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完結篇(5)閉幕(最終回)
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エルザ号のハンガーでは4機のレイアースMk−3をラズが整備している。そこへ紺色の戦闘服をまとい髪はUPにして紺色のベレー帽を被った光がやってきた。
「ヒカルもう体のほうはいいのか?一時的とはいえノヴァになっていたんだろ。」
「私はもう大丈夫よ、それよりも何をしていたのザズ。」
「これはお前がノヴァだったころ乗っていた機体の残骸に残っていたデータメモリーを回収して新たに整備していたとこだ、お前専用の機体で装備は基本的には
ユートの機体と同じだ、それをエリーの機体と同じようにVTOL機能を追加してそして一時的にレガリア2と同じ状態にできる『システムノヴァ』を投入した。」
「システムノヴァ?。」
「この機体のポテンシャルを通常の2.5倍にすることができる、もちろん対マキナトループス用にブラスターキャノンも装備させた。」
「コックピットシートが1つしかないわね。」
「レーダー管制はコンピューターがやってくれるようになったのでサブパイロットは必要ないのさ、それと龍崎総帥の命令でエリーの3号機も単座式にした。」
「一人でだいじょうぶかしらあの子?。」
「だいじょうぶだよ、あいつの操縦の腕はいまやジェオをも上まっているよ、それとブラスターキャノンに新たな機能をつけた。」
「新たな機能?。」
「エネルギー開放だ、これはいわば切り札ってとこかな、これによってとてつもない威力を出すがとうぜん一回こっきりで弾切れだ、あたればすごいのだが・・・問題がある。」
「問題?。」
「それはシュミレーションした結果反動がものすごく大幅に命中率が低くなってしまうことだ。つまり飛行形態ではこれはつかえない、反動で機体が傾いて失速する危険があるし
宇宙空間でもその反動によって動きにスキができて全くの無防備になってしまう、したがってこれは人型に変形して撃つしかない、それも二人係で支えあってだ。」
「そんなことしなくてもバズーカー砲みたいに後ろからも噴射させて相殺させればいいんじゃない?。」
「それも考えただが一撃必殺を考えると威力が半分になってしまう、それに帝国では大型のマキナトループスを開発していると岩崎から情報を得ているしな。」
「・・・・・。」
「それはそうと、ヒカルおまえ帝国の将校だったレイナードとやらと同盟をむすんだんだってな・・・あれからタクトたちはおまえに対し口を聞かないという抵抗をしているじゃないか。」
「・・・今日そのレイナードがここへ来るわよ。」
「なんだと?。」
「このエルザ号をみにくるってそれと新しい訓練生を何名か引き連れてくるっていってた。」
「帝国の人間かな?。」
「でしょうね・・・。」
「そうか。」
そしてレイナードは30名ほど若い訓練生を連れてきた、レイナードは外でタバコをすっているタクトにたずねてきた
「船の中だと聞いたいるか?。」
「誰が?。」
「ヒカル・シドーに決まっているだろが!!。」
「自分で行ってさがせば・・・。」
「なんだその態度は!!。」
「ドクトゥス・・・この勘違い男に教えてやれ、私がシドーと手を組もうと、こいつらとの立場にはなんの変化もないということを、先方の代表が近づいても礼もせず横柄な口をきくなぞ
許されるはずもないとな・・・!!。」
「くそーっ!!。」
そしてレイナードはエルザ号のブリッジに入ってきた。
「獅堂光、この間いってた新しい訓練生を帝国から連れてきたぞ!!。新しい機体を投入しても操縦できるものがいなければどうにもならん、このものたちは心配いらんこいつらはみな
アコード・マキシマを憎んで帝国から脱走してきたものたちで第2ミルチアに移住してきたものたちだ、シドーこいつらを鍛えてやってくれないか。」
「みんな若いわね・・・。」
「ははは、一番物覚えの早い年頃だ。」
「エレメンタルフォース全員で機体の操縦技術を教えるが、ついでにエレメンタルフォースの業務も手伝ってもらうわよ。」
遠くではタクトたちがみている。
「(けっ、帝国のクソガキどもが・・・。)」
「レイナード代表・・・質問があります・・。」
「・・・なんだ?。」
「エレメンタルフォースにはリアリティの世界の人間が大勢いるとききました俺たちが教わるのでありますか、リアリティの人間を先生とよぶのでありますか?。」
「そんなことできません。」
「そのとおりですよ、レイナード代表だから私は反対したんです。」
「・・・・。」
「シドー・・・・エレメンタルフォースにはオートザムやクーカイファウンデーションの人間も大勢いるそうだな、リアリティの世界の人間をはずした他のものたちで教えてやってはくれないか?。」
「けっ!!笑わせやがる、フラフラと時勢のかたむいたほうにしっぽを振る腰の座らん田舎代表がリアリティの人間に助けをすがっておきながらまだ帝国かぜをふかしやがるぜ。」
「よせっタクト!!。」
ユートがとめようとするが・・・。
「なんだと。」
「いまほざいたのは誰だ!!、貴様だな!!、こののぼせ上がったリアリティの人間が!!射殺されなきゃおのれの立場がわからないようだな。」
レイナードは懐から拳銃をだしタクトに突きつけた。
「レイナード代表ここは私が!!。」
「わたしにまかせろドクトゥス!!こいつはスキエンティア代表ドミニク・レイナードを名指しで侮辱した!!。」
「落ち着いてくれ、レイナード代表!!。」
「引っ込んでいろ、シドー!!。」
「なにもかもぶち壊しになるぞ!!。」
「リアリティの人間はおのれの立場をしらねばならんおのれは断じてゆるさん。」
光はレイナードの頬を思いっきり平手うちした。
「!!。」
タクトたちもドクトゥスもそして30名の訓練生たちの光の行動に唖然としていた。
「(しまった・・・・ひっぱたくことはなかった。)」
ドクトゥスをはじめスキエンティアの側近はいっせいに銃を抜いた。
「レイナード代表に対しおのれ!!。」
そのときレイナードの脳裏に光の言葉が浮かんだ
「なにもかもぶち壊しになろぞ・・・・。」
「・・・・・。」
レイナードはたちがり光の左肩に手をおいて考えこんだ。
「(まずいわね・・・これは・・・)・・・おまえたち驚いたかもしれないが・・・これからいろいろ教わるこのに際し・・・ひとつここで肝にめいじておかなければ
ならないことがある・・・それは・・・おまえたちはリアリティの世界の人間が嫌いであろう、私も大嫌いだ!!、しかしエレメンタルフォースに入ったらエレメンタルフォース
だけの特別の決まるがある、エレメンタルフォースは戦場へも赴くしとうぜん戦闘もある常に命がけである、よってエレメンタルフォースにおいては身分に関係なく
まず・・・戦闘機を操縦できるものがえらい、そして隊長や司令官、今この上においてはここにいるエレメンタルフォース代表の獅堂光がいちばん偉い、よってこれから
操縦技術を一から教わる貴様らは一番下っ端だ!!。命がけの技術を教わるのだ、教えるものからげんことなぞくらっても文句をいってはならん、くやしかったら、
エレメンタルフォースで威張りたかったら、一日もはやく覚えることだ!!わかったか!!。」
「・・・・。」
「わかったかと聞いている!!。」
「は・・・はい・・・わ・・・わかりました!!。」
「(・・・・ドミニク・レイナード・・・見直したわ、思った以上に見所がある!!)。」
レイナードは無言で光を見ていた。
そしてタクトたちはあらためて光の偉大さをみとめるのであった。
そしてスキエンティアの協力や資金援助もありエレメンタルフォースはすこしづつ息を吹き返し、オートザムから次々と新しい機体が納品されてきた。
レイアースMk−3も新たに部品取りように3機投入され、4機が稼動しこれからの最終決戦へむけて次々とカスタマイズされていった。
山波裕人が乗る機体はスーパーセレスと呼ばれ機体色はブルー空中戦重視にカスタマイズされている、装備はビームランチャーにレーザーカッター40ミリバルカン
そして対マキナトループス用兵器、ブラスターキャノン、しかしこのブラスターキャノンに全エネルギー開放機能がついたためいままでサブパイロットだったライコネンは
レイアースMk−3の量産型グランディスに機体を乗り換えユートの後方支援にまわった。
本田拓斗が乗る機体はヤクトウィンダムと呼ばれ機体色はグリーン、空中と地上攻撃両方をこなすようにカスタマイズされている、装備はレーザージャベリンにライトアロー
そしてミサイルポッドにブラスターキャノンだ、サブパイロットにはラルフが搭乗し地上管制の後方支援そしてサブパイロットだったラズリはグランディスに乗り換えている。
エリー・サイモンはレイアースカスタムと呼ばれ地上攻撃重視となっている機体色はレッド、そして垂直離着陸機能があるため人型でなくても機動性は高い、なお装備は
40ミリバルカンとブラスターキャノン、なおエリーは龍崎勇救出ミッションでサブパイロットに一時なったが今回のパワーアップでエリーはふたたびメインパイロットをまかさ
れるようになったのである、そしてジェオはエリーの後方支援のためグランディスに搭乗することになった。
最後は光の機体である、これはスーパーレイアースと名づけられ機体色はワインレッドで地上と空中戦と両方こなせるようになっており、VTOL機能が付与された。
装備はミサイルポッドにビームランチャーそしてブラスターキャノンである、そしてレガリア2と同じ性能を引き出せるシステムノヴァが導入されエネルギー半分消費で
通常の2・5倍の性能を引き出せるようになった。
これによってタクトの機体以外はコックピットは全て単座式となった。
グランディスにはライコネン、ジェオ、ラズリなどが搭乗している、グランディスはレイアースMk−3の量産型で機体は人型だがオプションパーツを装着することで飛行機能
が追加される、装備はビームランチャーとブラスターキャノンそして40ミリバルカンだ。機体色はラズリとライコネンがブルー、ジェオはグレー、ローラはレッド、ザズはグリーンと
なっている、今回からメカニックのザズもグランディスに搭乗して戦闘に参加することになった。
グランディスはレイアースMk−3より性能はおとるが新型のCR−Xよりもはるかに機動性がよいためほとんどがグランディスに搭乗することになった、またこれはブラスターキャノン
の全エネルギー開放のさいにレイアースMk−3を支える役目も担っている。
そしてそのためし撃ちがとある宇宙空間で実施された。
ユート、タクト、エリーそしてライコネン、ラズリ、ジェオが宇宙空間にでている。エルザ号のブリッジでイサムが窓越しにみてこういった。
「あの放棄されたコロニーを敵の巨大マキナトループスにみたてて攻撃をする。ユート、タクト、エリー準備はいいな。」
「こっちはいつでもいける。」
「おれもいけるぜ。」
「わたしもOKです。」
「よし、全エネルギー開放、発射体制に入れ!!。」
「射撃管制コンピューターイン・プット!!レンジ・オン!!。」
「ターゲットロック!!。」
ライコネンはユートの機体を、ラズリはタクトの機体、そしてジェオはエリーの機体をそれぞれ支えた。
「ブラスターキャノン全エネルギー開放!!。」
3本の巨大な光線は放棄されたコロニーへむけて発射された。するとコロニーは一瞬にして粉々に砕けてしまったのである。
「ひゅう!!すっげえ威力だぜ!!、これならマキシマの機体も倒せるな。」
「過信するなタクト!!、たしかに威力はあるがあたらなければ元も子もないそれに敵は動いていることを忘れるな。」
「たった一回だけか・・・どうせならブラスターキャノンの連射機能がほしいなあ。」
「ラピッドブラスターとかいうやつか、威力は半減するが確実にダメージを与えるにはいいかもしれない、ザズにたのんでカスタマイズしてもらおう。」
その後4機のレイアースMk−3にはブラスターキャノンの連射機能が追加されたのはいうまでもなかった。
そして一度は放棄されたデボネア帝星の前線基地はスキエンティアとクーカイファウンデーションの協力で再建され、スキエンティアやクーカイファウンデーションファウンデーションから
次々と物資が輸送されようやく基地としての機能をもつようになったのである。
それから最終決戦が始まった、エレメンタル・フォースは帝国軍の本都へ侵攻を再開しユートやタクト率いる航空部隊は確実にマキナトループスをブラスターキャノンで撃破していった。
しかし、帝国軍の反撃はすさまじくエレメンタル・フォースの隊士たちは次々と戦死していく、タクト&アルシオーネはアコード・マキシマが搭乗するマキナトループスと刺し違えて戦死。
ライコネンも敵の攻撃を受け脱出しようとしたが脱出装置が作動せずそのまま空中爆発をして戦死した。ヒカルは単身で帝国本都の皇帝のいる宮殿へ突入した。そこには皇帝と
ヒカルの父親でもあるダーク=ロードが待ち構えていたのである。そしてヒカルはロードと激しい戦闘になり最初はロードに押されていたが次第に反撃とうつりついにロードの右手首
を切り落としてしまうのである、そしてフト我に帰るヒカルであったがそこへ皇帝の電撃攻撃がヒカルを襲った、ヒカルは苦しんでいる、そしてヒカルはロードへ助けを求めたその時であった。
ロードは皇帝をつかみあげ、谷底へ突き落として殺してしまうのである、これはヒカルの父親として戻ったことであったが皇帝の電撃がロードの生命維持装置を破壊しもはやロードの
命は風前の灯火であった。
一報エレメンタル・フォース航空部隊は数機を残して全滅したがなんとか本都の占拠に成功した。帝国軍将校たちは大混乱しておりヒカルはその間をぬって父ロードを抱えて脱出している
所であった。
「ヒカル・・・・。頼みがある・・・。」
「何、父様?。」
「この・・・マスクを・・・・はずしてくれないか。」
「そんなことをしたら死んでしまう!!。」
「いや・・・・もう・・・どのみち・・・ワシは助からない・・・だからせめてこの目でオマエを見ておきたいのだ。」
ヒカルはそっとうなずき、ロードのマスクをはずした、そこには傷だらけになったヒカルの父親の顔があったのだ。
「ヒカル・・・立派になって・・・」
「もう喋っちゃだめだ・・・・。今度は私が父さんを助ける。」
「もう十分助けてもらった・・・。愛している・・・ヒカル・・・・。」
そういってロードは息を引き取った。
ヒカルは後部座席にロードの遺体をのせ本都宮殿を脱出した。
エレメンタル・フォース航空部隊はまだ空中戦が続いている、ユートも苦戦しておりあわや撃墜されるところを救ったのは死んだと思われていた海と風であった。
あとでわかったことだが、あのヒカルの別荘の襲撃事件ではまだ脳死にいたっておらず、そのままオートザムへ送られ2人の蘇生手術が実施された。そして手術は成功しオートザムでのリハビリの
あと、戦闘訓練をうけこの最終決戦へと駆けつけてきたということだったのだ。
エレメンタル・フォースは多大な犠牲を出したがなんとかこの大戦を終結させたのであった、生き残ったのはイサム、ユート、エリー、ラズリ、ラルフ、そしてヒカル、ウミ、フウだけだった。
エピローグ
場所は変わってエレメンタル・フォースシンキロウ本部では祝勝パーティーが開かれていた、ヒカルはロードの遺体に火を放って火葬にした。燃え上がる煙の上では夜空に花火が何発も
あがっている、海と風がヒカルを呼びに来た、ヒカルはその場をたち去ろうとしたとき、そこにはヒカルの父親とクレフの幻影があった、2人はヒカルを優しく見守っていた。
時に西暦2002年3月31日のことであった。
完
管理人:UUKUN SAKURAGAOKA
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