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第80話、潜入!!機動要塞編(2)ラズリ・プロスト
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タクトたちは宇宙空間を飛んでいた。
「すげえなF14が宇宙空間を飛べるなんてよ・・・。」
「本田君、エルザ号よ。」
「こちらエレメンタル・フォースのタクトだ着艦許可願いたい。」
「こちらエルザ号のトニーだケツ(後部ハッチ)開くからつっこんでいいぞ。」
「いやらしい(^^;)!!。」
光は赤面していた。次々とエルザ号へ着艦していった。ただジェオとアルシオーネの機体は大きすぎるので後ろからワイヤーで
牽引することになった。
「エルザ号は久しぶりね・・。」
光たちはブリッジへ移動した。そこにはマシューズ船長はじめトニーやハマーそしてケイオスたちがいた。
「よう、赤毛の姉ちゃん!!タクト元気だったか!!、話はきいてるぜ、機動要塞に乗り込むんだってな。」
「たった6名でか?。」
「少ないほうが帰って有利なときもあるんですよトニーさん。」
「またお会いしましたね、船長。」
「アルシオーネも来たのか。とにかく目的地につくまで2、3日はかかるな、ゆっくりしてけ。」
オートザム空軍基地
「切り込みたい全員エルザ号に合流しました。」
「あとは結果をまつだけだな・・・・。頼むぞ光」
エルザ号船内食堂・・治安維持部隊の緑色の上着に黒い短いタイトスカートを着用しているアルシオーネが外を見ていた。そこへ
クレフがやってきた。
「久しぶりだな、アルシオーネ。まさか生きていたとはな。」
「導師クレフ・・。」
「次元の狭間へ送られた私はエレメンタル・フォースの総帥龍崎さんに助け出されました。」
「そうか・・・結局、彼とはゆっくり話しをすることもなかったな・・・。」
「不思議ですよね・・・数年前デボネア様に操られていたとはいえヒカルとは敵同士だったのに、いまではこうして一緒に戦いに出ているんですから。」
「なんとしても機動要塞は破壊せねば、デボネア帝星にとりのこされたオートザム正規軍は救えない・・・。」
帝国軍機動要塞
「クライスラー司令、ロード卿がお見えになりました。」
「わかった!!」
黒い兜に甲冑とマントをまとったロード卿がやってきた。呼吸音がしきりに響いている。
「設計図を奪われたそうだな。クライスラー司令」
「申し訳ございません、ロード卿。」
「まあよい、ここへ持ってきてくれるだろう・・エレメンタル・フォースの連中が・・・。」
「は?」
「感じるのだ・・・それも懐かしい何かを・・・・。」
「この機動要塞に乗り込んでくるとでも?。」
「それもありえるだろ・・。」
「しかしこの機動要塞はオートザム正規軍ですら歯がたたない難攻不落の要塞ですぞ。」
「だが設計図はエレメンタル・フォースの手に渡っている、たとえ難航不落といえども所詮は人間が作ったものだ過大評価はしないほうがよい。」
「アーマトループス(装甲兵)の配備を増強させます。」
「それが妥当だな・・クライスラー司令。」
エルザ号女性キャビン・・光はゼノサーガカラーのビジネススーツを着用していた。テーブルに座り、写真を眺めている。
「ウミちゃん・・・・・フウちゃん・・・・いよいよ仇を取るときがきたよ。どうか見守っていて・・・・。」
「オイラを忘れちゃこまるよ。」
「モコナ!!いつの間に!?。」
「クレフと一緒に来たんだ。」
「モコナが私と同じ言葉がしゃべれるようになってホントありがたいな。」
「ヒカルのため、オイラ言葉覚えた・・・ヒカルにまた会いたいから・・・・。ウミもフウも逝ってしまったオイラ・・・とても悲しい・・・。」
光はモコナを優しく抱きしめていた。
エルザ号男性キャビン・・・ジェオはトニーとウデ相撲をしている。ラズリはユーノスと立体将棋をタクトは相変わらずベッドでマンガを読んでいた。
「よう、タクト今日はユートはいねえのか?。」
「あいつはいま待機中さ・・・。俺達が機動要塞のメーンコンピュータを破壊して機能をとめたら、ユート率いる航空部隊と海上部隊隊士たちが来る。
そしたらオレとラズリはユート合流して、機動要塞をたたくのさ。」
「海上部隊ってすごいんだな、戦闘機にものれば、陸戦部隊と同様白兵戦もするしな。」
「まあな、治安維持の中で一番バランスが取れた部隊だからな。航空部隊は白兵には向かないし・・陸戦部隊は戦闘機のスキルが低いからな
まともに乗れるのはユーノスとイワンだけさ。特にユーノスは口先だけの男だが戦闘機や人型兵器の操縦の腕はこのオレでも人目おくからな。」
「ユーノス少佐は将棋もつよいよ・・これでもう7連敗だよ。」
「そういやミハエルもユーノスとの立体将棋はかなわなかったな・・・。」
「ミハエルは戦闘空母に特攻して行っちまったし・・・。」
「その後任で私が来たんですよ。」
「ラズリはオレの副官さ、元星団連邦軍特殊作戦司令部情報局員だったらしいぜ、たしかあい方は・・・。」
「ラピス・ローマン大尉(※ゼノサーガに登場)ですよ。まさか自分がこのエレメンタル・フォースに入るとは思っても見ませんでしたがね。」
「その経緯聞きたいな。」
「いいですよ。あれは第二ミルチアにいたころでしたね。」
ここで時はさかのぼる。山波と光は第二ミルチアのヴェクター社から星団連邦政府へも行っていた。
光と山波はは客間へ通された。そこには褐色のハゲジジイヘルマー代表と声がカガーリン(※ガンダムさんSEEDにでてきた男女)といっしょ
のユリ・ミズラヒが座っていた。
「これはこれは、獅堂代表、はじめまして、ミルチア自治州政府代表討議員のヘルマーです。あなたのご活躍はクーカイファウンデーションの
ガイナン代表理事からよく聞いておりますよ。」
「それはどうも(^^;)。」
ユリは山波の顔を見ていた。
「アスラン!!じゃなかった・・・星団連邦接触小委員会、専門委員の一人ユリ・ミズラヒです。」
「カガリ!!もとい・・・エレメンタル・フォース総長の山波裕人です。」
山波たちは互いに握手をかわした。
「第二ミルチアはいかがですかな。獅堂さん、山波さん。」
「とてもいいとこですね・・ちょっとしたいざこざでもすぐ警察が駆けつけてくれる・・。」
「そういえば、あなた方エレメンタル・フォースの治安維持部門は隊士を募集してると聞きますがなぜ、兵士とか隊員とか呼ばないのです?。」
「エレメンタル・フォースは”軍隊”ではないからです。」
「・・・でも、今はオートザム共和国と手組んでディアマンテ帝国と交戦していますね。しかもあなた方は正規軍と同じ階級を適用されている。
それはどう説明いたします?シドー”中佐”、ヤマナミ”中佐”。」
「正規軍の階級を適用しているのは、我々は戦場への支援時にも正規軍に命令できるよう、特権として適用しているだけです。また、いま
帝国と戦っているといいましたが、我々は治安を守るのが目的であって、こちらから侵略する行為はいたしません・ただし向こうからケンカを
売ってきたりした場合は話しは別です。現に私は二度も帝国に暗殺されかけ、その巻き添えで私の親友が二人死んだ・・・。帝国はいま世界
を滅ぼそうとしています。おわかりですかミズラヒさん!?。」
光は左手を腰にあて、たちあがり、ユリの前に詰め寄った。表情はより一層きつくなっている。右手を机に押し当てている。
光に、にらみつけられたユリの顔からは冷や汗が出ている。
「わ・・・わかりました・・・。」
「では、本題に入りましょう。あなたがた星団連邦からウデが立つものをエレメンタル・フォースで預かりたいのですが?。もちろんタダとはいいません
働きに応じて報酬も支払いいたします。」
すると、ヘルマーはなにやら資料を持ってきた。
「獅堂さん、これは選りすぐりの兵士名簿ですがこの中から選んでみてはいかがでしょうか?。」
「ステータスものっていますか?それが選考基準になりますので。」
「もちろんですとも。」
光はその名簿に目を通しはじめた。そのなかにはカナーン(※ゼノサーガEP2に登場)ルイス・バージル、ジギーなどといった名前があった。
「正規軍レベルなら全員採用だけど・・・話にならないわね。」
「話にならないだと・・彼らエリートの中のエリートだぞ!!。」
さすがのヘルマー代表も光の言葉にキレたようだ。
「私が求めているのは”人殺しのできる”一騎当千の隊士をのぞんでいるのだ。それにこのなかにはサイボーグやレアリエンも含まれている。」
光とヘルマーはガンとばしあっていた。そこで山波が・・・・。
「光、こいつはどうだ?。このラズリ・プロストってのは。」
「ラズリ・プロスト?ああ、あのときラピス・ローマン大尉と一緒にいた青年か・・・。」
「経歴みると、かなりの戦歴がある、ミルチア紛争でもたったひとりで一個小隊を滅ぼし、表彰が3回そのうちの2回は撃墜王とまでなってる。
ちょうどミハエルが死んだのでその穴を埋めるにはいいんじゃないか?。」
山波は光に履歴書をわたした。
「面接してみる必要はあるわね。」
「ラズリ大尉に目をかけられましたか・・・では早速呼び出して見ましょう。」
ヘルマーはラズリを呼び出した。
「ラズリ・プロスト入ります。」
そしてラズリは光たちの姿をみて驚いたのだ
「あんたはあのときの!!。」
「そう、私がエレメンタル・フォースの代表獅堂光だラズリ大尉、あの時は世話になったわね。」
そして光はラズリの経歴をみていた・・・。
「ラズリ大尉、あなたはこれだけの腕をもちながら、なぜ一情報員に甘んじているの?。」
「じつは、ヴェクターでのアーキタイプ暴走事件で自分はエイグスに乗って駆けつけたんです。でもその時自分の指揮のあやまりで、
ヴェクターをはじめ、仲間からも多数の死傷者をだしてしまいました。自分はその責任をとって除隊し、それからはヘルマー代表に
拾われて現在にいたっています。」
「私のところで働いて見る気はない・・たしかにあの暴走事件は災難だったけど・・・その腕を買いたい。」
「こんな自分でいいんですか?他にもルイス・バージルとかジグラット8とかもいるでしょうに・・。」
「バージル中尉はあの性格じゃ私の命令は聞かないでしょうよ・・それにあれはただの”人殺し”だ。」
「たしかにそうでしょうね・・あいつはミルチア紛争の時、笑いながら敵兵を殺していたんで・・・、バージルが不採用なのはわかりますが
なぜ、ジグラット8はだめなのです?。」
「彼がサイボーグだからさ・・・・。それに今のレベルではとても帝国には立ち向かえないわね・・・。」
「なるほど・・。」
ラズリは納得したようだ。
「ラズリ大尉はタクトのいる海上部隊の副官をしてもらう。星団連邦時代の指揮官と撃墜王の腕を振るってほしい。」
光はラズリと握手を交わすのであった。
そして時はもどり、エルザ号のキャビン内
「おまえにそんな経歴があったとはな・・。ところでおまえ年いくつだ?。」
「29ですが・・15で戦場に立たされましたから・・。」
「15で・・・・すげーな・・。」
「まだ甘いな・・・・。」
「何がだよタクト。」
「光は14で、戦っていたんだぜ、たしかザガートとかデボネアとか・・・。それにアンタは俺より年上かもしれんがここは年功序列じゃなくて
実力と階級がものをいうところだ。それにあんたはオレの副官だ、せいぜいオレの足を引っ張らんでくれよ・・・。ラズリさんよ。」
「・・・・わかりました。タクト”先輩”・・。」
すでに二人は火花を散らしあっていた。そこへハマーがやってきた。
「敵襲っすよ!!第一戦闘配備っすよ!!。」
「来なすったか!!。おいハマーすぐハンガーに連絡してオレのF14のエンジンまわすよいってくれ!!。」
「了解っす。」
エルザ号ブリッジ、光が駆けつけてきた。
「船長、敵襲だって!?。数は?。」
「戦闘機が8機だ。シート代わろうか?」
光はマシューズと交代して光がキャプテンシートに座った。そしてそばにあった受話器を取った。
「本田君!!数はチェイサーが8機よジェオとラズリと一緒にでて!!。」
「おう!!任せろ!!。」
タクトの後部座席にはアルシオーネが座っていた。
「ジェオ・メトロ、GTO出るぞ!!。」
タクト&アルシーネのF14、ラズリのFTO、ジェオのGTOはエルザ号から出撃していった。
続く
管理人:PN.らくがきねこ
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