このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください




  航空路線 昭和15年
                                                   



環太平洋航空路
各国の航空路線が太平洋を広く覆っています。
目を引くのは右側アメリカから太平洋を横切ってアジア、オーストラリアへ延びる路線です。
大きい画像は こちらを

色分け
8種類の航空路線が紹介されています。色分けのところをクローズアップします。

米国
米国路線をクローズアップします。国内を路線が覆い、また西海岸から太平洋へ伸びていることが判ります。

アメリカ 太平洋路線
太平洋を横切る路線をクローズアップしてみました。
右から飛んでいるのは長距離の洋上横断路線は、飛行艇が使われました。
これは、パンアメリカン航空(パンナム)の大型飛行艇による太平洋横断線。遠くは中国まで延びています。
飛行艇はマーチン M130(Martin model 130)で、当時、大きさも航続距離も世界最高クラスで、工業国アメリカの面目躍如とも言えるものです。パンナムからの発注は3艇、このうち、香港まで発着する艇には「チャイナ・クリッパー」という愛称がつきました。

パンナムは、アメリカ政府の庇護の元、1930年代から1970年代にかけて世界中に広範な路線網を広げます。
既にこの図に見られるとおり、アメリカの権益拡大に沿って路線がのびていることがわかります。
パンナムのマークの機体があれば、どんなアメリカ人も好きなときに飛んで行けるというわけです。まさにアメリカの権益を象徴するものといえます。
話は変わりますが、1968年に公開されましたSF映画「2001年宇宙の旅」では、地球と宇宙ステーションを繋ぐ宇宙連絡機にパンナムのマークが付いていました。これは見方によっては、アメリカの権益が宇宙へ伸びたことを表したものとも言えますね。

満州北方方面
日本、満州の航空路線です。
福岡空港、米子から半島や大陸へ空路が延びています。また東京からは、直接、新京へのびています。
満州国無いも路線が様々敷かれていることが判ります。
ロシアの航空路線は北の極寒の地域へ延びていますが、相変わらず日本とロシアの航空路線とはつながっていません。

東京からは、南方へ路線が延びています。
また絵は簡単に描いてありますが、垂直尾翼が二つあり、97大艇を描いたものと思われます。
これは大日本航空が使用したものでもあり、綾波号、敷波号等がありました。


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