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M4シャーマン

M4A3シャーマン:105mm砲
M4A3E2シャーマン:ジャンボ76mm砲
M4シャーマン:76mm砲
左から
・M4A3:溶接車体を再現したミリキャスト社の車体に、フジミ社の105ミリ砲塔を載せたもの。足回りもミリキャスト社のレジンです(VVSS/Yの字をさかさまにした様な形状)。
・M4A3E2:ミリキャスト社。ジャンボと愛称のある仕様。主砲を75mm砲から76mm砲へ変換してあります。
・M4:車体をフジミ社から。そこへモノグラム社76mm砲塔を載せてみました。
M4A1シャーマン:75mm砲
エッシー社
M4A1の鋳造車体の内、前面部に厚みを持たせた後期生産型の車体を再現しています(ハッチ前に厚みがある)。車体プロポーションも良く出来ている印象があります。
制作にあたってプラキャタピラが入手できたのはラッキーでした。
機銃の出来も良かったので、制作もキットの物をそのまま用いています。
無線を強化したコマンダータイプということで砲塔の左前にアンテナ基部をつけています。基部のバネ状のパーツは、鉄道模型Nゲージのジオラマアクセサリー・変電所から変電所の碍子を持ってきてあります。この先にアンテナの細い棒を取り付けるわけです(写真では外れてました、、、)。
あとコマンダーズハッチをフジミ社M4から。後期に採用された周囲を見渡せる型です。
M4A1シャーマン:75mm
エッシー社
古いキットですが、特徴を捉えた好キットです。砲塔がやや大きめでは?という印象をもたれる方もおられるようですが、さほど気にはならないと思います。
作例ではエッシーオリジナルの連結キャタピラが硬くて使えず、フジミ社のもので交換してあります。やや厚ぼったいのですが、ぴったりと接着できますし、塗料も乗るので、大変好都合です。
背面の蓋を開け、エンジンルームを覗ける形で仕上げました。
M4A1鋳造車体+75mm砲ジャンボ砲塔
モノグラム社車体にミリキャスト社砲塔を載せました。
実車写真が1枚だけある、装甲増加型です。
車体前面はなんでもパンサー戦車の装甲版を切って取り付けたんだとか。恐らく前線での改造でしょう。砲塔はジャンボと呼ばれる増加装甲のもの。これの組み合わせでかなり防御力はアップしたものと思います。
M4A1シャーマン:76mm砲
モノグラム社
車体の形状から、M4A1の鋳造車体のうち、エッシー社のタイプよりも前面の厚みの薄い形式を模型化していると思われます。
価格は、レジン以外では最も高価でしたが、不満のあるものです。まず砲塔前面の防盾の形状はいまいちですし、また照準器や機銃の穴が空いていません。
さらにキャタピラはプラキャタピラですが、一部にキャタピラのモールドが省略されています(内側の車輪が通る三角のでっぱり)。
この為、作例はニットー社からキャタピラを移植。またライトガードも省略されていましたので、ニットーから。さらに砲塔上の機銃はデザインが悪く、ロコ社のものと交換してあります。価格の割りに不満が残るキットです。
M4A1シャーマン:76mm砲
モノグラム社車体にクロムウェル社から改造用として発売されていた足回りと砲塔を載せてみました。
後期に採用された足回り(HVSS)と鋳造車体の組み合わせです。実戦写真では見た事が無いのですが、戦時中に実現していた形式です。
この形式は、私はあまり理解していないのですが、M4A1E2にあたるのかもしれません。フランスはアルビー社から、このE2が発売されています。近日、制作する予定です。が、足回りのパーツ分割が細かくて、工作はかなり面倒かも、、、。
M4A3E2シャーマン・ジャンボ仕様:75mm砲
ミリキャスト社
さすがはミリキャスト社で、本車の印象が上手く表現され、しかもキャタピラは、きっちりと延長のダックビルを再現しています。
制作は気泡を修正、大砲が気泡で使えなかったのでフジミ社(旧ニットー)のM4A1から。あと機銃も移植しましたが、これは他の車両と表現をそろえる為です。
M4A3E8シャーマン:76mm砲 土嚢防御
クロムウェル社
フルレジンのキットです。
車体の周りに土嚢を載せた増加装甲タイプを表現。しかも、この緻密さで一体成形です。クロムウェル社でいつも感心するのは、バリもランナーも無く、離型剤を洗えばすぐに組み立てられるという点です。しかも離型剤も、さっと流れてくれます。また表面の表現では、布のしわしわ感が特に良く出来ています。日本では輸入量がイマイチ少ないようですが、ファンは多いのでは、と思います。
実車では、この土嚢は車体と同じ色に塗っているようです。迷彩も車体と同時に行っている写真もありました。が、作例では折角のきめ細かいモールドを活かしたかったので、布っぽくしています。
M4シャーマン:75mm砲(コンポジットハル)
ミリキャスト社
複合の外殻(コンポジットハル)を持つ車体を持つ車両です。
溶接で生産した(平面で構成された)車体は、車体内容積が広い代わりに正面装甲が弱く、鋳造はその逆でした。
そこで、鋳造の前面を溶接の車体に合体させたわけです。
さすがはミリキャスト社で、こうした細かいバリエーションもきっちりと網羅しています。機銃をフジミ社から移植した以外は、キットのまま制作しました。
シャーマンファイヤフライ11c:17ポンド砲(コンポハル)
ミリキャスト社
先のコンポジットハルにイギリスの強力な対戦車砲を載せたタイプです。多量のラインナップを誇るミリキャスト社ならではの製品でしょう。
コンポジットハルの表現も、なかなか良い出来ですね。09
シャーマンファイヤフライⅠc:17ポンド砲(グリズリー車体)
M4A1
フジミ社(旧ニットー社)車体にマッチボックス社砲塔を載せ、カナダ軍で使用されたグリズリー・ファイヤフライを再現してみました。
ファイヤフライとは、シャーマン戦車に17ポンド砲を乗せた形式の名称です。グリズリーとは、カナダでライセンス生産されたM4A1を指します。グリズリーに17ポンド砲を搭載したファイヤフライ型はカナダ国内の博物館に現存しており、インターネット掲載もされていました(現在、リンク切れ)。作例は、この車両をヒントに製作しています。
フジミ社(旧ニットー社)のM4A1は鋳造車体でも初期のものを再現しています。特徴としては、車体前のハッチが縦長で、また前面がなだらかなカーブをしています。カナダ軍でライセンス生産されたグリズリーの車体はこの初期のものが主の様です(私が把握している範囲ですが)。
外観上の違いは全くありませんが、カナダ軍特有のピッチの細かいキャタピラを採用している場合がほとんどの様です。外観上はキャタピラ1枚あたりが小さく、また起動輪スプロケットホイールの歯の数が多いのですが、ここまでこだわって再現するには、ミリキャスト社からRAMタンクの物を流用するしかなく、これが確保できなかったことからキットの通りで作っています。
後ろに引っ張っているのはロコ社製で、水タンクです。
M4シャーマン:105mm砲
フジミ社
キットは非常に古いもので、やや組みにくい箇所もありますが、ミニスケールでは唯一の105mm砲塔でもあり、再販の待たれたものでした。再販されたキットは、キャタピラが接着可能なもので、大変に楽な工作できっちり密着、しかも塗料も乗るという優れたものです。フジミに拍手。
キットは、向かって左はコマンダーズハッチを旧型のものに変更してみました。
M4A3E2シャーマン:76mm砲 (火炎放射)
ミリキャスト社
車体前機銃を火炎放射器に変換、砲塔上部の機銃も増設してあります。通常、火炎放射器のタンクは車体内に内臓しているようですが、作例は車体後ろに増設、車体内を送油パイプが通っている形式で作ってみました。
この他、車体後ろに火炎放射器燃料を搭載したもので量産されたタイプは、車体の横を送油管が通っています。また、この形式は放射器を車体右側のハッチ上につけていたとか。車体右側に座る通信手は、どうやって外に出るんですかね?
デカールは、米軍セットから。また車体左側の白星の後ろには青色のキャラクターマークがついています。これは大きいスケールの兵士フィギュア用タトゥ(刺青)デカールからの流用。ちょっと目立ちませんでしたね。
M4A3E8シャーマン
ハセガワ社
本車のシャープでスパルタンな印象を良く表現したキットです。古いキットですが、今日でも組みよいものです。が、惜しいことにスケールが表示の72よりもデカイという、、、。
あと何故かキャタピラが短く、制作時にはホチキスで留め、これを泥除けの影へ持ってきて見えなくしています。さらに装甲版をボルト止めした形状で制作してみました。
M4A4シャーマン:75mm砲
ミリキャスト社
良いプロポーションですね。後ろに引っ張っているのはロコ社の貨物トレーラー。
この他、M4A4では、クロムウェル社コンバットレディシリーズでも発売されました。先日、入手できましたが、車体の溶接跡の再現、背面にたっぷり載せた貨物の表現など、素晴らしい出来となっております。
シャーマンファイヤフライ Vc:17ポンド砲
マッチボックス社
非常に古いキットですが、レジンなどのラインナップが揃うまでは、唯一のM4A4のファイヤフライでした。大砲先っぽの形状は修正が必要ですが、キットではそのまんま、、、。
本キットは中国へ金型へ行くなどの流浪を繰り返し、またその都度デカールが異なります。が、大抵は使い物にならなかったですね。
シャーマンファイヤフライⅠc:17ポンド砲
モノグラム社M4A1鋳造車体にマッチボックス社のファイヤフライ砲塔を搭載。
写真はエアフィックス社のスカンメルタンクトランスポーターに乗っけています。大砲の半分から先は、短砲身に見せるための白色で塗っています。こうしたなんちゃって短砲身にしないと真っ先に狙われるんだそうです。
実はモノグラム車体は72スケール、砲塔は76スケールで、さすがに砲塔が小さめに見えてしまいました。そこで砲塔の嵩上げと、表面に補助装甲のキャタピラを貼ってみました。車体にもゴテゴテと取り付けて、実車写真の印象に近づけてみました。
M4A4シャーマン:75mm砲
マッチボックス社M4A4車体にニットーの75ミリ砲塔を載せてみました。さらに航空機モデルのロケット弾を増設。なかなか強そうに見えます。
この位置にロケット弾では余り当たらない様にも思えます。が、ファイヤフライに搭載した車両もあるそうで、案外役に立ったのかもしれませんね。背面に乗せた箱はロコ社の鉄道模型用オプションから。天賞堂で通販してもらいました。
M4A4シャーマン:75mm砲 スピゴット(spigot)搭載
マッチボックス社車体にフジミ社(旧ニットー社)の砲塔を載せたもの。さらに車体の前面(ドライバーや通信手席のハッチ横)へ対地雷ロケット弾のスピゴットを6丁搭載しています。
このスピゴットは特に資料を入手できていませんが、搭載した車両の写真を1枚だけ見たことがあり、これがきっかけでの制作です。スコピットは、イギリスの歩兵用対戦車ロケット弾PIATとよく似た先込め式のものだったようです。
で、地雷原に6発ほどロケット弾を撃って、どうするつもりだったんでしょうか。
つくりかけ
塗装前はべっとんべっとんにサーフェーサーをぶっかけています。
制作にあたっては、レジンに加えて各会社の模型パーツと色々な素材を寄せ集めているので、素材の差をここでなくしています。が、ちょっとかけすぎかな?ミニスケールには細かいタイプのスプレーを用いている方が多いようですが、私は特に用いておらず、通常のものです。
レジン (ミリキャスト社)
フルレジンを組み上げたところ。
ここから塗装に入るところです。レジンはあっという間に形が出来上がるため、不満を感じる人もいるかと思います。
その分、たっぷりと塗装を楽しむ事も出来るかと思いますし、バリエーションを楽しむには良いなと思っています。
シャーマン用制作パーツ類
今後の、制作予定としましては、
・マインローラー(アルビー社)装着車両。(写真の上に並べています)
・火炎放射用トレーラーを用いた車両。(写真左下。数台が米軍シャーマンで用いられたそうです。このトレーラーはクロコダイル火炎放射器でも有名です。)。
・ESCI社M4A1カリオペが入手できましたので、これの制作。
(M4A3も入手できたのですが、これはちょっと制作はもったいないかも)
・ミリキャスト社でM4A4ファイヤフライのロケット弾搭載タイプ。
クロムウェル社でよい車体が手に入りましたので、AMCARと呼ばれるマインローラーを装着。
・M4A4の回収戦車の初期型。
・M4A1車体に、戦車壕を埋めて戦車を渡すための「ソダ束」を搭載した車両。
火炎放射タイプオプション
こうした火炎放射オプション(砲身と同軸の白いもの)も発売されています。
まあ、この程度なら自分で作った方が早い??
車体オプション22
フルレジン製品で車体に装着するオプションです。
左上は、車体正面に盛り上げたセメントを再現できます。表面にコテの跡が再現してあるあたりが憎いですね。
真ん中の2つは車体側面に装着する木の板です。木目もモール度されています。いずれもフジミ社にぴったり装着できます。
歩兵の撃つロケット弾(成形炸薬弾)には有効だったそうです。アジア戦線以外での装着例はあまり見かけないですね。
あとは車体前につけるバリケードや雑木をぶっ壊すオプション。これも自作された方が多いかと思いますが、こうしたオプションも悪くないかなと思います。

さて、もうひとつ。参考資料になりますかどうか、こちらでシャーマンについて熱く語っています。
http://yasai.2ch.net/army/kako/1008/10080/1008094317.html

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