| 「軍人ナレバコソ 俺達ハ コノ光栄ニ浴スルコトガ出来タノダ」
「陛下ノ御馬前ニ俺達ノ奮戦振リヲ御覧ニ供スルンダ」
季節は秋でしょうか、広々とした山野での、飛行機、戦車、歩兵が次々に展開する大演習の様です。
鉄条網へ向かう戦車(ルノー戦車?)、それに続く兵士、空では飛行機が煙幕を展開中と立体的な機動演習が展開しています。
兵士の台詞から判断して、右上に居る将校らしき人物は陛下ということでしょう。 |
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| 「銃ヲ間違ッタモノハオナイカ」
「電燈ヲツケルンヂヤナイゾ」
「オヤオヤ靴ガ片方ナイゾ?」
「暗黒ノナカヲ無言デ大速力デヤルンダゾ」
「遅イゾ 早クシロ!」
夜間の緊急出動で、夜襲に備えての実践訓練でしょう。暗い中での準備とはいえ、ちょっと混乱しているみたいです。
屋外には既に整列している兵士も見えます。この訓練の趣旨は、やはり早く整列できることでしょうから遅れれば叱責の対象となると考えます。一方で、急いだあまり自分のものでも無い靴と銃で身支度をしてしまった輩が居た様です。 |
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| 「アツ! 肥溜ヘ足ヲ踏ミコンジヤツタ」
「眞暗デ一寸先モ見エズ コレダト 鼻ヲツママレテモワカラナイゾ」
「誰レヤ!! 止マレ!」
日本軍では夜間行動についても重点をおいていたとのことで、こうした夜間訓練は重要であったのでしょう。
左奥では誰何する兵士が、一方で右側にはちょいとした事故がおきているようです。実際、訓練中の事故は少なからず起きており、これは昨今の諸外国の演習でも事故は発生しています。 |
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| 「マダ敵機ノ音ハ聞コヘナイヨ」
「大キナ耳ダナア」
大きなラッパ状のものが4つ空を向いており、二人がかりで捜査しています。これは空中の音を聞き、飛行機の飛来を探知するものです。今日ではレーダーが配備され、航空機の移動をモニターできますが、そうした電子機器が無い時代には、音を聞いてその存在を知るという方法が取られていました。
それがこの空中聴音器です。 |
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