このページは、2019年3月に保存されたアーカイブです。最新の内容ではない場合がありますのでご注意ください




三笠兵装
    


戦艦三笠主砲砲塔
前部の主砲です。
艦橋わき、サーチライトの横から見下ろしてみました。
30.5cm砲は、大きいとしか表現出来ない存在感を誇っています。
もちろんレプリカで、模型や図面で見るものと異なる印象がありますが、当時の雰囲気を感じさせてくれます。

艦橋から主砲を
艦橋前から見下ろしてみます。
甲板は木で構成されているのが判ります。また両側に小さなクレーンが配置されています。
この砲塔の下には弾薬庫などがあったわけですが、現在その名残はなく、映画も上映できるホールとなっています。

艦橋左側から
艦橋の左側から海を背景に主砲と艦橋の下の階にあります速射砲をみてみます。

戦艦三笠後部砲塔
後部砲塔を見上げてみます。レプリカとはいえ、当時の大きさを再現しているとのことです。手前の人との対比で、砲塔と大砲がいかに大きいかお判りいただけると思います。
また、こちら後部甲板はテント状にカンバスを張り、日陰が作られています。
実際の戦艦でも、こうした砲塔周辺の甲板にカンバスを張るケースはあったようです。
こちら三笠の展示におけるカンバスは、オリジナルのとおりの張り方かどうかまでは把握していませんが、三笠にもこうしたカンバスを張ることはあったと考えています。右側に金色の手すりが見える狭いカンバスは長官用の階段です。

戦艦三笠後部甲板と主砲塔
砲塔と後部艦橋との位置関係をみてみます。この目の前で大砲を発射される艦橋の人員などは、すくなからず大砲の風圧に耐えなければならないでしょうし、大変な任務であったろうと考えます。

戦艦三笠後部砲塔を横から
横から見ています。見上げるほどの大砲です。もし、弾丸を発射する時にこの付近に人が居たら風圧で吹き飛ばされそうです。勿論、戦闘時は退避したでしょう。

戦艦三笠船体横副砲
船体横に、上下二列にずらりと並んだ大砲。
鋼鉄の要塞といった迫力です。
下の段、および上の段の両端が副砲です。そして四角い窓からずらりと速射砲が並んでいます。
さらにその上はボートを載せた甲板です。ボートが二隻展示されています。
展示艦では省略されていますが、三笠の新造時は二つ並んだボートの間に2門、ボート甲板の端っこ、端の副砲の上のあたりに1門づつ(前と後ろに、それぞれ1門づつ)、計4門の速射砲が設置されていました。
よって三段に砲列が並んでいたわけで、更なる迫力であったものと想像します。

尚、ここでは速射砲と記述しておりますが、普通は補助砲と記載される様ですし、こちらが正式でしょう。
ただご覧のとおり、他の大砲と比べてコンパクトですし、速攻に対応できそうだな、という印象を持ちましたことから、勝手ながら速射砲という書き方にしております点、何卒、ご了承ください。

戦艦三笠速射砲を見上げて
窓の上にはひさしがついています。
向かって右側に凹みが作ってあり、また突起が設けてあります。
現地にいらした方に、戦闘時以外はこちらに大砲を向けて凹みにはめて、突起を用いて固定したのではないか、と伺いました。

戦艦三笠副砲 尾栓と戦闘室
大きな尾栓が見えます。この左側にはハンドル、照準器なども再現されています。
別途掲載しております戦艦陸奥の14糎副砲からしますと単純な構造ですが、こちらは時代が明治で、一方の陸奥は昭和ですから構造も違います。また、この副砲はレプリカでもありますことからやむを得ないか、と思います。
実際には、ハンドル類、戦闘時以外の固定治具、周辺にも砲弾の信管を扱う作業エリアなどがあると思われますので、もっと雑然としていたか、とも考えます。

戦艦三笠副砲戦闘
こちら、左舷前側の副砲は、戦闘の状態を再現したジオラマ展示となっています。
左から二番目の白い服の水兵はふたつあるハンドルを操作する位置にいます。またこの水兵の顔の前に照準器が見えます。

戦艦三笠速射砲
ずらりと並んだ4門の砲列を艦内からみてみます。
強い攻撃力を感じますが、防弾となると、なんとなく不安を感じます。
弾が飛び込んできたら、と思うと、ここに任務に就いた兵士も大変であったろうと想像しました。
何らかの防弾の設備はあったとも考えています。
当時、対峙したロシア軍の戦艦では、燃料の石炭を袋詰めにして戦闘室に積み、防弾にしたそうです。が、またこれらが日本軍の攻撃時に炸裂した弾薬の火炎で発火、燃えてしまったこともあったそうです。

戦艦三笠艦橋
右側に上段へ上がる階段が見えます。また右上にサーチライトの後ろ側が見えます。正面には速射砲が見えます。

三笠速射砲クローズアップ
速射砲を、砲兵の配置で見てみました。
これら展示品の大砲は固定してありますが、ちょうど照準器の先に船が居ましたので、仮想で狙ったアングルで撮影、7.6cmもの直径がある大砲ですが、見た目では大きな船を相手にするにはこの大砲は小さいかもしれないかもしれない印象を持ちました。
また、照準器が意外なくらい簡単な構造なのがとても印象的です。左側にハンドルがあり、距離にあわせて調整できるとはいえ、小銃の照準器(しょうじゅんき、狙いをつける突起)の様です。照門と照星があります(それぞれ手前の凹、向こう側に凸)。ここに顔を持っていって覗いて狙うのでしょう。


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