このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください




  報道 その6
                                                   



昭和16年大阪。大阪市郊外の四天王寺では国民政府の虐政下に親兄弟を失って路頭に迷った支那の孤児を日本にひきとっている

院児は学校から帰ると遊び道具の完備した院内で日本の子供と同じように毬を突いたり思い思いに遊ぶ

日本の小学校で習った学科の予習復習を助ける先生は八人。支那人三名、満州人一名、日本人四名。支那語も地方で違うのでなかなか大変である。

収容された時はほとんどの児童が、しらくも、ひぜん、トラホームにかかっていたが見違えるように健康になった。
◎トラコーマ : 正式名称はクラミジア・トラコマチス(Chlamydia trachomatis)。因みにトラホームという呼び名でご存知の方も折られると思います。これはドイツ語読みです。 今日でも新生児眼炎として有名です。 日本では殆ど症例はありませんが、発展途上国では未だ多い様です。これは放置すると失明に至ります。 性病で有名なクラミジア菌でもあり、今日では抗生剤で簡単に駆除できます。
◎しらくも(白癬) : 白癬症といえば、水虫の類ですが、しらくもは頭部に出来る白癬です(ぜにたむしは体部白癬、いんきんたむしは股部白癬) 特にしらくもは小児に多く、白癬菌の中でもミクロスポルム・カーニス(犬小胞子菌)という菌が原因です。
◎ひぜん(皮癬) : ダニによる感染症です。 今日でも、稀に老人病院、老人ホーム、託児所などでの集団感染があり、また退治には根気よく治療を続けるしかありません。 一度、発症するとダニの寄生によるアレルギー反応として痒みの強い発疹があり、患者は発疹部位をひっかく傾向にあります。 このひっかき傷によって細菌による二次感染を引き起こしますので、やっかいです。

付近の学校から慰問者が日本の友達が増え日支親善がかもしだされる

昭和19年、北九州。命を懸けて防空監視所に勤務する婦人達。迅速なる寸断なき上京報告受信機に刻々情報が入ってくる。

時事報告される敵機の動きは克明に地図上に記されていく。灯火管制下の帆の暗き一室北九州の一角。「防空監視本部職場に倒れるのは私たちの本命です。」決然と電信機を守り通した筑紫乙女の烈々の闘魂


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