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第96話、再会編(5)流血の大晦日
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シンキロウへついた龍崎はすぐに隊士を再編成しオートザムとの戦いに備えていた。
龍崎は拠点を自分の領土シンキロウに配置させたのは作戦であった。監査方の岩崎らに寝返り工作をさせオートザム正規軍
に自分らに攻撃をしかけさせることであった。この作戦は見事に的中したオートザムの本隊はNSXを旗艦としてエレメンタル・フォースの
拠点に侵攻を開始したのである。
そして龍崎はすぐに動いたのである。
「明里、すぐに星団連邦軍に援軍の要請をたのむ。これでオートザムの侵攻は侵略行為とみなすことができる、つまりエレメンタル・フォースが
自分の領土をまもるという大義名分で戦闘も行える。」
「わかりました。」
星団連邦軍はエレメンタル・フォースからの出動の要請を受け入れたのである。
「星団連邦軍からの入電です。すぐにこちらへ援軍の艦隊を派遣するとのことです。」
「よし、治安維持部隊の隊士を全員すぐにブリーフィングルームに集めろ!!。」
そして、ブリーフィングルームに集結させた。山波が号令をかける。
「アテンション!!(※注目)」
壇上には龍崎がたっている。
「これよりエレメンタル・フォース治安維持部隊はオートザム軍をこのシンキロウ30万石で迎え撃つ。この我らエレメンタル・フォースの
領土を守る・・。侵略してくるものはたとえ共闘したオートザム共和国が相手といえども容赦する必要はない!!。」
「ついに来るべき時がきたか・・・。」
「オートザム軍・・。」
「我がエレメンタル・フォースは艦隊を持ってはいないが、このたび星団連邦軍が我々に味方するという連絡もあった。」
「おおおおお。」
「オートザムは全力を尽くしてここへ攻めてくるだろう。だがここは次元の狭間シンキロウ、地の利はこっちに分がある。」
「まさに天下分け目の戦いか・・・・。」
「航空部隊は旗艦NSXを中心に攻撃!!海上部隊は航空部隊を援護し、敵の艦載機を攻略、陸戦部隊は決してこのシンキロウに降下させるな!!。」
その時、警報が鳴り響いた。
「オートザム艦隊、大気圏を突破、コチラへ向かってきています!!。」
「よし、総員第一戦闘配備!!、異世界最強の力をオートザムにも思い知らせてやるのだ!!以上総員出撃せよ!!。」
「おおおおおお!!」
シンキロウ上空では次々とギア・バーラー隊や航空部隊が降下していった。
「絶対に地上に降ろすな!!、対空防衛システム発動せよ。」
基地から次々と高射砲や砲台が現れ、雨のように降下してくる敵を攻撃してきたのだ。
「なんだ!!この弾幕は!!降りられるのかよ!!。」
そのころ再びシンキロウ本部に活気が戻ってきたのである。カタパルトから青い機体がスタンバイしていた。
「進路クリアー発進どうぞ!!。」
「山波裕人、レイアースMK−3スーパーセレスでるぞ!!。」
それに続いてタクトの機体もスタンバイしていた
「本田機発進どうぞ!!。」
「本田拓斗、レイアースMK−3ヤクトウインダムでるぞ!!。」
そして赤い機体も別のカタパルトでスタンバイしていた。
「サイモン機発進OKです。」
「エリー・サイモン、レイアーススーパーカスタムでます!!。」
レイアースMK−3、3号機は飛行形態のままでゆっくりと垂直上昇をしていた。そして航空部隊、海上部隊が次々と出撃していた。
「こちらブルーリーダー、山波だ、第一攻撃目標はオートザム軍旗艦NSXだ他は目にくれるな!!。」
「ブルー2了解!!」
「ブルー3(笑)2了解!!」
以下略
「ブルー50了解!!。」
そしてNSXや他のオートザム軍の艦隊が姿を現した。次々と艦載機が出撃している。
「ギア・バーラに気をつけろ!!あれは帝国の対マキナトループスの機体だ!!。」
「こちらグリーンリーダのタクトだユート”オマケ”は任せろ!!。」
「死ぬなよタクト!!。」
「総員かかれー!!。」
ついにオートザムとエレメンタル・フォースとの戦いの火蓋が切られたのである。
「相手はオートザム軍だ、死ぬ気でかかれ!!。健闘を祈る!!。」
タクトは上空の敵を見た。
「すげえ数だ600いや800はいるぞ!!。」
司令部
「オートザム軍の数、ギア、戦闘機含め総勢800です、対する我が治安維持部隊は300!!。」
光もフライトスーツに着替えていた。
「ハンガー!!山波君のF14を借りる、私も出る!!。」
「ムチャはするなよ光!!。」
山波のF14に乗った光は後部座席にアルシオーネを座らせて、カタパルトにスタンバイをした。
「進路クリアー!!どうぞ!!。」
「獅堂光!!F14トムキャットスーパーカスタム出るっ!!。」
「ついに代表自ら出撃か・・・。」
龍崎は受話器をとりタクトに連絡をとった。
「タクト!!光が山波のF14で出た!!。」
「なんだとー!!。」
「援護に回れ!!。」
「了解!!。」
そしてNSXブリッジ
「ナカジマ艦長!!エレメンタル・フォースです、機体の数300!!以前の機動要塞のときよりも増えています!!。」
「ぬぬぬ・・・。」
「これではラグナ砲が使えません。!!」
「うろたえるな、向こうは戦艦や船は持っていない部隊だ!!戦力ならコッチに分がある!!残りのギアを全機発進させよ!!.]
「はっ!!。」
山岳地帯ではライコネンの部隊が空中戦を繰り広げていた。
「ライコネン!!前方に6機いるぞ!!。」
「よし、対マキナトループス用の新兵器キャノンブラスターをお見舞いしてやる!!。発射!!。」
キャノンブラスターは一定の距離に飛んだら5方向に飛び散るのである。一瞬にして敵は一掃された。
一方山波はなかなかNSXに近づけないでいた。
「タクト来たか!!。」
「光がお前のF14で出た!!。」
「・・・・それだけの事態ってことだろ・・・大丈夫だ光はああみえてもパイロットの腕はいい。タクト、コマツ・フォーメーションだ。」
「こいつをとうとう実戦でやることになるとは・・しかもかつての仲間オートザムにだもんな!!。」
「無駄口たたくなタクト!!、いくぞ、ブルースモークカートリッジON!!。」
後方から青い煙が表れた。
「ま・・・前が見えない・・・!!。」
その時タクトのレイアースMK−3は後方をとった
「おせえんだよ!!落ちろ!!。」
タクトの機体からライトアローが敵の機体へ向けて発射された。
「うぎゃああああ!!。」
「F14だったら、分身の術みたいなウラ技を使えるのだが、今は機体が違うからな。」
「さあ!!次に沈みたいやつ前にでな!!。」
そのころ光は新兵器キャノンブラスターで次々と敵を撃墜している・・・。
「アルシオーネ!!コレで何機?。」
「いまので50機目よ!!。」
「もう弾も燃料もほとんどない・・・ここで敵に出くわしたら・・・・。」
そのとき一機のFTOⅡが光の後方をとった。
「し・・・しまった。」
しかし間一髪でピンチを救った機体があった。それはエリーの機体だった。
「ここは私に任せてください!!、獅堂さんはすぐに帰還してください!!。」
「ありがとうエリー!!。」
「あのこすっかり一人前ね。」
「そうよ、もう私の出る幕ではないね・・・。本当ならあの赤い機体は私が乗るはずだった。もう私もこれで引退ね・・・。」
光は基地へ引き返していった。
「代表の機体が帰還しました。」
「よし、今の戦況はどうなっている。」
「オートザム軍現在残り300!!コッチは残り200!!。」
「まだ負けているなだが800を300に減らすことができた。」
そしてジェオの陸戦部隊もオートザムのギア隊と衝突していた。
「この裏切りものがあ!!オレはアンタを尊敬していたのに!!。」
ジェオはGTOⅡに乗り換えていた。そして次々とオートザムのギアバーラを沈めていった。
「ユーノス!!後ろだ!!。」
「死ねー!!この裏切り者!!。」
「何!!」
あわや撃墜されるとこをラズリに助けられるのであった。
「すまない!!ラズリ!!。」
「ボケっとしてんじゃねえ!!しっかり援護しろ!!。」
「さすがにコレだけの相手はしたことねえ・・・コッチも100名の戦死者がでた・・・。」
「ジェオ、戦いづらいだろ・・・。」
「しゃあねえよ、これが戦争なんだ・・・オレは龍崎さんを信じている・・・。」
「それにしてもこのキャノンブラスターは凄い一撃で硬い装甲のGTOを沈めるなんて。」
「まだ終わってないぞ気を緩めるな!!。」
NSXブリッジ
「ギア・バーラー隊全滅!!」
「ギア隊も殆どやられました!!。」
「なんだと!!コッチは800は上がっているんだぞ!!残りは!!。」
「あと6機です!!。」
「なんて奴らだ・・・・エレメンタル・フォースはまさに魔物の集団だ・・・・。」
「また一機シグナルロスト!!。」
ここでひといき、今回は特別編です。そのためここでいったん切ります。それでは続きをどうぞ。
山岳部ではタクトの機体がオートザム軍のGTSと戦っている。
「キリがねえな、速く終わらせたいよ。」
そのとき一機のFTOがタクトをロックオンしてしまったのである。
「裏切りものめ!!これでも食らえ!!。」
FTOはタクトの機体へミサイルを発射した。
「し・・・しまった!!、よけきれない!!。」
タクトは脱出レバーを引こうとしたその時であった。なんとイワンの機体がタクトの盾となったのだ!!。
「イワン!!。」
「油断大敵だぜタクト!!。」
イワンの機体はすっかり火を噴いていた。
「早く脱出しろ!!。」
「もう、オレは助からねえタクト短いあいだだったが、楽しかったぜあばよ。」
イワンの機体はそのまま山へと突っ込んで爆発した。
「イワーン(=`△´=)!!。」
そしてタクト機は戦闘機から人型へ変形させた。
「野郎!!よくもイワンをやりやがったな(=`△´=)!!。」
ビームの長刀でイワンを撃ったFTOをたちまちに一刀両断にしてしまったのだ。
「カタキは取ったぜ・・・イワン。」
タクト機が山波機に近づいてきた。
「艦載機は全部片付いた・・・でもこっちも半数がやられた・・・。それとイワンが沈んだ。」
「あのイワンが・・・・信じられん・・・。」
そしてジェオの小体も山波たちに合流した。
「やっと援軍が来てくれた、中でもデュランダル号がオートザムの艦隊と戦ってくれている。NSXへ集中攻撃するなら今がチャンスだ。」
「どうする、一旦弾薬と燃料を補給しないとならねえ・・・。」
「NSXに対抗する武器はレーザーカッターをライトアローそしてキャノンブラスターぐらいのもんだ本来は帝国軍と戦うための武器だったのに・・・・。」
「デカブツにコマツ・フォーメーションは無理だぜ・・・。」
「わかっている、もうすぐクーカイファウンデーションや星団連邦の艦隊が援軍としてきてくれるそれまで持たせるんだ。!!」
「ようし全機集合しろ。」
「残り150か・・・ちょうど半分が沈んだんだな・・。」
「・・・・ユーノスが沈んだ。」
「なんだと!!ジェオ!!。」
「機動要塞攻略では役にたったが・・・残念だ!!。」
「よし!!NSXへ、全機突入せよ!!。」
NSXブリッジ
「エレメンタル・フォースがここまで強いとはそれにクーカイファウンデーションや星団連邦がエレメンタル・フォース側についた今、もう我々に勝ち目はありません!!降伏しましょう。」
「・・・だが、わたしはオートザム軍最高司令官だ無駄死にはしない!!。せめてこのNSXをデュランダルにぶつけてやる!!」
デュランダルブリッジ
「NSXがこっちへ向かってきます。」
「なんだと!!特攻か!!、メリィ上昇だ上昇しろ!!それと、エレメンタル・フォース航空部隊、海上部隊に伝えろNSXに集中攻撃するよう伝えてくれ!!。」
「了解(/=`△´=)!!。」
山波機、本田機、サイモン機は人型に変形してNSXに集中攻撃をしていた。他の部隊も次々とNSXにレーザーやブラスター、爆弾を投下している
そしてNSXは火を噴きながら突っ込んできた。
「ラグナ砲が破壊されました!!。」
「うおおおお・・・。」
ナカジマはそう舵手を突き飛ばし、デュランダルへ向けた特攻を再び開始をしたがもはやこれまでであった。NSXは空中でバラバラに崩壊を始めた。
NSXブリッジは炎に包まれていた。舵を握ったナカジマは龍崎に最後の通信をした・・・。
「龍崎総帥!!NSXから通信が入っています!!。」
「龍崎・・・エレメンタル・フォースやクーカイファウンデーションが・・・ここまで強いとは・・・・君たちなら帝国に勝てる・・・・そして獅堂・・・・のこされたオートザムの民を頼む・・・。」
光は既に司令部に戻ってきていた、服装もフライトスーツから紺色のビジネススーツに着替えていた。そしてモニターには火に包まれる舵を握った
ナカジマ大佐の姿を光は見て答えた。
「・・・わかりました・・・・ナカジマ大佐・・・・。」
戦闘空域でもタクトが叫んでいた。
「全機離れろーっ!!爆発するぞー!!。」
デュランダルブリッジではJrもさけんでいた。
「全員伏せろーっ!!。」
その言葉でクルーは全員伏せたのである。
「オートザム共和国に栄光あれーっ!!。」
ナカジマ大佐のその最後の言葉をいったあとNSXは空中で大爆発を起こしたのである。そしてその爆発に何機かが巻き込まれていた。
生き残ったオートザム軍の兵士はそれをみてこういった。
「ああっ!!NSXが我がオートザム軍の旗艦が沈んだ!!。」
龍崎と光は爆発するNSXへ向けて敬礼をしていた。光の両目からは涙があふれ出ていた。
山波、タクト、エリー、ライコネン、ジェオ、ラズリといったエレメンタル・フォースのお歴々もコックピットから沈んだNSXに敬礼
をしていた。
この戦いでオートザム軍は事実上滅び、エレメンタル・フォースも300機が出撃して200機が撃墜された。そしてオートザム共和国は
エレメンタル・フォースに無条件降伏、ドナルド・サイモン大統領は辞任することになったのである。
そして第2オートザムにてエレメンタル・フォースの龍崎と光はオートザム政府と和平会談を行い、その結果、サバンナ・ライコネンの父親が
新しいオートザム共和国の大統領に就任した。後にこの戦いは”流血の大晦日”と呼ばれるようになったのである。
オートザム空軍基地
「またここに戻ってこられるとは思わなかった。」
「でも私たちはオートザム軍をこの手で滅ぼしてしまった。」
「これが戦争なんだ・・・・。」
「デボネア帝星の基地はどうするのですか?、前の秘密基地は爆破してしまったし・・・・。」
「ナカジマ大佐が使っていた司令部を使う、そこから帝国本都へ侵攻を開始する。」
「クライスラー将軍の件ですが、アンフィニーに護送しなくて正解でした。アンフィニーは帝国に占領されたと聞きます。」
「クライスラー将軍は、無事に第2ミルチアへ亡命したのか?。」
「はい、そしてオートザム本国に残された、家族を呼んでそこで静かに余生を送るといってました・・・。あとクライスラー将軍が帝国についたのは
10数年前にディアマンテ帝国を建国したときセビルにスカウトされたそうです。」
「そのセビルはいったい何ものなんだろうか・・・。」
「わかりません、帝国が建国されたときにはすでに皇帝の側近だったそうです。」
「ライコネン新大統領から何か言われてはいないか?。」
「いえ今のところは何もただ、帝国に占領された植民惑星アンフィニーを開放してほしいとエレメンタル・フォースに依頼がありました。」
「そうか・・・・。」
「もし開放してくれたらそれ相当の報酬はだすといってきています・・・。」
「それで受け入れたのか?。」
「はい・・・。また岩崎の話だと、帝国の暗殺部隊ジェノサイド・トループスはアンフィニーに護送しようとしていたクライスラー将軍を暗殺しようとして
いたこともわかりました。」
「おれの機転で、助かったわけか・・・。となると蜂須賀四兄弟に対向できる隊士を・・・。」
「アルシオーネがいますよ。」
「あとの3人はどうするんだ。」
「海上部隊副官のラズリ・プロストとエルザ号のとはケイオス君、しかもケイオス君はアルシオーネと同じようにいくつか魔法が使えるそうです。」
「・・・・これで3人かあとの一人は?。」
「私がでます。」
「それはだめだ!!お前はエレメンタル・フォースの要だぞ!!お前にもしものことがあってはならない・・・。」
「・・・・岩崎しかいませんね・・。」
「彼は非戦闘員だろ。」
「それがアルシオーネに鍛えられて、戦闘要員としても力を付けているそうです。」
「アルシオーネにラズリ、ケイオスはともかく岩崎は蜂須賀四兄弟に立ち向かえまい・・・。」
「陸戦部隊のジェオはどうです?。」
「あいつは白兵戦向きではない、白兵といえばタクトがなかなかのものだという、タクトが適任だ。」
「本田君をですか?。」
「あいつはパイロットとしても白兵としてもなかなかのものだ、やはり海上部隊だからからな・・・。」
こうして、エレメンタル・フォースからはタクト、アルシオーネ、ラズリ、エルザ号からはケイオスが選ばれた。
「魔法はケイオスとアルシオーネ、そして攻撃主体はラズリとタクトだな・・・。」
「訓練はどうします?。それと指揮官は。」
「指揮はタクトに兼任してもらう、訓練は誰にやってもらおうかな。」
「ファーレンにアスコットがいる・・・彼は召喚術のほかにカルディナやアスカ譲りの幻術も身に付けたっていってた。」
「よし、その話が本当ならファーレンへいって早速訓練させよう。光おまえもファーレンへ行け。」
「わかりました。」
こうして、エレメンタル・フォースは帝国の新たな刺客蜂須賀四兄弟に対向すべく監査方と海上部隊をファーレンへ派遣することになった。
続く
管理人:桜ヶ丘うーくん
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