このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください




                                                     
川崎造船所ドルニエDoJワール


川崎造船所がライセンス生産した ドルニエDoJワール
ここでは、名島空港のコーナーで紹介致しました画像から川崎造船所でライセンスされたドルニエ社ワールのクローズアップ、頂き物画像、雑誌からの拡大スキャンをお届けいたします。
これは、名島で紹介いたしました写真からクレーンで吊り下げられた機体をクローズアップしたものです。
船のような胴体です、窓も丸い形です。翼は胴体の上、エンジンはさらに翼の上という、今日の飛行機では見られない特徴があります。
胴体下の後ろ側には舵があり、着水すれば船のように進むことができます。
この機体は、プロペラが前後ともに4枚です。

ドルニエDoJワール  (頂き物)
名島空港のコーナーで紹介致しました画像からクローズアップです。画像処理で、見えかたを無理やり変化させてみましたが、やはり不鮮明で、まことにすみません。
博多湾に降ろされた機体が、岸壁を離れるところでしょう。よく見ましと、これもプロペラは4枚。前側のプロペラのみくっきり写っています。これは前と後ろとでプロペラの回転の速さが違うか、前側のプロペラは未だ始動していないからではと考えます。
その他、垂直尾翼の舵は明るく塗られている様です。

ドルニエDoJワール 
同じく名島飛行場にて紹介いたしましたものから、機体のみクローズアップしてみました。
胴体株の舵がよく見えます。
この機体はプロペラが2枚です。
機首のほうに白い服装の人物が腰掛けているように見えますが、この位置が操縦室です。この位置に、半身を乗り出す形でパイロットは座ります。写真の人物は胴体に腰掛けているように思われ、実際のパイロットの座席に座っているものではなさそうです。
翼の上の棒状の突起、また胴体にあります突起(「J」の上あたり)にあるものは翼についている方向舵を操縦するワイヤーを通しているものと思われます。

ドルニエDoJワール
クレーンにつるされる ドルニエDoJワール。プロペラが2枚づつで、また胴体のアルファベットが先ほどの写真と同じで、同じ機体を撮影したものと思われます。不鮮明で恐縮ですが、操縦室付近に白い服装の人物が見えること、エンジンのフック部分に1名おり、吊り上げ作業を行う際の作業員の定位置か、あるいは連続で撮影されたものかもしれません。

ドルニエDoJワール  (頂き物)
波の静かな水面から飛び立つ機体です。
背景には工場と思われるものが写っております。撮影場所は不明ですが、恐らくは名島のある博多湾ではないと感じています。
翼の上にエンジンを配置しているのが特徴ですが、この配置にする事で、水しぶきなどを避けることが出来ます。が、一方でこの位置では前につんのめる様な動きを生んでしまい、あまり理想的配置ではないのだそうです。
また、理想的でないといえば、水上飛行機は残念ながら、滑走路を使う普通の飛行機より運用が面倒で経済性が劣るとされています。これは民間利用としては致命的な欠点といえます。
今日、ワールに見られる船がそのまま飛び立つようなデザインの飛行機を見ることはありませんが、これはやはり飛行機と旅客飛行が黎明期であったことの結果でもあります。
ちなみに、この機体のワール(WAL ドイツ語で鯨)という愛称はなかなか似合っていると感じます。
詳細が、 こちらに掲載されております ので、紹介いたします。

頂き物画像はsexton様より提供頂きました。この場を借りて御礼申し上げます。


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