このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください

第100話、再会編(終)再会

戻る時はブラウザで”戻る”を指定してください。

帝国軍アンフィニー基地、龍崎はここに捕らえられていた。
「ロード卿到着です!!。」
「お疲れ様ですロード卿。」
「うむ、クライスラーを処刑したそうだな、マキシマ将軍。」
「はっ、しかし人質は取り逃がしてしまいました。」
「よい、クライスラーが処刑できればそれでよい、ところでエレメンタル・フォースの総帥を生け捕りにしたそうだな。」
「はい。」
「でかした、これでヒカルは必ずここへ乗り込んでくるだろう。」
「して、龍崎の処分はいかがします、ロード卿?。」
「炭素冷凍(カーボナイト凍結)にかけるとよい。」
「かしこまりました。」
「ロード卿!!。」
「なんだ?、蜂須賀殿」
「カーボナイト凍結にした龍崎の身柄はぜひ我々に。」
「・・・・・好きにするがよい。」
そのころ光の操縦するレイアースMK−3は飛行モードでアンフィニーに到着していた。エルザ号も光を追っている。
「もうすぐアンフィニーだ」
「ここもいまや帝国の領土も同然だぜ、あれ以来敵の攻撃がないのは妙だな。」
「たしかに妙だ、しかしたとえワナとわかってもいかねばならない・・・。」
「でもユート、ヒカルはオマエの機体で出撃したぜ!!。」
「わかっている、そのためにさっきエリーから借りてきた。」
「やるじゃんさすがエレメンタル・フォースの総長だな。」
「茶化すなタクト!!。」
龍崎はすでにカーボナイト凍結されてしまい、蜂須賀四兄弟はそれを自分のアジトへ運んでいった。
「ロード卿、一機の機体がこっちへ向かっています。」
「ヒカルが来た間違いないわしにはソレが感じる。」
しばらくしてもう一人の将校がロード卿のところへやってきたのである。
「称号した結果あの機体はエレメンタル・フォースの最新可変戦闘機レイアースMK−3です、のっているのは獅堂光に間違いありません。」
「よし、あとはここまで来るのを待つだけだ。」
「はっ。」
屋上に着陸したレイアースMK−3から降りた光はフライトスーツから紺色の戦闘装束に着替えた。頭部にはインカム(ヘッドマイクみたいなもの)
も着用している。
光は帝国のアーマトループスたちをやり過ごしなが中へと進んでいる。そして光の目にはカーボナイト凍結された龍崎が蜂須賀四兄弟によって運ばれて
いる姿が見えたのだ。
「(龍崎さん・・・・、あの龍崎さんが蜂須賀四兄弟の手にかかってしまうなんて・・・・。)」
一人のアーマトループスが光に気が付き銃を発砲してきた。光は銃をすぐに抜きとりアーマトループスを倒す。
そのころエルザ号はアンフィニー基地から離れたところに着陸した。タクト、アルシオーネ、ラズリ、ケイオスがエルザ号から降りてきた。
山波はジェオやライコネンたちを呼んでくるため一旦引き上げていった。
「ここがアンフィニーか・・・。」
「タクト!!あれみて!!。」
アルシオーネが指差したものは蜂須賀四兄弟の姿だった。
「蜂須賀四兄弟!?」
「いまは下手に動かないほうがいいですよ、龍崎総帥も蜂須賀四兄弟に捕らえられていますからね・・・。」
「そうだな、さっきユートはエリーやジェオの旦那達を呼びにいったからな・・・まずは蜂須賀四兄弟よりヒカルを見つけるのが先だ蜂須賀四兄弟
とやりあうのはそれからでも遅くはない。」
「でも強いんでしょ?獅堂代表は?。」
「でも、いくら龍崎さんの次に強いからって単身で敵のど真ん中は無謀すぎるぜ、いつもの”冷静”なあいつらしくねえ。」
「よほどのことらしいですね。」
「ああ・・・。」
そのときタクトのインカムに反応があった。
「なんだ?。」
「ユートだ!!、望ちゃんと龍崎さんのお姉さんは無事にエレメンタル・フォース本部に到着した。いまからすぐにソッチへ向かうからな。」
「オレのトム(F14)も持ってきてくれ!!。」
「わかった!!。」
光は龍崎がカーボナイト凍結された場所に到着した。すろと光が入って来た入口が突然閉まったのである、その音に光は後を振り向いた。
そして薄暗い部屋にあかりが灯り、後から呼吸音がしてきたのである。
「かなり強い力を身につけたようだな、シドー」
光は声のするほうを振り向いた。すると後にはロード卿が立っていたのである。
「だが、まだワシの敵ではない。」
光はロード卿のいるところへ近寄っていき、持っていた銃を収め、クレフからもらったライトソードを抜いた、ライトソードは青白く光っている。
そしてロード卿も自分のライトソードを抜いた、これは赤く輝いている。二人は互いににらみあっている。光が最初にロード卿へ向けて大きく
ソードを振りかぶってきた。しかしロード卿は片手でなんなく受け止めている。光はライトソードを両手持ちで戦っている。
ロード卿は両手で持つようになり、光に切りかかるが光はかわす、ロード卿のソードが太い鉄パイプに当たった。
そのころ蜂須賀四兄弟の船はすでにアジトへ向けて飛び立っていった。タクトたちは光のもとへ急いでいるしかし、敵と遭遇してしまい、
激しい銃撃戦になっていた。
「数が多すぎる!!これでは光の所へいけないぞ!!。」
「どーすんのよタクト!!。」
「このままここにいても弾切れになってやられてしまう。いったん退くぞ!!、ジェオの旦那が来るのを待つしかねえ!!。」
まだ光とロード卿の戦いは続いていた。剣はまったくの互角である。
「かなり修行を積んだようだな!!。」
ロード卿はライトソードを回転させるようにして光のライトソード弾き飛ばした。光のライトソードは階段の下へころがり落ちていく。
丸腰になった光にロード卿は容赦なく切りかかるが、よけると同時に光は階段から転げ落ちてしまった。ロード卿はジャンプして光の所まで飛び降りて
きた。そして光は立ち上がってロード卿をにらみつけた。
「オマエの運命はワシとともにある。獅堂光、クレフはソレを知っていたのだ!!。」
じりじりと近づくロード卿に光は後ずさりするが、すぐ後ろにはカーボナイト凍結された穴があり光はそこに転落してしまったのである。
「フッ、たわいもない。」
ロード卿は指を差し出し遠隔でカーボナイト凍結のボタンを押した。しかしカーボンミスト噴射されると同時に光は素早くジャンプしてそこから脱出したのだ。
「エンツォ皇帝はおまえを買いかぶっていたのか?。」
上を見上げると光は天井のパイプにぶらさがっていた。
「やるな。」
ロード卿は光がよじ登った鉄パイプをスパッと切断してしまう(>_<)。切断されたパイプには激しい火花が飛び散っていた。
「そうこなくては!!。」
切断されたパイプからはものすごいカーボンミストが出ている。床に着地した光はソレをつかみロード卿へ向けたのだ。
「うおおおおおっ!!。」
その隙に光は自分の武器を拾った。
「だいぶ鍛えられているようだな、恐怖をコントロールできるか?、さあ怒りを吐き出すがよい、ワシを憎め!!そうすれば勝てる!!。」
再び互いのライトソードの重ねあいになった、光は前方空中回転でロード卿の攻撃をかわす。そしてロード卿は後ろの下の階に転落した。
光は下へ落ちたロード卿を見た後一旦武器を収め下へと降りていった。
下へ降りるとそこは直径2メートルぐらいのパイプ状の通路だった。光は明かりをつける。そしてパイプを抜けるとそこはとてつもない広い吹き抜けの通路に
でた。すると入口が突然閉まってしまったのだ。すると後方からロード卿の呼吸音が聞こえてきたので、光はすばやくライトソードを抜き身構えたのだ。
ロード卿は近寄ってきて光の3メートル手前で止った。するとロード卿は超能力を使い、光の後方にある太い鉄パイプの一部を切り離し、光の後方へ
飛ばして来たのである。光はなんとかそれをはじき飛ばした。しかしロード卿はすぐに後ろにあるアルミでできたダストボックスを光の後頭部にぶつけて
しまうのであった。その衝撃で光のかぶっていた紺色のベレー帽ははじき飛ばされるが髪はまだUPのままだった。光はすぐにベレー帽をかぶりなおす。
しかしロード卿のフォースを使った攻撃によって容赦なく光に物が襲いかかってくる、光はなんとか弾き飛ばしているが、数は多く次々と光にダメージを
与えていた。そして大きい柱の部分が光に襲いかかるが光はかわすと同時にそれは窓ガラスを突き破り、巨大な吹き抜けへと落下していった。
割れた窓からは掃除機のように部屋の空気を吸い込んでいる。光はそれに吸い込まれしまい吹き抜けに落下したと思ったが辛うじて下へ落ちずにすんだ。
ベレー帽とインカムはすでに吹き飛ばされてしまい、UPにしていた光の髪は振りほどかれしまい髪を降ろした状態になっていた。
なんとか光は這い上がってきた。
そのころタクトたちは大勢のアーマトループスの攻撃をかわしなんとか入口まで戻っていた。そしてハッチを開けるとエルザ号が停泊しており、タクトたちは
走る、アーマトループスも当然追っ手くる。トニーとハマーも中からでてきてアーマトループスと戦っている。アルシオーネたちを先に中へいれさせ、最後に
タクトが乗りこんだ。
エルザ号は上昇し、アンフィニー基地を後にする。
「すまねえ光!!、ユートたちが来たら必ず助け出してやるからな!!。」
光はアンフィニー基地の中心部に到着していた。周りは外見とは裏腹にとてつもなく広い空間だった、光は中のメインコンピュータールームへ入る。
そこはすっかり薄暗くなっていた。光は下ろしていた髪を再びUPにしていた。しかし中にはロード卿が待ち伏せていたのだ。ロード卿は容赦なく光に攻撃
を仕掛けてくる。光はなんとか攻撃を受け止めるが、ロード卿の力はすさまじく、光がよけるたびに壁にあたり当たった部分からは火花が飛びでている。
そしてメインコンピュータールームから出てしまい、幅が1メートルしかないせまい鉄の橋で戦いを繰り広げていた、光はすっかりおされてしまっている。
つばぜりあいにもなり、橋の上で光は苦戦していた、橋の下は奈落の底になっている。つばぜり合いのなか二人のソードが橋のランカンに触れ火花が
飛び散っていた。ロード卿は光を突き飛ばして、光は尻餅をつくと同時にせっかくUPにした髪がほどけてしまう、そしてロード卿は光にソードを突きつけた。
「おまえの負けだ無駄な抵抗はよせ。」
尻餅状態になった光はロード卿をにらみつけながら座ったまま後ずさりする。
「傷つくだけ損だ降伏しろ!!。」
しかし光は激しく抵抗し突きつけたソードをはじく。ロード卿は一刀両断するが素早く起き上がり再び戦いを挑んできた。
光の攻撃がロード卿の右肩をかすめた。
「ぐおっ!!。」
しかしロード卿はすぐに光にきりつけてきて、そのとき側にあった側にあった3本のパイプを切断してしまうのだそして反時計周りで自分のソードを回転させ
光の持つライトソードを弾き飛ばしてしまうのだ。光のソードは奈落の底へと落ちていった。
「しまった!!。」
光はそこに座り込んでしまった。
「もはや逃げられん、お前を殺したくないヒカル!!。」
「・・・・・・。」
「おまえは自らの価値に気づいておらん、おまえは自分の力に目覚めたばかりだ、ワシの元にこい、ワシがオマエを鍛えてやる。我らが力がひとつになれば
無益な戦いに終止符を打つことができるのだ!!。」
「だれがいくものか!!。」
「オマエに闇のパワーの素晴らしさを教えてやる。クレフからは父親のことは聞いておらなんだろヒカル!!。」
「話は聞いているさ、お前が父様を殺したと!!。」
「違う!!、オマエの父親はワシだ!!。」
「!!、ウソダ、ウソダ、そんなのウソだ、そんなことあるもんか(=`△´=)!!。」
「心を読んでみろ!!、本当だとわかるはずだ。」
「ウソダー(ドンドコドーン)・゜゜・(=>△<=)・゜゜・!!。」
ヒカルはその場で号泣した。
「ヒカル!!、おまえならエンツォ皇帝をも倒せるこのワシと二人でな。それがオマエの運命なのだ。ワシとお前と親娘で力をあわせ、異世界を支配しようでは
ないか〜!!。手を伸ばせ!!ソレしか道はない!!」
光はその場で気を失ってしまった。
ロード卿は気を失った光を抱きかかえてその場を去っていった。

続く
管理人:PN.らくがきねこ

このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください