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第91話、光とジョー(後)

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翌朝、城乃内は光が手配したホテルで目覚めた。そのときドアのノックがしたのである。
「ジョー、私よ獅堂だ。」
「獅堂さん?」
城乃内はゆっくりとドアを開けた。そこには紺色のビジネススーツを着た光が立っていたのである。
「昨日はよく寝れた?。」
「は・・・はい。」
「今日は学校は休みでしょ。土曜日だし・・・。コレをジョーにプレゼントしようと思ってもってきたのよ。」
光は城乃内に中型のトランクを渡した。城乃内はトランクをあけてみた。すると中には光が着てるのと同じビジネススーツとYシャツそしてハイブーツ
紺のネクタイが入っていた。」
「これは私が来ていたものだけど、私とは背丈が同じだからきっとあうと思うのよ。」
「いいんですかもらっても。」
「いいわよ。早速着てみて。」
城乃内はネマキからビジネススーツに着替えた、光がいった通りピッタシであった。
「似合うわよ。」
「これスカート丈長いですね。」
「ジョーにはピッタリだと思うけど・・。」
「私は長いほうが好きなので気に入りました。ありがとうございます。」
「でも、ビジネススーツを着るととても高校生だなんて信じられないわね。OLに見えるわ(^^)。あとコレも渡しておく、襟につけるといいわよ。」
「なんですか?これは。」
「高性能インカム、これがあれば異世界でも通信ができちゃう優れものよ。私も襟につけているでしょ。」
光は城乃内の襟に高性能インカムをとりつけた。
「使い方はあとで鈴木に聞くといい。じゃあ行きましょうか。」
光と城乃内は光のF40にのってデュランダルへ向かった。そこにはガイナンとJrの姿があった。
「ヒカルじゃないか、戦場へいったて聞いたけど。」
「しばらくだったわね。Jr君、新しい隊士の面接があったので急遽ここへきたわけ。あ、紹介するね今度入った、城乃内最さんよ。彼女は私が統括する
流通部門に所属することになったのよ。」
「城乃内最です。はじめまして。」
「ガイナンJrだよろしくな。」
二人は握手を交わした。
「そういえば、このデュランダルをゾハルの回収に出航するんだって。」
「ああ、それでしばらくは戻ってこれないんだ。でもガイナンが留守番してくれるからだいじょうび(^^)。」
「わたしもジョーを一通りここを案内したら、また戦場へもどらないといけないんだ。」
「そうか・・・オレも協力したいとこだが・・・ゾハル回収の任務があるからな・・・ま、マシューズがいるから物資の輸送にはこまらないな。ちゃんと給料
払ってるんか?マシューズには。」
「もちろんよ・・・でも最近また借金をしたらしいのよ・・・何に使っているかはわからないけど・・・・。」
「あのおっさんは何を考えているのやら・・・。」
「ガイナンさん。」
「何でしょうか?獅堂さん。」
「またコネクションギアをもらえないでしょうか?。」
「彼女の分ですね。」
「ええ・・。」
「ところでヒカルはなんでサイのことをジョーって呼ぶんだい?、城乃内だから?。」
「ご名答・・・・その通りよJr君。」
「女なのに、ジョーか・・・。」
「だってそう呼んだほうがかっこいいじゃない。サイもいいけど・・・例のオレンジのメガネしたダサイキャラとかぶるじゃない・・だからジョーにしたのよ。
このほうが、かえっていいときもあるし・・・。」
「・・・・なるほどね・・・なあ、ヒカル、オレも一緒にいってもいいか?。」
「いいけど私のF40は二人しか乗れないわよ。」
「おまえのエスティマはどうしたんだよそれに乗っていけばいいじゃん。」
「あっ、そうか(^^;)。」
「エスティマももっているんですか!?、獅堂さんは。」
「エスティマだけじゃないわよ。これ以外にも5ドアのパジェロ、そしてレジャー用のいすづのキャンピングカーと4台あるけどね。」
「マイカーを4台も!?、エレメンタル・フォースの代表だけあって凄いんですね(^^;)。」
「ヒカル・・・いったい年間でどのくらい稼いでいるんだ?。」
「そんなこと聞くの?Jr君は・・・。失礼ね!!。」
「わ・・・悪かったよ、でも俺じゃなく読者が知りたがっているようだし・・・。」
「そうね・・・一流のF1ドライバーの年俸と同じぐらいとでもいっておこうかしら・・。」
「F1ドライバーの年俸・・・・それも一流の・・・・。」
その言葉に城乃内は理解したのか、堅物な城乃内もさすがに空いた口がふさがらなかった(^^;)。
「じゃあエスティマででかけるとしますか。」
結局3人で出かけることになった。
クーカイファウンデーションのプライベートビーチへも立ち寄り、光はそこの海の家で城乃内らにヤキソバやトウモロコシなどを焼いてサービスもしていた。
そしてロボットアカデミーやショッピングモールへもよったりもしたのである。帝国の母星にいた光にとっては最高の息抜きになったことであろう。
そして楽しい日々はあっという間に過ぎてしまったのである。
クーカイファウンデーション内空港、そこには鈴木と城乃内、Jr、ガイナンといったお歴々が見送りに来ていた。
「鈴木、ジョーのことは任せたわよ。」
「了解しました獅堂代表。」
「Jr君、これでしばらくは会えなくなるわね・・・。」
「死ぬなよ!!ヒカル!!。」
「大丈夫よJr君。必ず私は戻ってくる。」
「獅堂さん!!いろいろとありがとうございます。早く戻ってきてくださいね。」
「ジョーも鈴木について、しっかり勉強するのよ。」
「じゃあ、そろそろ行こうか、赤毛のねーちゃん。」
「ええ・・・・。お願いします、マシューズ船長。」
光はエルザ号に乗り込み、クーカイファウンデーションをあとにした。下では鈴木たちが手を振って見送っている。
光が次にガイナンJrと再開するのは第二ミルチア(※ゼノサーガEP2より)である。
エルザ号の女性キャビンに光はいた。
「クーカイファウンデーションへまたいけることになるとはね・・・ジョーがエレメンタル・フォースに入ってくれたおかげだわ・・・。」
エルザ号は帝国の母星へ向けて飛び立っていった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

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