対処できない、クーカイファウンデーションや星団連邦にも援軍を要請しなければ・・・
それに最悪の場合・・・・。」
「戦う前からまける事を考えてどーすんだよユート!!。」
タクトがつっこんできた。
「あらゆることに策をねっておくのが軍議ではないか!!。」
その言葉に光もびっくりした。
「山波君でも怒鳴ることあんだ・・・。」
「総帥一刻の猶予もなりません!!いそいでクーカイファウンデーションや星団連邦に至急援軍の要請を・・・。」
山波はそう龍崎に進言するが、龍崎は考えこんでいる、そこへユーノスが発言した。
「何を悠長なこと申されている!!よろしいですか、こうして考えているうちにも帝国は次々とデボネア帝星にいる正規軍を攻略して
いるのですぞ!!、そうなればオートザム本国やセフィーロよりも確実にここへ乗り込んでやってきますぞ!!。」
「やべーじゃねーかよ・・・。」
「先手を撃ちましょう・・・これを見てください。」
ユーノスは一枚の図面を広げて見せた。
「ユーノス・・これは?。」
「オートザム正規軍のひとりが命がけで入手した機動要塞の図面と設計図です。大勢で行くよりも、少数でのりこんで、ここの弱点と
なるメイン・コンピュータを破壊するのです。」
「機動要塞をまずたたいて、補給路の確保か・・・・なるほど、さすが元オートザム陸軍指揮官だったことはある。」
「総帥、腕の立つ隊士を選別して、ここへ乗り込むのです、決行は今夜・・・一刻の猶予もなリませんぞ!!。」
「決行は今夜・・・・。」
「ここはユーノスの陸戦部隊とタクトの海上部隊の出番だな・・・。メイン・コンピュータを破壊したあと、山波の航空部隊が奇襲それをタクト
の隊が援護これしかあるまい、よし隊士全員をブリーフィングルームへ・・。」
ブリーフィングルーム・・・龍崎がフライトスーツを着た山波と戦闘装束を着た光を引き連れてやってきた。そして山波が号令をかける。
「アテンション!!(注目)」
龍崎が壇上にたった。
「みんなよく聞いてくれ!!、現在オートザム正規軍の戦況は魔神兵と機動要塞の投入によって戦況は非常に悪くなってしまった!!
機動要塞によって基地と本国の補給路は完全に絶たれてしまい孤立状態にある。しかも駄目押しで帝国の魔神兵によって次々と陣地が
落とされているという・・。」
その言葉で周りはざわめきだした。
「静粛に!!、このままオートザム本国をはじめクーカイファウンデーションや星団連邦の援軍を待っててもラチがあかない!!我々だけで作戦
を決行する!!」
そして大型スクリーンに帝国の機動要塞の図面が現れた。
「おおお・・・。」
「これはオートザム正規軍のひとりが命がけで入手した機動要塞の図面と設計図を陸戦部隊のユーノス少佐が提供してくれたものだ。
まず陸戦部隊が中へ潜入する。この戦闘指揮は光、お前がやれ!!。」
「わたしが・・」
「そうだ・・白兵で腕のたつのを5名選出しろ。タクトは光のサブだいいな。」
「おう!!。」
「陸戦部隊がメイン・コンピュータを破壊して、脱出確認のシグナルがでたら、山波率いる航空部隊は機動要塞を攻撃!!そしてタクト
の隊は航空部隊と合流し、機動要塞を破壊して補給路を確保する。これが今回の作戦だ。決行は今夜!!決して敗北は許されない!!
心してかかれ、そしてこの戦いの勝利によって今こそエレメンタル・フォース治安維持部隊は異世界中に鳴り響くだろう!!。」
「おおー!!(さだはる)。」
「帝国のネコども、殺して殺して殺しまくってやる!!。」
「以上!!解散!!。」
光とタクトはジェオとアルシオーネそしてユーノスとプロスト、そしてクレフを選出した。光は戦闘装束の上にフライトスーツを着用しタクトの
F14の後部座席に座った。
「カタパルト発進用意整いました。本田、獅堂機どうぞ。」
「本田拓斗!!F14トムキャットスーパーカスタム出るぞ!!」
タクトのF14は空軍基地を飛び立った。そしてラズリのエイムスの後部座席にはクレフが座っていた。そしてジェオのGTO、アルシオーネの
FTOと次々と出撃していった。
続く
管理人:PN.らくがきねこ
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