このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください




戦闘
                       軍隊漫画絵葉書


防毒面装着
「襲撃ッ!」
「マルデ怪物隊ノ襲撃ダ」

手榴弾
「何ヲ コシヤクナ エッ!」
「敵ノ塹壕ノ中へ命中ダ」

柄のついた手榴弾を一斉に投げています。
形状から昭和13年に採用の九八式柄付手榴弾を描いたものと思われます。

煙幕
「コレヂヤ煙リデ向フカラ少シモ見エマイ」
「マルデ昔ノ忍術ミタイダナ」

戦車とともに進撃する歩兵です。上空には煙幕を引きながら飛行機が展開しています。
中央の戦車は、陸軍に採用された初の国産戦車、八九式中戦車に見えます。

機械化輜重
「快速自動車隊ノ進撃ヲ見ヨ」
「ドンナ険所モ ナンノソノ」

大戦中は、どの国の軍においても、輸送や補給を機械化すること、つまりトラック等の普及が切望されていました。
車両ですが、後ろから描かれているので特定しにくいのですが、94式六輪自動貨車に見えます。

照明弾
「ヤア花火ノヤウダ」
「昼間ノヤウニ明ルクナッテ敵ノ様子ガアリアリ見エルゾ」

歩兵砲ト擲弾筒
「敵ハ塹壕カラ逃ゲ出シタゾ」
「ソレ敵ノ機関銃陣ヲ吹キトバセ」

左手前の小さな大砲は九二式歩兵砲と思われます。
小型の歩兵砲で、あらゆる戦線で活躍しました。
土手に伏せている兵士の左手に持っているものが擲弾筒で、手榴弾をばねの力で弾き飛ばすものです。いわゆるグリネート゛ランチャーにあたりますが、これを最初に正式採用したのは旧日本軍だそうです。

砲兵陣地
「コレニカカツチヤドンナ堡塁デモ木端ミヂンダ」
「敵ハ退却中ダヨ」

長砲身を持つ野砲が描かれており、92式10cm加農砲に見えます。
その向こうは90式野砲にもいえますが、遠くにあるので省略して描かれているだけかもしれません(大砲によって弾の飛び方が異なりますことから、着弾を制御する上でも、種類の異なる大砲を砲列として並べることはあまりしないのではないか、と思います)。

衛星隊
「傷ハ アサイゾ シッカリシロ」
「コノ位ノ傷ハ平気ダヨ」
「空ノ天使ノ病院機デ後送ダ」

戦闘の後でしょうか、衛生兵らの活躍が描かれています。
バスの様な赤十字車両、そして赤十字をつけた病院機が描かれています。この白い複葉機ですが、よく似た形の機体があり、それを参考にしたものと思われます。

陣中のお茶受
「アマリオイシイノデ六本喰ベタラ胸ガムカムカスル…」
「腹モ身ノ内ダソ… アトデ ピイピイニナラヌヨウニシロッ…」

決死隊
堅陣突入
「サア来イ肉弾戦ダ」
「白ダスキノ決死隊ヲ知ラヌカ」
「金城鉄壁ナンノソノ」

陸戦隊の奮戦
「ココカラ突入ダ… 油断スルナ…」
「ハアッ…」

戦車隊
「マゴマゴシテヰルト 踏ミツブスゾ」
「敵陣ヲ コノ豆タンクデ暴レテヤルゾ」

一番手前の車両は大幅に省略がされていますが九八式軽戦車に、さらに左側の戦車は九四式軽装甲車に似ています。奥の二台は八九式中戦車でしょう。
(ちなみに九四式軽装甲車は左側が前です。)

水陸両用戦車
 (いただきもの)
「コンナ河ナンカ平気平気」
「水陸両用ダカラ トテモ便利ダナ」
「ヒヤア コレハ オドロイタ」

砲塔やその周辺は八九式中戦車に似せてありますが、車体上部の形状が異なりますのと、右端の車体の後ろにはスクリューと思われますものが二つ見えます。これに該当する戦車は不明です。
日本軍は水陸両用の戦車を開発していましたが、船の形をしたフロートを取り付けて水に浮き、上陸後はそれを取り外す運用でしたので、この絵のように水に飛び込んだり、またそのまま陸に上がるものではありません。
これは、架空の車両かもしれません。工兵隊の支援がなくとも反対岸へ渡って戦闘が可能という期待をこめたと思われます。

歩武堂々
皇軍入城
「日本兵隊サン来ル モウ大丈夫アル バンザイバンザイ」
「支那軍閥 ナカナカ悪イ 日本兵隊サン バンザイバンザイ」
「抗日支那軍 悪イコトアル」
「日本兵隊サン 掠奪シナイアル 安心安心 バンザーイ」



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