このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください




中島 97式戦闘機 (キ-27)

大刀洗平和記念館展示品
本機は福岡県の博多湾東にありました雁ノ巣飛行場へ向かう途中、エンジ
ントラブルに見舞われ、博多湾に不時着。
平成8年、博多湾から引き上げられ、復元の上、展示したものです。
搭乗員は、不時着後に漁船へ救助されました。後に沖縄方面作戦で特攻
出撃の末、お亡くなりになっています。
搭乗員の方の詳細も展示してあります。 尚、当HPでは、掲載にあたりまし
ての写真には、展示されておりますパイロット遺影を撮影しておりません。
皆様に於かれましては、是非ご訪問の上、展示物詳細をご覧いただければ
と希望致します。




九十七式戦闘機
見学用足場の上から


九十七式戦闘機尾翼

九十七式戦闘機翼下
客と爆弾その間の丸い突起は落下式の増加燃料タンクです。
左右についています。スリッパ状に翼に密着していますが、燃料を使い切れば切り離します。
しかし、大きなタンクを二つに爆弾と、これだけぶら下げますと、さすがにふらふらなのではないでしょうか。

九十七式戦闘機胴体


九十七式戦闘機操縦室
操縦席パネル類のクローズアップです。
上の黒い筒は照準器です。

九十七式戦闘機操縦室
ペダルです。

九十七式戦闘機操縦室
先ほどと反対側から。

九十七式戦闘機爆弾懸架装置及び爆弾
本来は爆装をしない九十七式ですが、展示機はすでに特攻機として使用が予定されたため、この懸架装置を取り付けた形に改修されたそうです。

かろうじて残る日の丸
赤い丸がみえます。

翼の下側
こちら側も残っていました。海水の中でも腐食せず残った色です。塗料には漆などの成分もある耐腐食性の高いものだったようです。

翼クローズアップ

翼クローズアップ

九十七式戦闘機エンジンクローズアップ


プロペラクローズアップ
本機は、エンジンスターターを持たず、エンジンをかける際、スターターを接続し、エンジンを回してスタートさせます。スターターはトラックに積まれ、トラックと共に飛行機の前に移動、ロッドを接続して回します。

スターター接続部
ここにスターターのロッドを接続します。
スタータートラックが居ない場合は、機体脇のクランプを手動で回してスタートさせます。

機銃
エンジンの奥、シリンダーの間に機銃が配置されています。赤くぬってあるのが機銃で、赤い筒状の先端が見えます。
八十九式七.七粍機銃です。不時着したこの機体には九百六十発もの銃弾が搭載されていました。
機銃は左右に計二丁搭載されています。

車輪
展示機は、車輪だけが綺麗な新品です。
これは漫画家松本零士氏の寄付によるものです。 

復元
本機は、長らく海底に沈んでいたため腐食が激しく、機体表面は骨組みを残してぼろぼろになっていました。
展示にあたり、グラスファイバーで修復、かつての姿がよみがえっています。熱意ある復元です。
エンジンカバーも内側から見ますと、もともとの金属の板が一部見えます(写真、真中よりやや上、エンジンのシリンダーの上)。その他はグラスファイバーであることが判ります(細かく銀色に反射する縦横筋の部分)。

操縦席です。骨組みにグラスファイバーが貼られているのが判ります(やや透けて見えます)。
こうして丁寧に復元されたものです。

大刀洗平和記念館
高速道路ですと、肥後小郡ICから太刀洗方面へ左折、鉄道の立体交差を越えてすぐの信号が500号線ですので、これを左折。あとは道なりに進みますと左に見えます。
甘木鉄道の太刀洗駅駅舎を利用した記念館です。
http://www.mapion.co.jp/c/f?grp=all&uc=1&scl=70000&el=130%2F37%2F17.854&pnf=1&size=500% 2C500&nl=33%2F24%2F34.942

展示品、及び記念館につきましてはこちらをご参照ください。
→三輪町商工会



→飛行機と飛行場 

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