| 錦江湾に面する鹿児島市の鹿児島県庁付近は、鹿児島の政治経済が集中するエリアでもあり、またフェリーもある交通の要所です。
ここには戦前より海軍航空隊鹿児島基地が設営されていました。
まず国土地理院が公開している1974年の航空写真から。
上側が北、右側に錦江湾があります。
ちょうど区画整備を始めたところなのか、更地ばかりです。今日のたくさんのビル群はありませんが、道路だけはきちんと敷かれています。
かつて滑走路があったところは、真っ直ぐの道路へと生まれ変わったそうです。南北に走っている道路がそれと思われます。
そして、戦時中に使用されていた格納庫が一つだけ残っています(赤矢印)。
参考までに、青矢印は現在県庁があるところ、緑矢印が鴨池フェリー乗り場です。 |
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| では、格納庫の部分をクローズアップします。
同じく上が北です。
東を向いて入り口があります。
周囲の家々と比べても、とても大きい事が判ります。 |
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| では、現地にて、今日も生き残っている格納庫をご紹介いたします。
正面から、格納庫を見てみます。 |
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| 現在、南国交通のバス庫に活用されています。バスがすっぽり入っています。 |
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| 全体はかまぼこの断面の様な形をしており、途中に支柱はありません。その為、4発の飛行機、たとえば二式大艇でも楽々入りそうな大きさに見えます。
バスも中で方向転換できる広さとなっています。 |
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| 手前の自動車と比較しても、如何に大きな建物か、御理解いただけるかと思います。 |
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| 窓にはアルミサッシがはいっており、これは戦後の改造と思われますが、高い部分の窓はもしかすると当時のままかもしれません。 |
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| 北側を見てみます。
表面は、錆なども見えますが、破損などはみあたらず、またペンキ塗りなどメンテナンスで維持されています。
近代暦遺産を使用しながら保存する、有用な方法と考えます。 |
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| 幾枚にもわかれた扉。スライドするレールが見えます。
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| 複雑に、しかし規則正しく配列された支柱が見えます。 |
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