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完結篇(3)
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シンキロウ、エレメンタル・フォース本部
明里「10時方向に機影発見、距離4000。」
ユート「種類はわかるか?。」
明里「一機はレイアースMK−3です、あとの一機は称号データにありません。」
ユート「新型か、だがもう一機がレイアースMK−3ってのが気になる。」
明里「識別コードがでています、もしや獅堂中佐では?。」
ユート「そんなばかな?よく調べてみろ。」
明里「まちがいありません、獅堂中佐の生態反応があります。」
ユート「無事だったか・・・ヒカル・・しかしなぜ光が帝国の機体といるんだ?。」
タクト「とにかくコッチも向かえうつぜ、ラズリ、おれとこい。」
ユート「オレも出る、ライコネン!!。」
ライコネン「おう!!。」
ユートのF14の後部座席にライコネンを座らせ、タクトのF14の後部座席にはラズリを座らせていた。
ユート「ユート、ライコネン組みF14スーパーカスタム出るぞ!!。」
タクト「同じくタクト、ラズリ組みF14スーパーカスタム出るぜ!!。」
2機のF14は2機の帝国の機体を向かえ撃ちにいった。
タクト「ユート、本当に光が寝返っていたらどうするんだ?。」
ユート「生け捕りにするだからコクピットは狙うなよ。」
ライコネン「ユート!!、新型がコッチへ来るぞ!!。」
タクト「あの機体人型に変形しやがった。」
マキシマ「タクト乗っているんだろ?この私と勝負しろ。」
タクト「のぞむところだマキシマ!!。」
ラズリ「タクトよせ!!、こっちはただの戦闘機だぞ、人型あいてではコッチが不利だ!!。」
タクト「わかっている、戦闘機でも互角戦えるところみせてやるよ。」
そのころユートとライコネンを乗せたF14は黒いレイアースMK−3と戦っていた。
ライコネン「あの黒い機体まちがいなくレイアースMK−3だそれにあの戦いかた獅堂中佐と同じだ。」
ユート「やはり光は寝返ったのか?。」
ライコネン「でもなぜ?。」
ユート「・・・わからん。」
ユートは黒いレイアースMK−3に通信を取ることにした。
ユート「乗っているのは光なんだろ?なぜ帝国軍といる?。」
ノヴァ「私はヒカルではない、私はディアマンテ帝国空軍中尉ノヴァだ。」
ユート「ノヴァだと?あのデボネアと一緒にいたノヴァのことか?。」
ノヴァ「そうだ!!、私はおまえをころす。」
ノヴァの機体からバルカン砲がユートの機体めがけて発射されたがユートはこれを一回転ひねりでなんとかかわしたのだ。
ライコネン「あいつまじに撃ってきやがったぞ。やらなければこっちもやられる!!。」
ユート「やむおえないな・・・・。」
ユートは宙返りをしてノヴァの機体の後にピッタリとついた。
ユート「ヒカルが乗っていたらバルカンでエンジンだけを狙ってパラシュートで脱出をさせるところだが光でないと解った以上容赦はしない。」
ユートの機体はノヴァの機体にミサイルロックをかけた
ノヴァ「しまった!!。」
ユート「さよならだ。」
ユートがいままさにミサイルボタンを押そうとしたそのときだった。
イサム「ユート待て!!、撃墜してはいかん!!。」
ユート「なぜですか!?龍崎総帥!!。」
イサム「そいつは光だ。」
ライコネン「なんだって?そんなばかな。」
イサム「よくきけ、ヒカルとノヴァは同一人物だおそらく何かがきっかけでノヴァの人格がでたのだろう・・。」
ユート「多重人格ってわけか・・・。」
ライコネン「どうするんだ?このままではやられるぞ。」
ユート「機銃に切り替えてエンジンだけを狙う。」
ライコネン「そんなことできるのか?。」
ユート「これでも旅客機の翼についた爆弾を打ち落としてるんだぜ。」
ライコネン「まじかよ。」
ユート「やるぞ!!。射撃管制コンピューターイン・プット!!レンジ・オン!!。」
ユートの機体から単発でバルカン砲が発射されノヴァの機体のエンジンに見事に命中させた。」
ライコネン「やったな、ユート。」
ノヴァ「くそっこれではもう飛べない。」
ノヴァは脱出装置を作動させてパラシュートで脱出をした。
タクト「ユートのヤツノヴァをしとめたようだな。次はおまえだマキシマ今度こそケリを付けようぜ。」
地上に降下したノヴァはすぐにアルシオーネらによって捕らえられた。
アルシオーネ「ひさしぶりねノヴァ。」
ノヴァ「おまえはアルシオーネ、デボネアお母様の呪いで異次元空間に飲み込まれたはずでは!?。」
アルシオーネ「ええ、いちどは飲み込まれたわ、そこをあの龍崎総帥に助け出されたってわけよ。もうかんねんしなさい。」
ノヴァ「こんな鎖。」
アルシオーネ「無駄よこの鎖はちょっとやそっとじゃ壊れないものよ。」
するとアルシオーネはスタンガンでノヴァを気絶させたのだった。
タクト「アルシオーネのやつえげつないなあ・・・(´△`)。」
マキシマ「どこを見ている、おまえの相手はこの私だぞ。」
タクト「わかってらあ、こいマキシマ!!。」
ユート「タクト、むちゃはするな、すでにもうノヴァは捕らえた。引き返せ」
タクト「それはマキシマに言ってくれ!!」
ユートはマキシマのデボネア2にブラスターキャノンを発射したが、マキシマはすんなりと交わしてしまったのだ。
マキシマ「あれはたしかユートとかいった機体か・・・人型とはいえ2対1では勝ち目はないか・・・。」
マキシマはその場から引き上げていった。
タクト「逃げるのか待ちやがれ!!。」
ユート「よせっ!!、深追いはするな!!。」
タクト「ちっ、しゃーねーな・・・レイアースMK−3のヤクトウインダムで出ておけばよかったぜ。」
ユートとタクトのF14は基地へ帰還した。
イサム「ユート、タクト、そしてアルシオーネご苦労だった、よくぞノヴァを無傷で生け捕りにしてくれた。」
ユート「龍崎総帥、本当にこの女が光と同一人物なのですか?。」
タクト「それに耳がとんがっているし。」
イサム「ああ、間違いない。とにかくここではノヴァから光の心を戻すことはできない、クーカイファウンデーションにある
エンセフェロン機能を使う必要がある。」
ユート「それで、ノヴァの深層世界でダイブするのですね。」
イサム「そういうことだ。」
龍崎は眠ったままのノヴァをつれてすぐにクーカイファウンデーションへ飛んだ。
マシューズ(エルザ号船長)「龍崎の旦那、せっかく戻ったのにもうお出かけですか?。」
龍崎「ああ。」
マシューズ「しかしその耳のとんがった姉ちゃんまで連れてきて・・・。」
龍崎「外見は違うが、彼女は光だよ。いまはノヴァという人格となっているがな。」
マシューズ「ていうことは?。」
龍崎「光はいま多重人格障害になっている。よっぽどつらいことがあったのだろう、そのため光の人格は闇に消えたままだ。そうあの時とおなじだ。」
ケイオス「あの時って?。」
龍崎「おしえてやろう、それは今から4年以上も前のことだ。オレはある鉱物の調査である空中都市へ派遣されそのご地上へおりた時、オレとしたことが
どじをふんで、敵につかまってしまい捕虜にされてしまった。そのとき会ったのが一人の青年だった。その青年は3年前の記憶がなくある村で絵を
書きながら静かに暮らしていた。俺はその青年と行動をともにしていたが奴には飛んでもない人格が眠っていたのだ。それは目の前で人が殺される
ときに覚醒してしまうもっとも残虐な人格だった。」
ハマー「そんな事件があったんすか・・・。」
龍崎「しかし、最後にその青年は自我をとりもどし”その世界を救った”。」
ケイオス「その人は。」
龍崎「いまのおれのジジイだよ。異世界から時空をこえて第二次大戦中の世界にスリップしてしまったんだ。そしてその青年だったジジイのDNAや記憶は
このオレにも引き継がれている。」
マシューズ「どおりでクーカイファウンデーションやゾハルのことに詳しいわけだ。」
龍崎「だからオレは光を助け出す、それにはこのノヴァの中にダイブする必要がある。」
ハマー「そんなことができるのんすか?。」
龍崎「これも科学の賜物ってやつだ・・・。」
龍崎たちを乗せたエルザ号はクーカイファウンデーションへ入港した。空港にはガイナンとJrが出迎えに来ていた。
龍崎「ガイナンさんまたしばらく厄介になります。」
ガイナン(ガイナン・クーカイ(ゼノサーガからの乗り入れ(笑)))「いえいえ、獅堂さんを助けるためには我々も協力はおしみません。」
そして、エンセフェロンダイブのマシン室へ移動し、エイヴォンはそのベッドの上に仰向けになった。そして龍崎は左耳にインカムを装着している。
龍崎「これより、ノヴァのマインドフィールドへジャンプする。」
ガイナン「君ひとりで大丈夫なのか?。」
龍崎「まさか?オレにはちゃんとガードもつけるよ。」
龍崎は指をならした。すると、紺色の隊士服をまとった紫色の髪をした女性に黒髪の女性と金髪の女性が中にはいってきて、三人は龍崎の前にひざまづいた。
ジェミニー(金髪)、サリタ(黒髪)、スノウ(パープルヘアー)「およびでございますか?、マスター。」
ガイナン「彼女らは?。」
龍崎「オレの秘書件ガードだ。ジェミニー、サリタ!!サポートをたのむ。それとスノウはこのマシンのコントロールを」
スノウ「はっ。」
ジェミニーとサリタ「ではいってきます、スノウねえさん。」
龍崎ら3人はノヴァのマインドフィールドへダイブした。
龍崎「ここがノヴァのマインドフィールドの中か・・・。」
サリタ「マスターほんとうに光ちゃんの心はいるのですか?。」
龍崎「ノヴァと光はもともと一つの人間なんだ光がいるにきまっている。」
ジェミニー「つまり、光ちゃんのこころがノヴァの理性をおさえていたともいえるのですね。」
龍崎「そのとおりだ。ノヴァは光のダークサイドだったが、ノヴァには光に甘えたいという気持ちがあっただが逆に数年前のデボネアの戦いでは
光のためにはどんな悪いことでも躊躇なくやっていた。だが光はそのときデボネアと戦うとき自分の暗黒面を受け入れたのだが・・・。」
サリタ「それで?。」
龍崎「ん、これはあくまでオレの推測だが、光の過去にも関係があるのやもしれん。」
ジェミニー「光ちゃんの過去。」
龍崎「姉さん(龍崎勇美(いさみ)現、獅堂覚の妻)から聞いたはなしだが、光は6歳のとき父親と別れ別れになったのだ。剣道の勝負で
光が実の父親に勝ってしまい、それが元で父親は剣の修行へたびだってしまったという。」
サリタ「そんなことがあったのですか。」
龍崎「ああ、それと光は、セフィーロでかなりのショックもあった、それはエメロード姫に右肩を貫かれたことがあったが最後は自分のてで
エメロード姫を倒してしまったんだ。そのためいまでも光は右肩を触られるのをいやがっている。」
サリタ「だって、エメロード姫を倒したあと傷は回復できたのでしょ?。」
龍崎「身体的外傷は癒えても精神的な傷は消えないよ。」
サリタ「では光ちゃんはアンフィニーへ出撃したとき自分の過去になにか残酷な答えがでてしまいそのショックでノヴァが再び目覚めたと。」
龍崎「だが、光は暗黒面に飲まれたといってもノヴァがふたたびオモテに現れたにすぎなかった。」
ジェミニー「ここはなんでしょう剣道の道場にみえますが?。」
そこには幼い光の姿があった。
サリタ「あれは?。」
龍崎「あれが光の本当の人格だ。」
ジェミニー「連れ戻しましょう。」
龍崎「よせ!!、無理強いはさせるな。強引にやってしまえば光は本当に消えてしまう。そうなったら、また邪悪になったノヴァに戻ってしまうぞ!!。」
サリタ「じゃあ、どうすれば?。」
龍崎「やさしく説得するしかあるまい。」
龍崎は幼い光のところへ近づいていった。幼い光は泣いているようである。
龍崎「なにを泣いているんだい?。」
幼い光「お兄さんは誰?。」
そのころ山波とタクトそしてエリーとアルシオーネ、ライコネンとラルフの6名がクーカイファウンデーションにやってきた。
タクト「ヒカルと龍崎さんは!?。」
ガイナン「いま、龍崎さんはマインドフィールドへダイブしているところだ。」
ユート「マインドフィールド?。」
ガイナンJr「解りやすくいえば、ヒカルの精神世界にもぐりこんでいるってことかな。」
タクト「そんなことができるのかよ”ここ”では。」
ガイナンJr「俺達の世界ではケガや病気は殆どナノマシンによって治療することが可能なんだ。だがメンタルケアだけはそうはいかない。治すとすれば
この機械で相手の精神世界へダイブするしかない。」
ガイナン「これは擬似世界での戦闘訓練でもつかっているものだ。」
タクト「それじゃあ仮にその世界でしんでしまったら・・・。」
ガイナン「もちろんしんでしまう。」
ユート「事実上の真剣勝負ってわけか・・・。」
エリー「無事に戻ってきてください。」
場所は代わりここはスキエンティア本部。
眠りについていたセビル・レイナードの妹が目覚めていた。髪もすっかり長くなり、見違えるほどだった。
「お目覚めでございますか。レイナード代表。」
レイナードは眠りに付く前にスキエンティアの代表に就任していたのである。
レイナード「私の”分身”が帝国軍のジェノサイドトループス指揮官をお払い箱になったようだ。」
「なんですと?。」
レイナード「これでいいのだ。これで帝国では私は行方不明ということになる。これでスキエンティアは表立って行動がしやすくなる。してシドーはいま何をし
ているのだろうか?。」
「聞いた話によりますと現在クーカイファウンデーションにて治療しているとのことですが。」
レイナード「治療?なんのだ。」
「おそらく、”もとの姿”に戻るためではないでしょうか。」
レイナード「もとに戻るだと・・・なるほど・・・私はディアマンテ帝国への忠誠は変わらないだがあのマキシマだけは・・・。」
「マキシマさまがいかがしたのですか?。」
レイナード「あの男は帝国をのっとるだけではなく異世界全てを”無”にしようとたくらんでいる。クライスラー閣下はすでに感ずいていたようだが。すでに
奴の手に掛ってしまった。ディアマンテ帝国をそして異世界を救う希望がクーカイファウンデーションとエレメンタル・フォースだとしたら、その相手がたとえ
私に兄をころしたシドーがいるところだとしても私は手を組むつもりだ!!。」
「レイナードさま、クーカイファウンデーションと手を組むのはわかりますがなぜエレメンタル・フォースなんですかあそこレイナード様の実の兄上をころした
シドーが代表としている組織ですよ。」
レイナード「わかっている、もうシドーへの恨みどころではない、それにだ、にくしみで私の兄が甦るわけではない。今は異世界を救うことが先だ。」
「そうですね。」
レイナード「シドーが目覚めたら直ぐに会見をする、その使者は私の分身ドクトゥスにする。」
「わかりました。」
マインドフィールド
龍崎「君を救いにきた者だよ。」
幼い光「私を救いに?。」
龍崎「そうだ。君はお父さんがいなくなったので泣いていたのだろ?。」
幼い光「うん。でも”ここ”いれば父様は戻ってくる。」
龍崎「そこにいたのではいつまでたっても戻ってこないよ。」
幼い光「どうして?。」
龍崎「まってばかりいてはダメなんだよ。君が直接会いに行かなければね。」
幼い光「私が父様に会いに・・・でも怖い、できないよ。」
幼い光はうずくまってしまった
サリタ「困りましたね。」
龍崎「おそらくあのダーク=ロードが自分の父親だってことのショックが大きいようだ。」
ジェミニー「でもこのままでは。」
そこへノヴァが現れた
ノヴァ「ヒカルは私に任せてください。」
龍崎「君は光のダークサイド。」
ノヴァ「こんどは私がヒカルを助ける番だよ。」
ノヴァは幼いヒカルの側へよってきた。
ノヴァ「ヒカル。」
幼い光「お姉ちゃんは誰?。」
ノヴァ「私は”もうひとり”のヒカルだよ。」
幼い光「もうひとりのヒカル?。」
ノヴァ「そうだよ。私と遊ぼうよ。」
幼い光「私と遊んでくれるの?。」
ノヴァ「でも条件があるのよ。」
幼い光「条件?。」
ノヴァ「それはヒカルのお父さんに会うこと。」
幼い光「でも怖い・・・。」
ノヴァ「怖くはないわよ。ヒカルがそう思い込んでいるだけ。」
幼い光「私の思い込み?。」
ノヴァ「そうよ、勇気をだして私と一緒に会いに行こう。」
幼い光「お姉ちゃんも一緒にいってくれるの。」
ノヴァ「うん。」
幼い光「行く、私父様に会いに行くよ。」
ノヴァ「さ、出口はもうすぐそこだよ。」
ノヴァは光の手をとり明るいひかりがともる場所へと進んでいった。
タクト「みろよ、光の姿に戻っているぜ。」
そして龍崎が目覚めた。
ユート「龍崎さん!!。」
龍崎「もう大丈夫だノヴァがヒカルを助けてくれた。」
エリー「ノヴァが?。」
そして光が目覚めたのである。
光「こ・・・ここは?。」
ガイナンJr「クーカイファウンデーションだよヒカル。」
光「Jrくん・・・。」
タクト「みんなおまえのこと心配してたんだぜ。」
光「私・・・長い夢を見ていたみたい。」
ユート「ヒカル・・・。」
タクト「俺達は席をはずそうぜ。」
エリー「どうしてですか?。」
タクト「ばーか、気を利かせてやれよ。」
タクトや龍崎、ガイナンたちは席を外した、部屋には光と山波の二人っきりになった。ヒカルはその場で泣き出し山波に抱きついたのである。
山波は光の頭をやさしくなでるのであった。
ユート「ヒカル!!、いっしょに行こう一緒にいって帝国に操られているヒカルのお父さんを助けるんだ。」
光「ユート・・・。」
ユート「それから、この戦いが終わったら・・・。」
光「この戦いが終わったら・・・?。」
ユート「いや、なんでもない。」
光と山波はそのまま抱き合った。
その後光は龍崎に呼ばれた。
龍崎「ディアマンテ帝国のダーク=ロードはおまえの実の父親でまちがいないのだな。」
光「はい、まちがいありませんアンフィニーで一戦交えたときはっきりといいました。父親はこの自分だと。」
龍崎「もう”迷い”はないのだな。」
光「はい、暗黒面に飲まれた父はもう父ではありません、せめて娘であるこの私のてで浄化させたいとおもいます。」
そして明里から通信が入ってきた。
明里「龍崎総帥、ドミニク・レイナードと名乗る女性がこの本部に来ていますがいかがします?。」
龍崎「なんだと?」
明里「それがたった一人で獅堂代表と会見をしたいと言ってきているのですが?。」
龍崎「・・・・だそうだ、どうする?光。」
光「会見はする、だが日時はこっちで改めて指定するとそう伝えてほしい。」
明里「わかりました。」
明里はレイナードにその旨を伝えるとレイナードはその場を去っていった。
ユート「敵が会見とはいったいどういうことだろうか?。罠かな?。」
タクト「そのレイナードとかいう女はなんていってたんだ明里。」
明里「帝国の人間ではなくスキエンティアの代表として話し合いたいと・・・そしてこっちが日時を指定するといったら・・・。」
ユート「指定するといったら?。」
明里「第二ミルチアにある料亭セーフーティで会見を日時は2日後の現地時間夜8時を指定してきました。」
タクト「罠かもしれないぜ。」
光「わかった、会見をしよう。」
龍崎「しかしなぜレイナードは第2ミルチアの料亭を指定してきたんだろうか?。」
光「中立の惑星で会見するほうが双方にとって都合がいいからでしょう。」
龍崎「だが、光一人で行かせるわけにはいかん、ユート、タクト、そしてエリーの3名を同行させる。」
光「わかりました。」
龍崎「それではマシューズのだんな4人をたのみます。」
マシューズ「まかせておけ。」
光たち4名を乗せたエルザ号は第2ミルチアへ向けて飛び立った。
エルザ号は第2ミルチアの空港に着陸し、光たち4人は近くのホテルに宿をとることにした。
タクト「まさかまたこの第2ミルチアにくることになるとは思わなかったな。」
ユート「ああ、しかしレイナードとかいう女が気になる、あのセビルとかいう将校の妹がなぜ会見をしてきたかがなぞだ。」
エリー「会見と偽って獅堂さんを亡き者にしようとしているのでは。」
ユート「否定はできないな。」
そしてホテルにサングラスを掛けた女性がフロントに現れた。
???「シドーという女性が泊まっているときくが。」
受付「はい、どちらさまで?。」
ドクトゥス「私はスキエンティアの使者ドクトゥス(ゼノサーガEP3にも登場する)と申すもの、取次ぎを願いたい。」
受付「しばらくおまちください。」
ここは光がとまっている部屋、内線電話がなっている。
光「はい。」
受付「スキエンティアのドクトゥス様がお見えになっていますが。」
光「わかりました、いまうかがいます。」
光は赤いYシャツに白のネクタイそして黒の上下のスーツに着替えホテルのフロントへ向かった。そこへユートが現れた。
ユート「光、正装なんかしてどこへ行くつもりだ。」
光「フロントよスキエンティアの使者がきているというのでね。」
ユート「ならば、俺も同行するぞ。もしものことがあってはいけないからな。」
光とユートはフロントへついた。
※ここからは名前を省略させていただきます。
「エレメンタルフォース代表ヒカル・シドー中佐ですね。」
「こいつ、帝国の!?。」
「いいえ、私はアンドロイドです」
「アンドロイド?」
ユートは首をかしげた。
「そのアンドロイドとやらが私になんの用かしら?。」
「はい、レイナード代表は決してあなたをおとしいれるつもりなぞありません。」
「と、いうと?。」
「レイナード様は帝国軍ジェノサイドトループス指揮官としてではなく、スキエンティアの代表として協力を求めているのであります。」
「虫が良すぎないか、いままで俺たちをさんざん苦しめておきながらこの期に及んで!!。」
「最初からそのつもりで私は第2ミルチアへやってきた。」
「光おまえ!!」
「それでは会見を。」
「ええ、そちらの指定どおり料亭セーフーティで指定時間どおり会見するとそうレイナードに伝えてくれるかしら。」
「会見を承知していただけるのでありますのですね。」
「会いましょう。それでは明日、夜8時セーフーティにてお待ちしております。」
ドクトゥスはそういってホテルを去っていった。
ここは光の部屋。部屋にはユートとタクト、エリーもいる。しかしタクトとエリーは光の会見になっとくいかないようすだった。
「なぜ、ドミニク・レイナードとの会見を承諾したんだ!?、あの女は海さんと風さんをころしたセビルの妹だぞ。」
「そうですよ、もしかしたら会見と偽って光さんを亡き者に使用と企てているかもしれないんですよ。」
「・・・いま我々の目的はこの戦いを終わらせ、異世界を平和にすること、スキエンティアもそれを望んでいる。それに私はこれを受けて
オートザム、クーカイファウンデーション、スキエンティア連合の帝国討伐勢力を作ろうと思っている。」
「なっ・・・!!。」
「獅堂さん!?。」
タクトとエリーはその言葉に驚いた。
「もちろん私はスクエンティアに利用されるだけじゃない、大いに利用するつもりだ。いいよく聞いて、我々エレメンタルフォースの生み出す
利益を餌にクーカイファウンデーションやオートザムなどを中心に異世界を一つに結びつけるためには異世界を行き来するために大きい輸送船を
何隻も持たないと始まらない、そこでスキエンティアのお金でエレメンタルフォースに船を買わせてもらう、どうかな!?。」
「・・・・・。」
「いままでクーカイファウンデーションのエルザ号を借りて業務を行っていたがそれも終わる、これからは堂々と自分たちだけで異世界と貿易ができ
るようになるのだ。」
「帝国の人間と手を組もうというのですか!?、仇敵であるセビルの妹と協力しようというのですか!?。」
エリーが怒鳴るように光に問いかけた。
「そのとうり!!、レイナードと手を組みスキエンティアを利用すれば帝国討伐とエレメンタルフォースの発展、両方を実現できる!!。」
「光!!、な・・・・なにをいうんだ!!。おまえあのダーク=ロードがお前の実の親父さんだったショックへ変になってしまったのではないのか?。」
「そうですよ本当にどうかしてしまったのですか!?。獅堂さんの親友だった・・・海さん風さんを殺したセビルの妹ドクトゥス・・・いやドミニク・レイナードを・・・
敵を討つのじゃなく・・・て・・・て・・・手を組もうというのですか!!。」
「ふふふ・・・。」
「!!。」
「あなたたちも執念深いわねえ・・・いつまでも恨みだの敵なぞ・・・もっと先をみて進まないと目的は達成できないよ!!、エレメンタルフォース
が大きくなるんだ、喜べ!!。」
「見損なった!!」
「わかったぞ!!、光という人間の本質がやっとわかった!!、光は戦士ではなく己の損得に生きる商人だ!!。」
タクトとエリーは光の部屋から出ていった。
翌日、エレメンタルフォースの仲間ラルフとラズリ、ライコネン、アルシオーネ、岩崎が第2ミルチアに到着した。
タクトが昨日光が話したことを報告したことによってあわてて駆けつけてきたのであった。
場所はエルザ号の多目的ルームに変わる。
「やってられるか!!、クソーっ!!。光を見損なった俺はエレメンタルフォースをやめるぞ!!オートザムへ行く!!。」
タクトはすっかりキレているようすだったそれをライコネンがとめる。
「ちょっとまてよエレメンタルフォースの業務はどうするんだ!?。」
「ウルセー!!この気持ちはリアリティ(現実世界)の人間にしかわからないんだ!!。」
「エレメンタルフォースはみんなの組織だぜ、リアリティの人間だけの感情でつぶされちゃたまらんぜ。」
「代表の光にもう俺らはついていけない!!。」
すると隣にいたマシューズがそれを聞いていた。
「・・・やっぱりな・・・赤毛のねえちゃんがレイナードとの会見を承知して皆が怒っている・・・。敵側の人間の組織との会見を
承知したには裏があるに決まっているのにそれが読めんと荒れてやがる、しかしエレメンタルフォースを分裂させるわけには
いかないここはなんとか俺が納めねば・・・。」
マシューズは考えこんだ
「まあ待て・・・みな・・・俺の話を聞け。」
「あ、マシューズのだんな!!。」
「なんだ、きさまーっ!!、おまえのでる幕じゃねえ!!。」
タクトたちに袋叩きにされるマシューズ。
「・・・てなことになるんだろうなあ・・・。しかしここはなんとしても俺が治めねば・・・。」
マシューズはタクトたちのいる多目的ルームへ入ってきた。するとタクトが・・・。」
「うおっな・・・なんだその姿は!?・・・・。」
マシューズはトランクス一枚だけだった。
「どうしたんだ、その姿は熱でもあるのか?。」
「殴る蹴るは俺の話を聞いてからにしてくれ・・・。」
「何〜っ!?、なんの用だ!!。」
「敵を欺くには味方からというのを知ってるだろう。」
「ああ!?、なんのことだ?。」
「赤毛の姉ちゃんがそのレイナードとやらと会うと言っただけで裏切られただの騙されただのと騒いでいたがよく冷静になって考えてみろ。
相手はスキエンティアの代表だとうぜん護衛もいるはず姉ちゃんとてレイナードの懐には近づけないだろう。」
「・・・・。」
「赤毛の姉ちゃんはわざとお前たちを怒らせて手を組むと思わせておいてレイナードらの警戒を緩めさせ敵討ちをするきなんだ!!。」
みながその言葉に動揺した。
「・・・・そ、そうなのか!?。」
「いいか皆・・・だがレイナードも馬鹿じゃねえ、とうぜんその裏を読み・・・会見の場の周りに、側近らが銃を持って潜み固めるだろう!!。」
「なんだと〜っ!!。」
「だから俺の考えをよく聞け!!。」
「・・・・。」
みながその言葉に静まりかえった。
「8人でヒカルを守るんだ。」
「エリーはどう思う?。」
「・・・スキエンティアの代表といってたが帝国軍の将校でもあるんでしょ、マシューズさんが言った通り、かならず何人か部下を引き連れて来るでしょうね。」
「決まったな、セビルの妹を倒すことでウミさんとフウとかいう女性の無念は少なくとも晴らすことはできる。」
「そうなると光に気づかれないようにそっと後をつけるしかないな。」
そのころドクトゥスはドミニクに会っていた。
「なんだと?。シドーはこっちを油断させておいて私を討つことも考えているかもしれないだというのか?。」
「そういうことも十分考えられます、会見の場には万全の警戒をし、代表自身も懐に拳銃を忍ばせて臨んでいただくようお願いします。」
「・・・・・。」
そしていよいよ会見のときがやってきた、光は白のワイシャツに紺のネクタイをし紺の上下のビジネススーツをまとい、ホテルを後にして
料亭セーフーティへ移動した。そこにはスキエンティアの使者がドクトゥスがいた。
「よくいらっしゃいました。それでは控えの間まで案内いたします。」
そして光は控えの間で待機している、そのころマシューズはユートたち8名と料亭の庭の前にいた。
「レイナードの側近らは無向こう側の庭に潜み・・・。俺は隣の間に控え、会見の様子も側近の動きものぞける、だから俺が合図をしたら
いっせいに踏み込め。」
「合図が遅れるなよマシューズのだんな。遅れてレイナードを討った光がもし側近に撃たれるようなことがあったら命はないものと思え!!。」
「わかっている!!だが、合図より早まって踏み込んだりすれば、レイナードを撃つ前に赤毛のねーちゃんもお前らも狙い撃ちされるぞ。」
そういうとマシューズは隣の間へ移動していった。
ユートたちはみな戦闘服姿でライフルを持っている。
「マシューズのだんなを信用していいのだろうか?。」
「やむおえまい、ことの前に騒ぎを起こしたら光がレイナードを撃つ機会を逃してしまう。」
そしてスキエンティアの控えの間
「レイナード代表をコレを懐に。」
側近はレイナードに拳銃を渡した。
「もしシドーが懐に手を入れたら隣の間で監視しているドクトゥスがシドーを撃てるようにこっち側の障子を開ける手はずになっています・・。」
「シドーはやはり私を撃つ気なのか・・・。」
「とにかく油断にこしたことはありません。」
そしてもう一人の側近がきた
「失礼いたします代表、そろそろ会見の間へご足労願います。」
「うむ。」
しかしレイナードは拳銃を側近に返してしまうのだ。
「これはいらない。」
「代表!!・・・それでは・・・・。」
「私はシドーを説き伏せに行くのだ!!。」
側近らは庭の影に隠れ様子を伺っていた。
そして会見の間ではレイナードは私服を着用し下座へ座る。
一方光のもとにも使者がやってきた。
「獅堂代表失礼いたします。」
戸をあけると光はきつい表情で使者を見ていた。そして拳銃を懐にしまう。
「会見の間にご足労願います。そしてどうかこの会見成功することを心より願っております。」
「レイナードを見るのはあの本都で行われた観艦式以来ね(※88話参照)。」
そして山波たち8名はライフルを携えて庭裏で光の様子を見ていた、しきりに心臓の鼓動音が響きわたる。
やがて会見の間に到着した。
「ドミニク・レイナード代表、エレメンタルフォース獅堂光代表をお連れいたしました。」
光の使者が障子をあけるそこには長い髪をなびかせていたレイナードの姿があった、光はキツイ表情でレイナードをにらみつけている。」
「・・・・。」
続く
管理人:桜ヶ丘うーくん
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