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第81話、潜入!!機動要塞編(3)タクトとアコード
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「こちら、グリーン・リーダーのタクトだ敵は全部で8機だが、そのうちの一機は照合データにない。新手だ、気をつけろよ!!。」
帝国軍のチェイサーを従えていたのはアコードの乗る新型可変ギアレクサスであった。色は金色に塗り替えたようである。
「ほう、宇宙空間にF14トムキャットか・・・すごい改造の技術をエレメンタル・フォースは持っていると見た。全機に告ぐ、こいつは
オレが相手にする、お前らはGTOとFTOを相手にしろ、たかが2機と侮らないほうがいいぞ、相当な腕を持っているとみた。」
レクサスは飛行形態のままタクトのF14に近づいてきた。
「こ・・・・この動きは・・・同じだ機体は違うが戦闘空母と戦ったときオレに攻撃をしかけた金色のチェイサーと同じ奴だ・・・」
レクサスは発光信号をだした。
「おもしれえ、ドックファイト(※戦闘機による一騎打ち)か・・・望むところだ、奴の化けの皮をはいでやる。」
タクトのF14はレクサスに戦いをいどんできた。
「おらーっタクト様参上だー!!。」
「タクト上だ!!。」
タクトは素早くバルカンでチェイサーを撃墜した。しかしすぐ後ろのチェイサーがF14にバルカンを発砲したが外れた。
「しゃらくせえっ!!並の飛行機のりならいざ知らず、こちとら筋金入りの艦載機乗りだぜ・・・車輪がカタパルトから離れた時から
全開戦闘ができるのがF14のウリよ!!」
レクサスとF14は宙返りをして飛び続けている。
「こなくそ!!、こ・・こいつ・・・新型機とはいえ航空自衛隊みたいな動きをしやがる・・・・。」
「あのF14・・相当の腕利きだな・・このオレと空中戦を互角にやれるのはそうザラにはいない・・・・。」
「(・・・・このやらぁ!!こいつぁ、間違いねえ奴も自衛隊員だ・・・癖を知ってやがる。!!)」
F14は懸命にアコードのレクサスを追い続けている。
「(ここまで腕のたつ奴は、今まで一人しか知らねえ・・・ブルーインパルスチームの牧島赤穂人ぐらいのもんだ・・・・。)」
「(ここまで互角にやれるやつは一人しか知らん・・・・航空自衛隊小松第306飛行隊・・・確か本田拓斗・・・あいつぐらいのもんだっ
たがな・・・・世の中は広い・・・・けっこう腕のたつのがいるもんだ・・・。)」
後ろからアルシオーネが話しかけてきた。
「そんなに深追いして大丈夫なの?エルザ号に戻れなくなるんじゃない?。」
「大丈夫だちゃんとトレースしてもらってるから・・・。」
そしていつのまにかレクサスとF14は機動要塞近くの植民衛星の上空を飛んでいた。
「くそお!!ツラ拝んでやるぜ!!(むりやりおろしてでもその顔拝ませてもらう!!それにしてもこの狭い山間の中を音速に近い
速度で飛ぶとは・・・・相当な腕の持ち主だな・・・。」
山間を飛ぶレクサスとF14・・・やがて広い平地が見えてきた。するとレクサスは機体を揺らし翼から車輪を出したのだ。
「降りようってのか・・・おもしれえ!!。」
タクトのF14も機体から車輪を出してレクサスと同時に着陸したのだ。タクトはF14のキャノピーをあけ、懐から銃を取り出しスライドさせ
いつでも発砲できるようにした。
一方レクサスは金色だった機体がシルバーにかわり、ゆっくりとキャノピーが開いたそしてメットを取り、タクトの方をみてこうこたえたのだ。
「まさかお前がエレメンタル・フォースにいるとはな、本田拓斗・・・。」
「アコード!!、牧島赤穂人・・・あ・・・あんたか!!。」
タクトとアルシオーネは機体からおり、アコードも機体から降りた
「久しぶりだな・・・浜松の航空ショー以来だな・・・。」
「おれはてっきりあの事故で死んだと思ってたぜ・・・どうやってたすかったんだ?アコード?。」
「オレも正直だめかとおもったよ気がついたら手術台の上にたたされていた・・・。体の9割が機械化されてな・・・残っているのはわずかな
頭蓋骨と脳だけだ・・・。」
「それじゃおまえは・・。」
「そうさサイボーグとしてオレはよみがえった・・・。この目もサングラスに見えるが・・・これはもう目そのものではずすことができないのさ。
そこにいる女性はおまえの”コレ”か?。」
「う・・・・たまたま後部座席に座っていただけだよ。」
「アルシオーネです。」
「ほう・・・あのデボネアに仕えていたアルシオーネか・・・・奇縁だな・・・。」
「デボネア様を知っているのですか?。」
「セビル大佐から聞いた・・・・あの人もデボネアについていたが数年前シドーとかいう女に倒されて、元の人間に戻ったようだが・・・結局は
返り討ちにあったようだ・・・今は蜂須賀四兄弟が後任になったらしいがな・・・。」
「蜂須賀四兄弟!?。」
「暗殺部隊の隊長だったセビル大佐の後をついでシグマ中佐も蜂須賀四兄弟の手によって処刑されたようだ・・・。」
「それよりも、なぜおまえが帝国についているんだ?。」
「オレを助けてくれたのはセビル大佐さ・・・異世界の医学もすてたモンじゃない・・・これが日本やアメリカの医学では完全にオレは死んでいた
からな・・・・。だからおれはその恩に報いることにしたのさ。」
「でもお前を助けたセビルは死んだ・・・義理もクソもないのでは?。」
「セビル大佐がいなくなっても俺にはまたロード卿がいる。」
「ロード卿?。」
「帝国軍の指導者であり皇帝のロイヤルガードの隊長でもある。おれもいまではロード卿の側近になった。タクト・・・おまえも帝国にこないか?
おまえの腕なら、将校になれる素質は十分にある、俺がクチを聞いてもいい・・・所詮エレメンタル・フォース治安維持部隊は傭兵の集まりと聞く
傭兵は金で雇われて動くというエレメンタル・フォースが支払う金額よりもそれ以上の報酬をだしてもよいのだぞ。どうだ?タクト?」
「・・・・・悪くないはなしだな・・・・だがみそこなってもらっては困る・・・これでも一応戦争のプロだ!!。プロってのはその契約期間内はなにが
あってもそれは破れない!!。」
「そのために死ぬようなことがあってもか!?。」
「死ぬのも契約のうちだ・・・天国へ行くか地獄へ行くかは自由だが・・・今のオレはエレメンタル・フォース側だ・・・・悪いなアコード。」
「・・・・・そうか・・・。」
アコードはタクトにあるカプセルを渡した。
「これは?。」
「機動要塞のメーンコンピュータの機能を停止させるパスワードが入っている。これがないと無理に破壊しようとすると自動防衛システムが
働き、二度とメーンコンピュータは破壊できなくなる。」
「おまえなぜこれを?。」
「勘違いするな・・・今お前に死なれてはこまるからな・・・お前を倒すのはこのオレだ!!。それまで生きていろよタクト!!。おれはデボネア
帝星にいる。そこまでたどり着いてこい!!またあおう。」
アコードはレクサスに乗りそのまま飛び立っていった。そしてしばらくしてタクトに通信がはいった。光からである。
「タクト!!、アルシオーネ!!おまえら勝手に戦列を離れてどこで油売ってたんだ!!ゴルァ!!早くエルザへ戻ってこい!!二人とも
”修正”してやる!!。」
「そーどなるなよ光!!いい土産ができたんだ帝国の機動要塞のメーンコンピュータの機能解除パスワードさ。」
「それは本当なのかタクト!?。」
「本当よヒカルさっき帝国の将校と話していたんだから・・・・。」
「・・・・・いいでしょう・・・とにかくエルザへ戻りなさい話しは後で聞く。」
「了解!!。」
タクトとアルシオーネの乗るF14はエルザ号へ向かって飛び立っていった。
続く
管理人:PN.らくがきねこ
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