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第95話、再会編(4)龍崎反乱
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オートザム正規軍は元帝国軍ジャック・クライスラー将軍をオートザムの植民惑星アンフィニーの収容所へ護送
することを決定した。しかしエレメンタル・フォースの総帥龍崎はそのやりかたに反対しオートザム正規軍総司令
ナカジマ大佐に龍崎は光をつれて、司令部へ直談判しにきたのである。
「私は、クライスラー将軍をオートザム本国へ送還するように進言したはずだ、なのになぜ収容所へ護送するのだ
彼はたしかに帝国の将軍だったたが、元はオートザムの人間だったのだぞ!!これでは捕虜と同じではないか!!。」
「龍崎君、これは大統領がすでに決定したことなのだよ、クライスラーは帝国の機動要塞の司令官だった、一歩間違えれば
オートザムは滅んでいたかもしれないのだよ、君はエレメンタル・フォースでは総帥が、我が正規軍の前ではただの大佐な
のだからな・・・。」
「・・・・わかりました、ナカジマ大佐・・・。」
「あなた達がマキナトループス相手にふがいない戦い方をしているから、エレメンタル・フォース治安維持部隊は何人死んだ
ことやら・・・・。」
「なんだと!!。」
「よせっ!!光!!。」
「でしゃばりすぎる作戦をたてるのなら、部下の教育をもっと熱心にやるべきですな、龍崎”大佐”!!。」
「申しわけありません・・・・・。」
「君たちは我がオートザム政府からの出資で機能していることを忘れないように・・・。」
「くっ・・・・・。」
「帰るぞ!!光!!。」
龍崎と光は司令部をあとにした。
「光、クライスラー将軍の護送の件だが、アンフィニーには送らない!!ミルチアへ亡命させる!!。」
「いいのですか!!それではオートザム正規軍に反抗するのも同然ですよ!!。」
「いままで正規軍のもとで戦ってきたが、このままでは短期では終わらない・・・それに敵味方問わずもっと多くの
戦死者がでるだろう・・・。これからはエレメンタル・フォース独自で帝国と戦うことにする。」
「それによって結果的にオートザムを敵にまわすようなことになったとしてもですか!?。」
「はっきりいってもう我慢の限界なんだ・・・。」
「我々治安維持部隊の本拠地オートザム空軍基地はどうするのです!!。」
「もちろんそこも引き払う・・・そして”古巣”へ戻る!!。」
「次元の狭間のシンキロウへですね。」
「そうだ・・・。」
「資金はどうするのです!!いままで我々はオートザム政府のバックアップで動いてきたのですよ。」
「そこはおまえの腕の見せ所だ、星団連邦やクーカイファウンデーションをバックにたてる・・。そうとなるとまずは帝国よりも
オートザムと相手にしなければならないかもしれない・・・。」
「総帥、エレメンタル・フォースの隊士の殆どはオートザムの出身者です・・・。」
「とにかく秘密基地へもどったら、隊士を全員集合させる。」
そして龍崎と光は秘密基地へもどった。
ブリーフィングルームに治安維持部隊の隊士が全員集結した。そして龍崎が壇上にたったのである。
「みんなよく聞いてくれ、我がエレメンタル・フォース治安維持部隊は本日をもって独断で行動することにした。」
「なんだって!!。」
「静粛に!!。」
「君たちの殆どはオートザムそしてオートザム正規軍から来た者達ばかりだ。この基地もそして拠点としていたオートザム空軍基地も
すべて引き払う。」
「基地はどうするのですか!!。」
「”古巣”シンキロウへもどり、そこから帝国へ戦いを挑む!!。しかし、オートザム正規軍は当然黙ってはいまい、敵同士になることは目にみえている
去りたいものは去ってもよいぞ・・・。たとえお前たちが敵同士になったとしてもオレは決して恨んだりはしない!!。」
そこへジェオとザズが現れた。
「龍崎さん、おれたちはナカジマ大佐からアンタらを監視するために派遣されてのだが、・・・それが正義だというなら。オレはあんたにつく!!」
「私もおなじです!!。」
「エリー!!。」
「自分もです!!エレメンタル・フォースを離れません!!。」
「自分も!!」
「それがしも!!。」
ライコネンがこたえる。
「オレは龍崎さんに正規軍によって処刑されるところを拾ってくれた。その恩はオレは忘れない!!。」
「二度と”故郷”には戻れなくなるかもしれないのだぞ!!。」
「心配無用に願います。エレメンタル・フォースは過去や経歴はもとより、人種や身分も一切とわない、自分はそんなすばらしいところはここを置いて
他にないと思っています!!。ここにいるみんなが同じ気持ちです!!。」
「いいぞ!!ユーノス!!、そうオレたちはこのエレメンタル・フォースが大好きです!!。」
「オートザム正規軍がなんぼのもんじゃ!!俺たちは異世界最強の治安維持部隊エレメンタル・フォースだぞ!!。」
「おおーっ(のゆたか(^^;))!!。」
「・・・・・。すまん言葉がうかばない・・・みんなありがとう・・・・ありが10匹・・。」
そのあとエレメンタル・フォース治安維持部隊は行動を起こすことにした。
トムキャットからはタクトがカタパルトにスタンバイしていた・・・・。
「あばよ・・短かったが楽しかったぜ。」
「全機発進完了です。」
「ん・・・君たちも国へ帰れ、私はすでに反逆者だ・・・。」
「総帥・・・・。」
「諸君さらばだ・・・・。」
龍崎はエルザ号にのりこんだ。エルザ号は秘密基地を飛び立った。
「秘密基地からは全員撤退完了しました。」
「よし、起爆スイッチを押せ!!。」
「はいっ!!。」
そしてデボネア帝星のエレメンタル・フォース秘密基地は大爆発をしたのである。その光景をエルザ号からそしてエレメンタル・フォースの次元航行船
からみる隊士たちの仲には涙するもの、号泣するものも沢山いた。
エルザ号男性キャビン・・・。
「クライスラー将軍、あなたは第二ミルチアへ亡命していただきます・・・。アンフィニーの収容所へは送りません」
「私一人のために・・・・礼の言葉もでない・・・・。」
「いいえあなたのためではない、いずれこうなることはわかっていたんです。岩崎の話だとアンフィニー収容所は死ぬまでぶち込まれるそうです。
それに食事も殆ど与えず、激しい重労働だと・・・。それは終身刑と同じです。それにもう正規軍のいいなりになっていては終わる戦争も終わらない・・
我々は戦争を終わらせるために戦争を起こしている・・・もともとはオートザムが仕掛けた戦争でもあるからな・・・。」
「それでその第二ミルチアは私を受け入れてくれるのか?。」
「すでに山波と光が働きをかけ、いつでもあなたを受け入れてくれるそうです。」
「そのとき龍崎の襟のインカムに反応があった。」
「なんだ明里!!。」
「いまナカジマ大佐から通信がありまして、何故我々の命令を無視するだけでなく基地を爆破したと言ってきましたが、こういってやりました!!。」
「なんていったんだ!!。」
「”クソクラエ!!”といってやりました(=^▽^=)/。」
「ははははは、いいぞ!!最高の返事だ。」
「これで君はオートザムをも完全に敵に回してしまったようだな・・。」
「あとはユーノスと岩崎によって、オートザム正規軍からこっちへの寝返り工作を行ってもらおうと思っている。」
そしてエレメンタル・フォース治安維持部隊はシンキロウに拠点を移した。そしてすぐに監査方の岩崎はアルシオーネ、ラズリ、ユーノスをつれて
オートザム正規軍からの寝返り工作を開始したのである、その結果正規軍は半数がエレメンタル・フォースへ寝返ってしまったのだ。
それを聞いたナカジマ大佐はとうぜん激怒した。
「なんていうことだ、裏切るだけでなく、我が軍の半数を寝返らせるとは・・・おのれ許さん!!許さんぞ!!全軍に伝えよ!!帝国よりも先に
エレメンタル・フォースを先に倒す!!。」
ついにオートザム正規軍はエレメンタル・フォースの治安維持部隊に侵攻を開始したのである。龍崎の予感は的中してしまったのだ。
続く
管理人:桜ヶ丘うーくん
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