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第82話、潜入!!機動要塞編(4)潜入

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そのころ山波たちはオートザムの旗艦NSXに乗艦していた。NSXブリッジでは艦長のナカジマと龍崎が握手を
交わしていた。
「エレメンタル・フォース総帥の龍崎と申します。」
「あなたが、あの異世界最強の戦士と言われた龍崎勇さんですか、いつかあなたの武勇伝を聞きたいものですな。」
「・・・それは後ほど・・。でもナカジマ大佐が来てくださって本当に助かりました。なんせウチはこういった戦艦や空母は
ないので・・・(^^;)。」
「機動要塞につくまでまだ時間もありますし、艦内を見学なさってはいかがでしょうか龍崎大佐。」
「早速そうさせていただきます。」
場面はエルザ号に変わる、タクトとアルシオーネは光に呼び出されていた。
「これが、あのアコードとかいう帝国のパイロットからもらった機動要塞のメインコンピュータを停止させるパスワードってわけ?。」
「・・・・ああ。」
「そのアコード・マキシマは浜松の航空ショーで事故死した元ブルーインパルスチームのメンバーだった牧島赤穂人とはね・・・
以前、東京タワーのレストランでもその話は聞いてはいたけど、信じられないわね・・・それにアコードの蘇生にセビルが絡んでいた
とは・・・・。」
「セビル・・・デボネアさまの側近だったあのセビル。」
「そうよ、アルシオーネでもセフィーロでは私が一度は倒したけど、元は帝国側の人間だったようよ。」
「アルバーもそうなのかしら?。」
「それはわからない・・・・。でもセビルは結局は私がこの手で殺したけどね・・・それに引き換えてウミちゃんとフウちゃんが逝って
しまった・・・。」
「でも、どうやって機動要塞に侵入するんだ?まさか堂々と正面から入るってんじゃないだろうな・・・・。」
「この船は貨物船なのよ幸いオートザムの船じゃないからなんとかなると思う。本田君そろそろ白兵の準備をしたほうがいいかもね
私もでる。」
「光も戦うのか?。」
「当然だ」
機動要塞ブリッジ。そばにはロード卿の姿もある。
「クライスラー閣下、貨物船らしきものがコチラに近づいてきています。」
「なんだと?」
「どうしますか、オートザムの船ではないようですが・・・。」
「機種は判明できるか?。」
「照合データには載っていません・・。」
「キャプチャー・ビームをあの船に向けて照射しろ」
「はっ!!。」
「なつかしいフォースを感じる・・・・。」
「なつかしいフォース?」
「クレフそしてワシの娘のフォースも感じられる・・。」
「・・・・・・。」
「キャプチャービーム照射!!。」
エルザ号ブリッジ
「船長!!みえましたぜ!!帝国の機動要塞だ。」
「でかいな・・・小型の惑星ぐらいの大きさはあるぞ。」
「どーするんすか?。」
「いくしかねえだろ・・・。」
「うわっ!!。」
「どうした!?トニー!!。」
「キャプチャービームにつかまった!!。」
「おい、ハマー!!赤毛のネーチャンたち呼んで来い!!戦闘開始だとな。」
「了解ッス!!。」
エルザは機動要塞のキャプチャービームで拿捕され、強制的に入港させられた。周りには白いバトルスーツをまとった
10数名の装甲兵アーマトループスと紺色の軍服を着た帝国の将校が待ち構えていた。
「クライスラー閣下、貨物線を拿捕いたしました。」
「よし、船内をくまなくチェックしろ、”ネズミ”がいるかもしれん。」
「はっ!!。」
エルザ号の後部ハッチから2名のアーマトループスと将校が入っていった。そしてしばらくして・・
拿捕されたエルザ号の港にロード卿とクライスラー少将がやってきた。エルザ号の後部ハッチから2名のアーマトループスと
将校が降りてくる。
「誰も乗っておりません。飛行記録には船を放棄したと記されていて、艦載機と脱出カプセルもひとつも残らず発射されております。」
「エレメンタル・フォースの連中はいたか?。」
「いえ、一緒に脱出したものと思われます。」
「スキャニングクルーにもう一度船内を徹底的に調べさせろ。」
「はい。」
「何かを感じる、長い間忘れていた何かを・・・。」
そういうとロード卿とそばにいたクライスラー少将はその場を去っていった。
「急いでスキャニングクルーを呼べ!!船内を徹底的に調べる。」
数名のアーマトループスがエルザ号に乗り込んできた。そして過ぎ去ったあと、隠し床から光たちが出てきた。
「二重床とは考えたわね・・。」
「密輸品を隠すために作ったんだがまさかてめえで入るとは思っても見なかった。しかしどうやってコレからメーンコンピュータまでいくんだ
ここは帝国の要塞、敵地のど真ん中だぜ!!。こっちはわずか数名・・・向こうはどうみても2000や3000はいるぞ・・・。」
「マシューズの旦那それは、”並”の軍隊にいうんだな、オレたちゃ泣く子も笑うエレメンタル・フォースの隊士だぜ、一騎当千のツワモノの
集まりだ。」
「とにかくずっとここにいてもまずいのではないか?。」
「そうだけど、どうやって・・。」
「オレに考えがある。」
スキャニングクルーが現れ、エルザ号の後部ハッチに到着し、大きな黒い箱を二人がかりで空けて資材を取り出した。
「後は頼む何かあったらただちに報告してくれ。」
アーマトループスの言葉にスキャニングクルーはうなづいた。
「よし引き上げだ。」
大勢いたアーマトループスは数人を残してその場から去っていった。
スキャニングクルーは黒箱をもって中へはいっていく。しばらくして中から声が・・・、
「おいしたの二人、ちょっと手を貸してくれ!!。」
その声に2名のアーマトループスも中へ入っていった。中ではトニーやタクトたちにボコボコにされているのである。
「よし、これで変装せっとは一丁あがりと・・・。」
光も気絶させたスキャニングクルーの制服に着替えていた。髪はUPにして帽子を深くかぶりサングラスを着用した。
「光その髪の色だと目立つぞ。」
「わかってるわよ・・・。」
光の髪はヘアカラースプレーで赤から茶色に変えた。
「さすがだな・・。」
「さてといきますか・・・。」
そして港の管制室ではなかなかエルザ号からいきなり持ち場を離れたのに不審感をいだき、一人の将校が応答した
「TK421なぜ持ち場を離れた?TK421応答せよ!!。」
すると後部ハッチから、タクトと扮したアーマトループスが出てきた。タクトはゼスチャーでヘルメットを指していた。
それを見た将校は・・・。納得したようだ。
「インカムの故障らしい・・・。ちょっと見てくる」
そういってシャッターを開けようとしたそのとき、光とジェオが待ち構えていた。光はその将校を
電磁ロッドで気絶させた。それに気づいた将校も応戦しようとしたが、ジェオに倒される、その後にクレフとアルシオーネ扮するアーマトルー
プスも入ってきた。光は気絶させた将校から制服を奪いそれに着替える。タクトとアルシオーネはアーマトループスのメットをとり、シャッターを閉めた。
「これでしばらくは時間を稼げるけど、メーンコンピューターを破壊したとしても、キャプチャービームがある限り、ここからの脱出は無理ね。」
「でもここ管制室だから、機動要塞の中はくまなく調べられるぜ。」
「二手に分けよう、タクトとアルシオーネはメーンコンピュータの破壊、クレフとラズリはキャプチャービームの電源をとめる。」
「おれは?」
「ジェオは私とここでタクトたちの指揮をとる。ジェオも、将校の制服に着替えな。」
ジェオは制服に着替えようとするが・・・
「ちょっとキツイぞこれ・・。」
「文句いわない。」
「ヒカル・・・ここは私一人でキャプチャービームの電源をとめる。」
「クレフ・・・。」
「いいか、ヒカルにはヒカルの運命がある、お前はここでタクトたちの指揮をとってくれ・・・。」
「クレフ・・・・、」
「じゃあ、ラズリはオレと来い、」
「ヒカル、元気でな・・・。」
クレフはそういうとシャッターをあけ、去っていった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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