| 長崎県の北西、平戸島の北西に生月島があります。
対馬海峡に面しています。
さて、砲台跡は赤丸のあたりにあります。この他に島の北端にもありましたが、こちらの跡は残っていません。
写真では判りにくいかもしれませんが、写真左側(西側)は切り立った崖となっています。 |
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| 一階部分です。東西にどんと四角い廊下が通り、倉庫が並んでいます。
北へ階段を数段登ると半円の部屋にでます。
半円の部屋の床にはセメントの突起(でこぼこ)が三箇所あり、図にも追記しています。
また倉庫の壁には弾丸と旧字体で書いてあり、戦争当時から弾薬庫として使用され、近くに砲が設置されていたものと想像します。
左側の先は急な崖ですが、この施設と崖との間に大砲を設置していたのではないかと想像しています。
但し、崖が近いのと、木々が生えていて足元が悪く、探索は危険と考えます。
各位に於かれましても、もし訪問されましても、周辺は厳重に注意、最初から近寄らないことをお勧めします。 |
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| 二階部分です。
まっすぐ南北に伸び、北側は半円に。二階部分の北側半円の部分は床が無く、1階まで落差があります。
またこの半円部分は床から1メートル半くらいからスリット状の窓が設けられており、周囲を見渡せる窓となっています。 |
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| 一階部分と二階部分を重ねて表示。さらに一階部分は土でうもれ、二階部分も盛り土で覆われており、ほとんど露出していません。茶色で土に覆われている状態を書き足しました。
二階部分を覆っている土に木が生えており、空からは勿論、周辺からも殆どその形がわかりません。
露出しているのは東西に通っている一階部分の通路の出口、そして北側の半円部分です。
さて北側半円部のみ三層構造となっています。
この三層の一番下は、戦闘室と考えています。
これは扇状に土砂がどけてあり射角が確保されている事によります。図では、右上に斜めに扇状で描いてみました。
また図の左側の先は崖ですが、右側は斜面になっています。
敵兵が上陸して戦闘となる可能性が高いのは右側といえます。
ただ、最下層は、奥がどこかに繋がっているわけではなく、人員の出入りは表側(右側)からのみです。またこの銃眼も一箇所のみです。この施設を用いて歩兵同士の戦闘がおきることは、あまり本気で考えてはいない様に思われます。 |
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| さて、では現地を訪問してみます。うっそうとした山道を進むと、看板があります。
場所ですが、森の中でもあり、なかなか特定できません。およそ推定で
このあたり
です。
私は島の北端の駐車場から、遊歩道を一キロ弱南下、牧草地をふた山越えて森に入り、道沿いに進みました。 |
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| 一階部分です。反対側までまっすぐの通路となっています。 |
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| きめ細かいセメントで更生されています。写真では大きさがわからないので、人物を入れてみました。身長が175センチとのことですので、参考まで。また通常の人間より体重が格段に重いため、人物の横幅につきましては、参考にされませんようお願いいたします。 |
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| 扉を引き剥がした跡と思われます。
戦争遺跡は戦後にくず鉄回収のため、破壊がすすみました(戦後しばらくは、鉄は高価に売れた)。
赤いのは、レンガではなく、鉄の表面を処理したものがセメントに転写したものでは、と思われます。 |
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| まっすぐな一階の廊下を進むと左手(南側)部分には、部屋が設けられていました。
ここも扉を取り除いたような跡がみられます。 |
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| さらに先を進むと部屋がもうひとつ、左側に部屋が、その先にも部屋が設けられています。
右側に凹んで見えるのは、階段です。 |
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| さて廊下を進んで二番目の部屋です。
右側に窓あり隣の部屋につながっています。壁は分厚いことがわかります。
奥の壁には文字が書いてあります。 |
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| 左側文字です。
弾丸置き場と旧字体で書いてあります。右側は砲具置き場と書かれています。あらためて砲兵隊の基地であることがわかります。 |
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| 一階部分の突き当たり、西側に出てみました。
木がうっそうと繁り、足元に何があるのかは全くわかりませんでした。西側は切り立った崖ですし、ここに大砲があれば、島の西側に居る標的を高い位置から狙うことが出来ます。
先ほど、弾薬や砲具を置く場所が阿多ことから見て、この付近に大砲が据えられていたものと考えます。
さて、木々の間から明かりが見えることから、森はすぐ向こうで途絶えていることが判ります。もしかすると、崖がすぐ向こうにあるかもしれません。
安全を考え、ここを突き進んでの探索はやめました。 |
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| 北側にあります半円へつながる階段を見ています。横にスライドする扉があったと思われる痕跡があります。 |
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| 三箇所にセメントの突起を削ったような跡があります。
窓には窓枠があったと思われる跡もみられます。
ところで、この一階の天井はなく、二階とつながっています。
では、二階部分を見てみましょう。 |
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